このクソ「セクハラ」ドラマを垂れ流していいんでしょうか?/『人は見た目が100パーセント』第二話レビュー

messy / 2017年4月21日 23時0分

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ドラマ『人は見た目が100パーセント』(フジテレビ系)、第二話レビューでございます。本ドラマのレビューは、お化粧をしたこともなければ女性でもない立場でドラマ班:デッチンさんに書いていただく予定でしたが、諸事情により、お化粧経験のある33歳女性のドラマ班:下戸が第二話を鑑賞・レビュー執筆させていただきます。ご了承ください。

さて、初回視聴率は9.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と可もなく不可もなく、フジ的には合格ラインだと思う数字だった同作ですが、第二話は6.4%と大きく落としました。でもこのくらいがちょうどいい、失礼ですけど妥当だなと感じています。このドラマが10%以上の視聴率を獲得したり、ブームになったりしたら、ちょっとおかしいとさえ思いますもん。

八王子の製糸研究所に勤めていた3人の研究職女性・城之内純(桐谷美玲)、前田満子(水川あさみ)、佐藤聖良(ブルゾンちえみ)は、保湿効果が高く新たなファンデーション開発の要となる貴重な繊維素材「セルロースなのファイバー」の開発が認められて丸の内にある大手化粧品メーカー「クレエラジャパン」に研究室ごと異動することになり、「化粧品会社なのでたとえ研究員でも高い美意識を持つべし」という“過酷な掟”に従わざるを得なくなります。

これまで美容やファッションに背を向けてきた、自称・女子になりそこねたヒト科の「女子もどき」である3人が、お洒落を研究し、「女子力」を身に着けようとするラブコメ……なのですが、よくこの企画が通りましたねって正直、不思議に思うんですよね。だって、クソセクハラストーリーじゃないですか? クソセクハラ全肯定しちゃう感じですか? セクハラをこんなに肯定的に描いちゃっていいんでしょうか。

▼「呪い」を強化し、女性をバカにしているようにしか見えなかった『人は見た目が100パーセント』/第一話レビュー

女性社員にキレイを強要する会社

「ステキ女子」である庶務課の女性社員・岸根香澄(足立梨花)、森村美優(岡崎紗絵)にクレエラジャパンの丸の内オフィスを案内してもらう純たちは、そのスタイリッシュな空間に圧倒され、「いるだけで体力を奪われそう」と息苦しさを感じます。岸根は「社内行事のことや会社の雰囲気などは私のインスタを見てもらえればわかります」とアカウント名を教えるのですが、そのインスタはリア充ステキ女子そのもので、バーベキューやお花見やオシャレなレストランでの食事会、ハロウィンナイトにクリスマスディナークルーズなど、華やかそのもの。庶務課のキラキラ女子は毎晩いろんな部署の男たちにごはんを奢ってもらっているそうです。

女子モドキたちは「私こんな人たちと一緒に食事なんて出来ません!」と焦りますが、えっと……うん、参加しなくていいんじゃないですかね? やたら「私たちこんなんじゃ、丸の内OLに太刀打ちできない!」とか絶叫する女子モドキたちですが、太刀打ちしなくていいじゃん。そりゃ確かに第一話で「化粧品会社で働く人間らしくキレイにしてろ」と通告されてましたが、そんなアホな業務命令に従う必要ないですよね。セクハラですって労基署に訴えていいやつ。ってそれを言っちゃったらドラマの設定が成り立たないかもしれないですけど(原作はそういう設定ではなかったです、ちなみに)。

あと、ステキ女子/キラキラ女子の描き方もイヤな感じあるんですよねえ。フツーの人間は毎晩あちこちで飲み歩くほど肝臓強くないしヒマでもないですよ。ステキ女子も家でごろごろLINEマンガ読みたい夜はある、いや読んでるんじゃないかな実際。そういう「SNSに載せてないところ」は誰だってあるじゃないですか。載せてるところは「見せてアピールしたいところ」なんだから全部じゃないわけで。彼女たちが「意図してやってるだけですよ」「無理する必要ないんじゃないですか?」と女子モドキたちに種明かしする展開、原作ではサラッとあるんですけど……ドラマのほうは「私たち素でキラキラなんで」「女子ならちゃんとしてくださいね!」って女子モドキに強制してますよね。そうそう、そもそもビューティー研究の動機が、“強制”になっちゃってるんですよ。一番やっちゃいけない改悪だと思いました。

お仕事泥棒!

messy

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