「たくましい知性」と「しなやかな感性」を伸ばすことこそ早稲田大学の存在意義

進路のミカタ / 2019年4月26日 12時18分

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早稲田大学総長 田中愛治
1951年、東京都生まれ。1975年、早稲田大学政治経済学部卒業。1985年、オハイオ州立大学大学院政治学研究科博士課程修了、政治学博士(Ph.D.)。東洋英和女学院大学助教授、青山学院大学助教授・教授等を経て、1998年に早稲田大学政治経済学部教授に就任する。その後、教務部長、理事、グローバルエデュケーションセンター所長を歴任。2014年からの2年間は、世界政治学会(IPSA)の会長としても活躍した。2018年11月、総長に就任。

■世の中に貢献できる人材が育つ、教育環境を整備

早稲田大学の前身である東京専門学校は1882年、大隈重信によって創設されました。その歴史は「学問の独立」を中心とする3大教旨や「進取の精神」「在野精神」「東西文明の調和」といった理念により支えられています。こうした伝統を基盤に2012年に策定された「Waseda Vison 150」のもと、「世界で輝くWASEDA」を目指し、前進を続けています。国際色豊かやキャンパスでは、年間約7900人の外国人学生が学び、約4600人の早大生が海外留学しており、その数は日本1位です。また、返済不要の早稲田大学独自の奨学金はおよそ150種類と日本トップクラスの充実度を誇ります。

近年、早稲田大学では実社会に貢献できる人材を育成する教育環境の整備に力を注いできました。そのための取り組みのひとつが、世界で通用するグローバルリーダーを育成する教育機関「グローバルエデュケーションセンター」の設置です。2013年にオープン教育センター等を改組し開設して以来、全学部の学生に向けて多面的な教育プログラムを提供。なかでも、あらゆる学問の基礎となるアカデミックリテラシーとして、「アカデミック・ライティング(学術的文章を書くスキル)」「英語」「数学」「データ科学」「情報」を身につけることを推奨しています。

また教養教育も、実社会に貢献できる人材の育成に欠かせない要素のひとつです。幅広い視点から物事の本質を見抜く洞察力を養うために、所属学部での主専攻の学問以外に、同時に他の学問分野を体系的に学べる「学術的副専攻」を導入。そのテーマには、例えば、政治学や経済学、人権と法などがあります。また、映画・映像や演劇・舞台芸術、健康・医療などを学際的に学ぶ「学際的副専攻」も用意しています。

そのほか、人間的力量を伸ばす教育も重要と考える当大学では、学外とも積極的に連携。プロフェッショナルズ(各業界の最前線で活躍する社会人)と学生がともに企業等が実際に抱える課題の解決を目指す「プロフェッショナルズ・ワークショップ」は、その一例です。ボランティアに関するプログラムも充実。社会とのつながりを通して、人間力を高めていくことができます。

全学的な教育として、語学教育にも注力。中国語・フランス語・スペイン語・ドイツ語などの28言語を学べる環境を構築しています。また、例えば法学部であれば契約法を英語で教えるなど、各学部で専門と言語を統合した教育を行っています。

こういった取り組みの数々は、当大学の創立者・大隈重信による3つの建学の理念「学問の独立」「学問の活用」「模範国民の造就」にもしっかり通じていると言えるでしょう。

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