【シゴトを知ろう】自動車整備士 ~番外編~

進路のミカタ / 2020年4月2日 12時6分

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メルセデス・ベンツの正規ディーラー「ヤナセ」で自動車整備に携わり、アフターサービスの窓口対応をされている縄田大樹さん。世界的な自動車の修理を担う会社だけに、そこで働くプレッシャーは大きいものだと思います。番外編では、より深く切り込んだお仕事内容や、社員の技能を競う大会の概要などについて聞いてみました。

■世にあふれる情報にひと通り目を配ることもプロには必要

―― ヤナセでは有名輸入車を取り扱っていますが、整備する上で輸入車ならではの難しさはありますか?
 
技術的な面で特別な難しさはなく、修理する上では国産車と大きな差はないと思います。メルセデス・ベンツではマニュアル類は全て和訳されているので、英語が苦手な人でも安心です(笑)。

しかし輸入車なので、国内に在庫がない場合、本国ドイツまで部品の発注を行うケースもあるため、お客様への納車に時間がかかってしまうこともあります。

高級車ゆえ取り扱う上で気を付けなければならない点もあります。例えば、白のレザーシートが張られている車もあるので、汚れた作業着で乗ることのないよう、身だしなみにも気を付けています。
 
 
―― 高級車ゆえ要望が多いお客様もいらっしゃると思いますが、接客面で心がけている点を教えてください。

自動車への知識が深いお客様もいらっしゃるのですが、クルマ好きが集まるインターネットの情報サイトに書かれた内容をそのまま信じて、故障の原因を推測する方もいらっしゃいます。中には見当違いの間違ったカキコミもあるので、そういった一般ユーザーが集まるサイトにはどのようなことが書かれているのか、チェックするようにしています。

誤った情報に対して「それは違います」ときちんと説明することは、私たちへの信頼にもつながりますし、プロの整備士、そして正規ディーラーの役割だと考えています。

■大人数が参加する大会で次々と好成績を収める

―― メルセデス・ベンツが主催する大会で好成績を残されているとお聞きしました。大会とはどのようなものなのでしょうか?

メルセデス・ベンツで働くサービススタッフが技術を競う「テックスマスターズ」という大会で、2年に一度開催されています。入社後に初めてエントリーした大会で、整備部門で第2位。その2年後には初優勝することができました。

参加人数は5つの部門に対し2,000名ほどで、筆記試験(予選)に通過した各部門の上位12名、計60名が本選に進むことができます。60名のうち、各部門の優勝者は本国ドイツで開催される世界大会への切符をつかむことになります。ライバルは多いのですが、参加を決めたからには絶対に優勝するぞという気持ちで臨みました。

優勝は2,000人の中から選ばれた5人。狭き門に見えるかもしれませんが、整備士のトップになることに、オリンピックのアスリートのような才能や血筋なんて必要ないと私は思います。どれだけクルマが好きでいられるか、そしてどこまで探究心を持って日々仕事に取り組めるか、これが優勝するために必要なことだと思います。

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