【シゴトを知ろう】カイロプラクター 編

進路のミカタ / 2018年1月19日 12時1分

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カイロプラクティックは神経の働きを正常化させる目的で脊椎を中心とする骨格のゆがみを手技で調整する自然療法です。アメリカ、カナダ、オーストラリア、スイス、イギリスといった欧米ではヘルスケアの一種として浸透しています。一般の人々はもちろん、有名なオリンピック選手やアーティストなどの体調管理にも用いられているのです。

今回は、そんなカイロプラクティックの専門家であるカイロプラクターの仕事について、東京カイロプラクティックで働く竹谷内啓介さんに詳しく教えていただきました。

■患者さんに合わせた手技で身体のゆがみを矯正し、改善へ導く

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。

私は青山にある東京カイロプラクティックという治療院で、カイロプラクターとして働いています。カイロプラクティックとは脊椎を中心とする身体の構造と機能に注目した専門医療職です。日本では民間療法とされており整体やマッサージの一種と混同されることもありますが、実は全く異なる職種。120年の歴史があるカイロプラクティックの施術では、患者さんの脊椎(背骨)や関節部位を手技によって調整します。神経系を活性化させて、身体の歪みの調整、症状や機能の改善を助けて自然治癒力を高めていく治療法です。

私の治療院では、まず問診で患者さんの病歴を伺い、姿勢分析や神経学検査、整形外科学検査などの各種検査を行って身体のゆがみを総合的に判断し、症状や個人差に応じた手技テクニックを用います。それ以外にも姿勢、体操、栄養、睡眠などの生活指導を行い健康管理の手助けもします。医療機関とも提携しているので、患者さんの疾患によってはカイロプラクティックが適応ではないと判断した際は専門医に連絡します。逆にカイロプラクティックの方が効果的な場合は、医療機関から紹介を受けることもあります。基本的には、腰痛や肩こり、頭痛をはじめとする神経、筋肉、関節に関わる問題を抱えた患者さんが治療院を訪れていますね。海外から治療を受けに来る方も多数います。

1日の仕事は、患者さんへの対応が中心です。週に5日、10:00から18:30までは治療院での施術を行っています。施術以外の時間には、メールチェックやスタッフとの会議があります。また、年に数回は国内外の学会に参加して知識と技術の向上につなげています。

Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

さまざまな医療機関を回り検査や治療を受けても全く良くならなかった患者さんが、カイロプラクティックの治療で改善したときです。身体が回復した患者さんから感謝されると、大きなやりがいを感じますね。

また、来日したスポーツ選手、歌手、デザイナーなどの有名な方々が治療院を訪れることがありますが、テレビで見かけた姿と実際にお話したときの印象の違いが直に分かるのもなかなか面白い体験です。
 

Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
一生懸命治療しても患者さんの期待に応えられるような結果が出ないときです。薬で症状を抑えるのとは違い、カイロプラクティックは自然治癒力を重視するため、患者さんの心身の状態が身体の回復に大きく結びつきます。不安や焦りによって、改善されるまでに時間がかかってしまうのです。同時にカイロプラクター自身も常に健康を保っていないと良い治療ができないので、日頃から適切な食事、運動、睡眠を心掛けています。

また、日本ではカイロプラクティックが医療と認められていないので、診断やレントゲン撮影といった検査が許可されていません。そのため、そういった検査が必要な場合は専門医を紹介していますが、自分で行えない分不便に感じることもありますね。

進路のミカタ

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