【シゴトを知ろう】スカウト 編

進路のミカタ / 2017年12月22日 12時1分

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毎年10月に行われるプロ野球ドラフト会議。テレビ中継され、候補選手たちが再現ドラマ仕立てで紹介されるなど、その注目度は他のスポーツをしのいでいます。ドラマティックな会議の裏で、この日のために1年間球場を回り、選手たちのプレーを見続けてきた人々がいます。それがプロ野球のスカウトマン。社会人野球からプロ野球選手、引退後はコーチ、スカウトと長い間野球に捧げてきた東北楽天ゴールデンイーグルスのスカウト・沖原さんに、仕事について伺いました。

■獲得した選手の成長が何よりもうれしい

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。

プロ野球のスカウトは自分のチームの戦力になる選手を探し、チームに推薦し、ドラフト指名を経て獲得するまでが仕事です。そのため、1年の大半は高校野球や社会人野球の試合や練習に足を運び、見込みのある選手がいないか、チームの補強に見合う選手がいないかを探しています。また監督や親御さん、もちろん選手からも「この人・このチームなら任せられる」と思ってもらえないと球団に入ってもらえないので、信頼関係を築くことや人脈づくりが非常に重要です。

スカウトの仕事は、毎年10月に開かれる新人選手獲得のための「ドラフト会議」を中心に、1年の流れが大体決まっています。毎年1月に新人選手が入寮するタイミングに合わせて、全国に分散しているスカウトたちが一同に球団の本拠地である仙台に集まり、その年のスカウティングの大まかな方向性を決めます。その後は各チームや高校に挨拶回り、キャンプ地回りをして、3月から9月までは甲子園や高校生の地区大会、大学・社会人野球の試合や練習などを見に行って、選手を絞り込んでいきます。自分が担当した選手が入団する場合は、入団記者会見や契約交渉、入寮までのお世話をするのでドラフト後も忙しいですね。

<一日のスケジュール>
[平日]
9:00大学・社会人野球の練習や試合を見学
16:00 高校の練習見学

[休日]
9:00 終日試合の見学

※試合や練習のスケジュールなどによって毎日の動き方は異なります。


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
自分が獲得した選手が1軍で活躍してくれることが、何よりもうれしいです。どんな選手でも入ってすぐに1軍で活躍することは難しいのですが、入団後にいい選手に成長していく姿を見ると、やりがいを感じます。スカウトはそういう成長が見込める選手を選ぶことが仕事でもあります。

よく「隠し球」なんていわれますが、他の球団は気にもかけないような選手に光るものを感じて獲得に動くことがあります。そういう選手が急成長して活躍したりすると、何ともいえないうれしさがあります。以前スカウト仲間が社会人野球でクビになりかけていた選手を、「フォームを改造すればよくなるような気がする」とドラフト9位で獲ったんですが、その選手が今はチームに非常に貢献する選手になりまして……スカウト仲間も本当にうれしそうでした。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

特にありませんね。大好きな野球に関われる仕事ですから。ただ、これまで通勤電車というものに乗ったことがない人生だったので、今は朝晩のラッシュアワーがつらいです。

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