ヘアメイクのお仕事 【お仕事リレー・TGCができるまで】

進路のミカタ / 2018年8月29日 12時2分

Q. 仕事のやりがいと大変なところは何ですか?
 
一番やりがいを感じるのは、気持ちよくモデルをステージに送り込むことができた時です。私たちの仕事は、モデルをかっこよくステージに立たせることですから、モデルから「気分が上がった」「とても良かった」などと言われるとうれしいです。

この仕事はブランドごとにメイクを変えることが基本なので、ブランド数が多いと大変ですね。でもそれがうまくまわって成功したらやりがいにつながります。


Q. ヘア&メイクアップアーティストになるために、どんな勉強をしましたか?

高校は工業高校で大学は経済学部と、美容学校に入るまではヘアメイクと関係がない勉強をしていました。高校生までは女性と口をきいたことがなくて、女性が苦手でした。今も苦手ですが、しゃべらないと仕事にならないですからね(笑)。

私の時代は美容学校を卒業してから2年間は、美容室でインターンをしないと美容師の免許が取れなかったんです。ですので、免許をとるために2年間サロンで修行をしましたが、その時点ですでにヘア&メイクアップアーティストになろうと決めていました。

サロンでの修行を終えて、ヘア&メイクアップアーティストとして働き始めた最初の頃は大変でした。今みたいにメイクの仕方を簡単に知ることができる時代ではなかったので、最初は少し教えてもらいながら、見よう見まねの自己流でやっていました。化粧品の情報もないし、インターネットもないし、何もないので大変でしたね。化粧品も日本で売っていないものは海外へ買いに行ったりしました。

■どんなことも決めつけず、いろいろ試してみてほしい

Q. ショーのメイクと普段のメイクの違いは何ですか?
 
一番の違いは、モデルがショーに出る場合、上から見る人、下から見る人、横から見る人といろいろな角度から見る人がいるので、照明のことを考えてメイクをするところです。この仕事をするなら光と色の勉強は必須ですし、経験を積むことがとても重要です。

ステージでいかにきれいに見えるようにするかを考えるので、普段の見え方とは違ってきます。例えばブルーをきちんと出したいなら、普通のパウダータイプのアイシャドーを薄く塗っただけでは全然色が出ないので、まずクリームタイプのものを使って調整し、一番顔がきれいに見えるように作っていきます。

経験を積んでいくと、組まれている機材を見ただけで使っている照明の度合いが分かってきます。そこからツヤを出したほうがいいのか抑えたほうがいいのか、パールがきいていたほうがきれいに見えるのか、マットなほうがきれいに見えるのか、と考えます。


Q. 高校生が休日にできるメイクのコツを教えてください。

基本的に高校生は肌がきれいですから、メイクはポイントとして1カ所に絞ったほうがいいかもしれません。素のままがきれいな時期ですからあまりいじりすぎず、目元や口元など、少しポイントでおしゃれをする程度がいいと思います。


Q. 高校生に向けてのメッセージをお願いします。

どんなこともあまり考えを固めず、決めつけないほうがいいと思います。

例えば「自分の顔はこうだから」と決めつけるのではなく、いろいろなことを試したほうがいいと思います。若い人たちは自分の顔の形などをすごく気にしますが、実は本人が気にしているところは、他の人から見ると長所かもしれません。ですので短所と思わないで、それを生かすことを考えたほうがいいと思います。
どうしても気になるなら、メイクのコツとして自分が欠点だと思うところと離れたパーツにポイントを持ってくるといいですね。見る人はそちらに目が向きます。

ヘアメイクの仕事に関することなら、厳しいことを言いますが天才でもないかぎり、学校を出たらすぐになれるものではありません。地道に何年も続けないと難しい世界です。コツコツ何年か頑張って技術を身に付けたら、あとは自分の好きなようにやっていけばいいと思います。一度この世界で頑張ると決めたなら、諦めずに続けることが一番ですので、わき目をふらずに粘ってほしいです。



ヘア&メイクアップアーティストとして光の知識が必要だというのは意外なお話でした。経験を積んでいくと、機材を見ただけで照明の種類が分かるようになるとは驚きですね。

9月1日(土)に開催される『マイナビ presents 第27回 東京ガールズコレクション2018 AUTUMN/WINTER』では、風間さんのメイクでモデルがどれだけかっこよくステージで輝くのかも見どころですね!


【profile】ヘアメイクアーティスト 風間 義則
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