爆買いの理由から、貿易にまつわる費用を考えてみよう

進路のミカタ / 2018年4月12日 12時19分

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アジアの各国から来日する旅行者が、大量に買い物をするいわゆる爆買い。「あんなにたくさん買ってどうするんだろう」と不思議に思う人もいるのではないでしょうか。ところが高い航空運賃を払ってまで買い物をしに来るのには、きちんとした理由があるのです。

■なぜ飛行機に乗ってまで爆買い?

中国などアジアの国々からたくさんの旅行者が日本を訪れていますが、こうした旅行者には爆買いを目的にして日本に来る人がいます。爆買いとは一度に大量の商品を買い込むことですが、なぜわざわざ飛行機に乗ってまで大量の商品を買いに来るのでしょうか。

その理由の一つは、日本から輸入するよりも安く商品を買うことができることです。日本の製品を中国に輸出すると、商品の値段に加えて、関税、増値税、贅沢品などへの税金がかかり、この税金は合計すると最大で62%にもなります。例えば日本で1,000円の物を輸出して中国で売ると62%の税金が加わった場合、1,620円にもなります。これを100個買うと、162,000円になります。

では、日本で爆買いした場合はどうでしょうか。日本に住んでいない外国人が日本にある免税店で商品を買った場合、税金がかかりません。一つ1,000円のものを100個買うと100,000円。これに飛行機代、例えば30,000円を払っても130,000円で、中国で買うよりも32,000円安くなります。一度にたくさん買えば買うほど、お得感が大きくなるのです。

■ガラス入りの日本酒が高い理由とは

この他にも、貿易には隠れた費用が発生します。インターネット上で物を買うとき、「送料無料」の商品を目にすることがありますが、壊れやすい物を買うときは、送料別の場合が多いのではないでしょうか。例えば日本酒のボトルを海外に住んでいるお父さんにプレゼントしたいといった場合、ほとんどの場合送料は別に設定されています。

ガラス瓶は割れやすいため、破損を防ぐための梱包が必要になるので、「梱包費」が発生します。また、万一割れた場合に損害を賠償してもらえるよう「保険料」も払うのですが、ガラス瓶入りの日本酒の場合は洋服などを送るときよりも3倍近く高くなります。

この他、船ではなく航空便で運ぶ場合や、重量や体積が大きいものはさらに費用がかかる場合もあります。

■円滑な貿易をするには国際貿易学が必要

このように、国を超えて商品を売買するためには、一見気づかないような費用についても知る必要があります。個人が趣味で販売する場合は、損失があってもそれほど大きなものではありませんが、貿易として大量の商品を扱う場合は、しっかり決まりを守り手続きを踏まないと、巨額の損失を生み出すことになってしまいます。

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