1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

玉木宏、下積み時代を経て今抱く野望「上り詰めたいという気持ちがある」岡田健史の成長に期待も<「桜の塔」インタビュー>

モデルプレス / 2021年4月15日 8時0分

モデルプレスのインタビューに応じた玉木宏(C)モデルプレス

【モデルプレス=2021/04/15】4月15日スタートのテレビ朝日系木曜ドラマ『桜の塔』(毎週木曜よる9時~)で主演を務める俳優の玉木宏(41)がモデルプレスのインタビューに応じた。今回、“野望の階段”を駆け上がっていく役を通して、“玉木宏史上、最もダーティーな男”に扮する。そんな玉木が、現在と俳優デビュー時に抱いていた“野望”とは?さらに、今注目の若手俳優の1人である岡田健史の印象など、撮影現場の様子も語ってくれた。

◆玉木宏主演「桜の塔」とは

今作は、『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』(2019年)など衝撃作を次々と手掛けてきた今最も旬な脚本家・武藤将吾が紡ぐオリジナルストーリーをもとに、桜の代紋を掲げる“警視庁の頂点=警視総監の座をめぐる激しい出世バトル”と“壮絶な人間ドラマ”を描く。

玉木が演じるのは、幼少期の“ある出来事”が火種となり、権力を手に入れることを渇望するようになった警視庁捜査共助課の理事官・上條漣。ゆくゆくは、ほかでもない自分が警視総監になるため、まずは自らが属する派閥のトップが警視総監になることが出世の近道と考えた彼は、どんなに汚い仕事もためらうことなく遂行し、“野望の階段”を駆け上がっていく。

そのほか、広末涼子、椎名桔平、岡田健史、仲里依紗、光石研、吉田鋼太郎らが出演する。

◆玉木宏史上最もダーティーな男に 上條漣を演じてみて…

― 上條漣とは、どのような役なのでしょうか?

玉木:実際の警察の内情はそこまでわかりませんが、警視総監という椅子を狙ってのし上がっていくためには、人を罠にはめたりと、手段を選ばないところがあります。ただ、上條だけでなく、出てくる登場人物は結構悪い人たちが多いです(笑)。上條が突き動かされている根源になっているのが“父親の死”です。そのために悪いことをしているなという印象がありますが、すごく面白い主人公だなとも思います。

― クランクインしてから1ヶ月ほど経過したそうですが、実際に演じてみていかがですか?

玉木:武藤さんの脚本をいただいたとき、すごく面白いと思ったので、その面白さを僕らがどうやって具現化するのか、模索しながらやっています。椎名さん演じる上司から「クールだね」というセリフがよく出てくるんですけど、上條はクールでなければいけない。あとプロファイリングができるという設定なので、プロファイリングをして人の癖を読み取っている以上、自分にあまり癖があってはいけないと思い、無駄なものを削ぎ落とすようにしています。ですが、やはり窮屈だったりするので、シンプルなんですが、あまりのっぺりしたものにならないように工夫をしながらやっているところです。たまには感情的にならないと人間らしくないので、その匙加減にすごく注意しています。

― 玉木さん史上最もダーティーな男を演じると言われていますが、ダーティーな部分は意識されていますか?

玉木:あまりそこは意識していないですね。結果的に、ドラマを最後まで見た視聴者の方々を裏切らなければいけない。そこまで手を染めたのかという、悪い顔はそんなにしていないのに結果的に漣がやったのかという発見に繋がればいいなと思っています。

― 演じ分けをしていると…

玉木:ほかのキャラクターもかなり濃いので、その中で少しずつ温度の変化を見せなければいけないと思っています。広末さん演じる水樹爽と一緒にいるときは、もちろん冷たいけれど、昔から知っているような2人だけの空気感が現れるようにと心がけています。心がけるだけで、見え方はきっと変わってくるだろうと信じて演じています。直属の上司である椎名さん演じる千堂といるときも本当に直属の上司なのでわりと忠誠心があったり、信頼関係がある感じに見えるようにと思っています。なので、ほかの派閥の上司と会うときとはまたちょっと違うようにしています。

― 常にどこかで仮面を被っているような印象もあります。

玉木:そうですね。全て心の内を見せているわけではないけれど、少しだけ綻んでいるというような感じです。

◆玉木宏、注目の若手俳優・岡田健史の印象は?

― 個性豊かなキャストが揃っていると思うのですが、現場の雰囲気はいかがですか?なにかエピソードがあれば教えてください。

玉木:パートごとにわかれて撮影しているので、まだお会いしていない方もいます。同じシーンが多いのは広末さん、椎名さん、岡田くんぐらいかな。椎名さんに関しては、今回が初めてではないのですが、すごく大人な立ち振る舞いをされる方だなと。すごく明るい方なので、プライベートの話をすることが多いです。広末さんは映画「ラブ×ドック」に出演していたのですが、同じシーンがなかったので、お芝居は初めてです。今回、たくさんお話してみて、ほぼ同い年ですが、すごく少年のような心を持った方だなというか、いつお会いしてもすごく元気なんです。だいぶ現場のムードを作ってくれています。

― 今、注目の若手俳優である岡田健史さんの印象も教えてください。

玉木:この前、年齢を聞いたとき21歳と聞いて、僕と20歳ぐらい違うんだって思うと、すごく自分の年齢を実感しました(笑)。岡田くんは、すごくしっかりした方で、お芝居もそうですが、それ以外のところでも礼儀正しいです。スポーツでずっと野球をやっていたこともあると思いますが、しっかりした芯がある方だなという印象があります。

― 待ち時間にお話しましたか?

玉木:しました!初日に初めてお会いしたとき、フェイスシールドを入れるケースがあるのですが、そのアクリルケースにずっと彼は絵を描いていたんです。それもすっごく細かい絵を描いていて、「どうしたの?」と聞いたら「絵を描くことが好きなんです」と言っていました。ほかにも、セット内の影で小説を読んでいたり、なにかにすごく没頭する人なんだろうと思っています。人の前を通るときは、「失礼します」とか、礼儀もすごくしっかりしています。そういうことは、当たり前と言えば当たり前なのですが、それがすごく自然と身についている人だなと思いました。先日、日本アカデミー賞で新人賞を受賞したときのスピーチをたまたま見ていて、岡田くんが落合博満さんの例え話をしていて、すごくユーモアもあって、今後もっともっと成長する人なんだろうと感じました。

― 後輩から学ぶこともありますか?

玉木:すごくあります!そういう捉え方もするんだと勉強になります。先輩・後輩と言いながらも、同じステージに立ったらみんな一緒だと思うんです。そういう意味では、すごくしっかりしていて、肝が据わっている後輩が多いという印象があります。飄々としている感じ。僕らの世代って、若かったときはみんな緊張しっぱなしで、技術的にも下手な人が多かったけど、今の子たちは最初から上手くて、そういう違いをすごく感じます。

◆玉木宏の“野望”とは?これまでの俳優人生を振り返る

― 上條漣に玉木さん自身が共感できるところと、できないところがあれば教えてください。

玉木:出世したいという欲は、多分大きい会社にいればいるほど感じている人は多い気がするし、そういう気持ちは理解できます。上條漣という人間に対しては、実際に父親を亡くしてしまって、寂しい人間だなって感じる部分は理解できるけど、僕自身とはやっぱり違うと切り離しています。演じるときはいつもそうですが、読んだ印象をそのままみなさんに届けたいと思うで、そうするためにはどうすればいいかということを想像しています。

― 玉木さん自身も出世したいと思ったり、抱いている野望はありますか?

玉木:やっぱり上京した当時の18歳の頃は、すごく強かったと思います。その当時は有名になりたい、名前を知ってもらいたい、テレビにいっぱい出たいといったことがまず1つの大きな目標でした。今は、もちろん形が違うけど、上り詰めたいという気持ちはあります。作品を通してみなさんになにかを届けたいという意味で、ヒットするといいなという欲があります。

― “有名になれた”と感じることができるようになったのはいつ頃ですか?

玉木:ひとつの境目として、ずっとアルバイト生活をしていたので、バイトを辞めてこの仕事一本で生活ができるようになったとき。それが23歳でした。

― どの作品が大きな転機になったのでしょうか?

玉木:NHKの朝ドラ『こころ』に出演したときです。そのあとすぐにフジテレビの月9出演が続いた時期があって、『愛し君へ』、『ラストクリスマス』、そして『トップキャスター』、『のだめカンタービレ』あたりで、もうこの仕事で生きていけそうだなと感じることができました。

― それが2004年~2006年頃ですが、この時期に覚悟が決まったのでしょうか?

玉木:ここで失敗してはダメだって、覚悟というか責任というか、そういう感情がもう1つ芽生えた時期でした。

― 目標が変わって、“ヒットしたらいいな”と考えるようになったのはいつ頃ですか?

玉木:やはり主演という立場でやらせてもらうことができた25か26歳ぐらいのときです。今までは人の背中を見て、ついていけばいいと思う部分があったのに、名前が先に立ってしまうことがあって…。実際に、やはり面白いドラマや映画に関わりたいという思いもあります。それはもちろん僕1人ではできないし、スタッフのみなさん、キャストのみなさんの力を合わせて1つのものができあがることが面白いんだと思います。世の中的にもそういう反応が見られると嬉しいので、目指しているところはいつも変わりません。今の時代は、テレビや映画、音楽もそうだと思うのですが、爆発的なヒットというのが生まれにくい時代です。だけど、その中でも爆発的ヒットもある。それはなんだろうと、みんなが目指していることだとは思うのですが、やり方がいっぱいある以上すごく難しい時代だなと思います。今、自分がなにをしなくちゃいけないんだろうといつも考えています。

― 今でも悩みは尽きないというか、考えていることがたくさんあるんですね。

玉木:全然尽きないですよ。結果、僕が今ここにいられるのは運でもあるし、ちゃんとステージを用意していただいたから、ここまでやってこられました。なにをやったからここにいるというのはよくわかっていないので…。でもやはり追求していかないと、形にはならないので、手に職をつけている方のように、なんでも変身できるようにしたいです。

― 今、現在進行系で玉木さんが追求していることはありますか?

玉木:人と比較することは好きではないのですが、結局、人と比較して自分を奮い立たせる部分もあって、どこかにライバル心や、ここは負けたくない、この作品より面白いものになるといい、とか、そういう意味で比較することを考えています。そのために、仕事以外でいろんなことに触れることがすごく重要だと思っていて、人間が人間を演じ分けているので、そこにリアリティを持って演じられるように好奇心旺盛に僕自身がなんでも触れることを大事にしています

◆玉木宏、自分自身は「驚けない(笑)」

― 上條はプロファイリング力が武器でもあると思うのですが、玉木さん自身は人を見る目だったり、見抜く力はある方だと思いますか?

玉木:今まで騙されたことがないので、ある程度は話せばきっとわかるのではないかなと信じています。

― ドッキリやサプライズも見抜いてしまうタイプですか?(笑)

玉木:いつもと違う感じはわりとすぐ気づいてしまいますね(笑)

― 上條は悟られないようにコントロールしている男でもありますが、ご自身は自分自身をコントロールするタイプですか?

玉木:コントロールできていなくてはいけないと思っていた時期はありました。それによって無理が生じるのであれば、そんなに無理する必要もないし、自分らしさってなんなのか未だにわからないんですが…。やはり僕らは体が資本みたいなところがあるので、自分自身、ある程度どう見えるのか、どう見せるのかということを考えながらコントロールしている気はします。

― お話を聞いていると、玉木さんってクールなのかなと感じたのですが…

玉木:無表情とはよく言われますね(笑)。サプライズをしてもサプライズにならないというか、驚けないんです(笑)。芝居をするのはできるのですが、「あー」ぐらいの感じになってしまう。ちょっと寂しい感じですが、僕自身があまり抑揚のない人間なのかもしれないです(笑)

― 心の中では喜んでいるんですよね?

玉木:喜んでいるのですが、嬉しいなと言うとすごく恥ずかしくなるというか、喜んでいる芝居をしているみたいな(笑)、嘘っぽく見える感じがして、もしかしたらそこをコントロールしているのかもしれないです。

― 玉木さんが思うトップに必要なものはなんだと思いますか?

玉木:すごく難しい質問ですね。今回のような作品をやっていると、自分にも厳しくないとダメなのかなと思います。上に立つ人は人に厳しくする分、自分にも厳しくあってほしいなと願っています。

◆玉木宏からメッセージ

― 最後に見どころを含め、モデルプレス読者にメッセージをお願いします!

玉木:警察内の話ですが、ある企業だったり、人間社会に置き換えられるストーリーになっていると思います。今、撮影現場は、20年ぐらい前と比べて、女性のスタッフさんがものすごく増えていて、それくらい女性が活躍している時代だと思うので、女性が出てくるシーンは少ないドラマですが、女性も男性も関係なく、きっと響くものがあると思います。唯一僕がしっかり絡んでいる広末さん演じる爽という女性の感覚は、モデルプレスの読者により理解してもらえるのではないかなと思っていますので、ぜひご覧ください!

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

◆「桜の塔」第1話あらすじ

2016年――東京都内の銀行で、一般市民を人質に取った立てこもり強盗事件が発生した!警視庁刑事部捜査一課の主任・水樹爽(広末涼子)は部下の富樫遊馬(岡田健史)らを率い、事件現場を包囲。現場からの連絡を受け、地方大学出身の「外様派」刑事部長・千堂大善(椎名桔平)は警備部所属の特殊急襲部隊「SAT」の出動を要請する。だが、彼と共に次期警視総監の座を争う「薩摩派」警備部長・権藤秀夫(吉田鋼太郎)と「東大派」警務部長・吉永晴樹(光石研)――警視庁のスリートップが繰り広げる“それぞれの思惑をはらんだ話し合い”は決裂…。そうこうしているうちに、覆面をかぶった犯人が人質の一人に発砲し、まんまと裏口から逃走するという大失態を招いてしまう!

上層部による話し合いの詳細については知る由もないが、明らかに“防げたはずの事件”を防げなかったことに、激しい怒りに震える爽。だが、ずば抜けたプロファイリング能力を誇る警視庁捜査共助課の理事官・上條漣(玉木宏)は極めて冷静だった。彼は隙のない理論でSATを出動させなかった理由を説明して見せたばかりか、現場の刑事たちが見抜けなかった“犯人特定の手がかり”をも提示したのだ!しかもその矢先、千堂が“ある事情”から自らの娘・優愛(仲里依紗)の婚約者で、捜査の陣頭指揮をとっていた捜査共助課課長・佐久間義孝(少路勇介)を外し、漣を代理として引き上げる。そんな状況を冷ややかに見守る権藤と吉永。彼らの派閥に属するキャリア組も一斉に捜査から手を引いてしまい…。

一方、漣は幼馴染でもある爽に、強盗犯は誰だと思うか尋ねる。犯人が使ったのは最新の3Dプリンターで作製した改造銃だという漣の見立てを元に絞り込んだ容疑者の中から、爽は刑事の勘で蒲生兼人(森崎ウィン)がホンボシだと推測。そんな爽に、漣は“とんでもない指示”を出し…!?

◆玉木宏プロフィール

1980年1月14日生まれ、愛知県出身。1998年、ドラマ『せつない』(テレビ朝日系)で俳優デビュー。2001年、映画『ウォーターボーイズ』で注目を浴び、2003年、NHK朝ドラ『こころ』で国民的な知名度を得た。2006年、ドラマ『のだめカンタービレ』(フジテレビ系)の千秋真一役を演じ、一気にブレイク。2007年にはエランドール賞新人賞を受賞した。その後も2015年のNHK朝ドラ『あさが来た』、2020年のドラマ『竜の道 二つの顔の復讐者』(関西テレビ)、『極主夫道』(日本テレビ)など話題作に出演し、2021年には大河ドラマ『晴天を衝け』(NHK)に出演、映画『HOKUSAI』の公開を控えている。

【Not Sponsored 記事】

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング