揚げパンは、実は全国区ではない!? 給食の意外な「ご当地メニュー」って何がある?

進路のミカタ / 2017年9月6日 12時1分

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皆さんは「揚げパン」を学校の給食で食べたことはありますか? きっと「食べたことがある。学校の給食の定番メニューでしょ」と思った人と、「何それ? 知らない」と感じた人に分かれると思います。コッペパンを油で揚げて、きなこをまぶした揚げパンは、関東ではポピュラーな学校給食メニューですが、他の地域ではあまり見かけられない場合もあります。

今回は、揚げパンのように、特定の地域で食べられている学校給食の意外なご当地メニューを紹介します。

■高級品の松葉ガニが、給食で1人1杯食べられる!?

学校給食のご当地メニューで多く見られるのは、その土地で漁獲量や収穫量が多い食品が使われたもの。

その一例として、鳥取県岩美町の中学校の給食では、「松葉ガニ」が出されることがあるようです。国産の松葉ガニは高級品なのですが、なんとこの岩美町では、生徒1人1人に、松葉ガニが1杯ずつ配られるという大盤振る舞い。給食のお皿に収まりきらない大きさのカニを、生徒たちも笑顔で食べるそうです。松葉ガニの漁獲量が多い岩美町ならではの、ぜいたくなご当地メニューといえるでしょう。

また、長野県の「りんご」、山形県の「さくらんぼ」、鳥取県の「梨」は、それぞれ全国でも有数の収穫量を誇る農作物。これらも各地域の学校給食で出されることも多いようです。

■意外とおいしい!? オレンジジュースで炊いたご飯

各地域の特産物を活用した料理を郷土料理といいます。学校給食では郷土料理が出されることもしばしば。

例えば、愛媛県の特産物といえば「みかん」ですが、愛媛の学校給食ではオレンジジュースでお米を炊いた「あけぼのごはん」がメニューとして出されるそう。オレンジジュースの甘い香りが漂うごはんを想像すると、「おいしいのかな……」と疑ってしまいそうです。しかし実際はジュースの酸味とお米の甘味、キノコやニンジンといった具材の風味がマッチしていて、意外においしいともいわれています。

他にも、秋田県では「きりたんぽ」、山梨県では「ほうとう」、長野県では「おやき」、愛知県では「赤みそ」といった、県外の人でも一度は耳にしたことがある郷土料理が、給食として登場しているようです。

■学校給食のご当地メニューが、食文化を知る手がかりになる

学校給食のご当地メニューは、その土地ならではの食文化を知る手掛かりになります。

文部科学省や各都道府県・市区町村は、学校給食に郷土料理を取り入れることを積極的に支援しています。公立の小・中学校に通っていた経験のある人であれば、きっと自分の土地のご当地メニューを給食で食べたことがあるのではないでしょうか。どんなご当地メニューがあったのか思い出してみると、自分の住んでいる地域の食文化の理解が進むかもしれません。

このような学校給食を考える上で、「栄養学」という学問の学びが重要になります。栄養学とは、健康と栄養の関わりを学んだり、材料科学や調理、加工方法などについて学ぶ学問です。

また、学校給食のご当地メニューの存在を通して、食事の提供を行う仕事に興味が湧いた人は、「フードサービス業界」の仕事が向いているかもしれません。「地域の特産物を使って、子どもたちがしっかり栄養を摂ることができる学校給食メニューを考えてみたい」と思った人は、栄養学の視点でさまざまな食べ物や食文化に触れ、まずは自分なりに学校給食メニューを考えてみてはいかがでしょうか。

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