炭酸を飲んだ後は歯を守る対策が必要? 知っておくと役立つ「酸」と「歯」の関係

進路のミカタ / 2019年6月5日 16時9分

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皆さんは、「炭酸飲料を飲むと、歯が溶ける」という話を聞いたことはありませんか? 飲み物を飲んで歯が溶けるなんて信じ難いかもしれませんが、実はこれは本当の話です。しかし、炭酸飲料を怖がる必要はありません。少しの心掛けで、大切な歯を守りながらおいしく炭酸飲料を楽しむことができますよ。

■なぜ炭酸を飲むと歯が溶けてしまうの?

私たちの歯は、「エナメル質」で覆われています。エナメル質は鉄やガラスよりも硬く丈夫な組織ですが、その反面、酸に弱いのが特徴。虫歯は、酸によって歯が溶けてしまった状態ですが、酸性の飲食物を摂取するだけでも同じように歯が溶けてしまうことがあります。

酸性の飲食物によって歯が溶けてしまう状態を「酸蝕症(さんしょくしょう)」、酸によって溶けてしまった歯を「酸蝕歯(さんしょくし)」といいます。
酸蝕症になると歯の艶が失われたり、冷たい物を口にするとしみてしまったり、歯そのものが薄くなってしまうなど、人によってさまざまな症状があります。症状の進行は緩やかなため自分で気付くのが難しく、放っておくと痛みを感じたり、場合によっては歯に穴が開いて重症化する可能性も。

酸蝕症になってしまうと、自然に完治するのは難しいといわれています。大切な歯をいつまでも健康に保つためにも、異変や痛みを感じたらできるだけ早く歯科医院へ行って専門の先生に相談をしてみましょう。

■酸が多く含まれるのは、炭酸飲料だけではない

「酸蝕症を防ぐには炭酸飲料を飲まなければ良いのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、酸が多く含まれるのは炭酸飲料だけではありません。

例えば、「酸が多く酸っぱいもの」と聞いてレモンをイメージする人は多いかもしれませんね。飲食物の酸っぱさ、つまり「酸性度」はpH(ペーハー)値によって表します。pH値が小さければ小さいほど強い酸性を示しますが、レモンのpH値は2~3。一般的な飲料水はpH5.8~8.6が基準とされているため、その数値を比べてみても酸性度の強さが分かるでしょう。

炭酸飲料の中には、pH2.7~3.4とレモンに近い酸性度の商品もあります。また、果汁飲料は商品によってpH2.9~4.1と数値の幅が広く、数値の低い物は炭酸飲料と同じくらいの酸性度であることが分かりますね。乳酸菌飲料やスポーツ飲料の中にも、pH3.5前後と酸性度が高い商品があります。
その他、食卓で使用する酢や醤油、フレンチドレッシングなども比較的pH値の低い食品です。
このように、私たちの周りには酸を含む飲食物が多く存在しています。

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