のん、堤幸彦監督と初タッグ「夢のひとつが叶った」不遇な新人作家役に【私にふさわしいホテル】

のん「私にふさわしいホテル」ティザービジュアル（C）2024「私にふさわしいホテル」製作委員会

【モデルプレス＝2024/06/10】女優ののんが、堤幸彦が監督を務める12月公開の映画『私にふさわしいホテル』で主演を務めることが決定。併せて、ティザービジュアルが解禁された。

◆柚木麻子氏「私にふさわしいホテル」映画化

2008年にオール讀物新人賞を受賞した短編「フォーゲットミー、ノットブルー」を含む単行本『終点のあの子』でデビューし、2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞受賞、高校生直木賞を受賞した柚木麻子氏。『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』『あいにくあんたのためじゃない』など話題作を次々と発表してきた柚木氏の「いちばん危険な作品」ともいえる『私にふさわしいホテル』が映画化する。「文学史上最も不遇な新人作家」の逆襲を描く本作は文壇の裏側に迫るリアリティとスピード感あふれる展開、力強さと繊細さが入り混じる破天荒な主人公の魅力がたっぷり詰まっている。

この恨み、晴らさいでおくべきか。そう決意しながら憧れの「山の上ホテル」に宿泊する加代子の部屋の上階に泊まっていたのは、なんと東十条だった。大学時代の先輩で編集者の遠藤の手引きによって東十条の執筆を邪魔し、締切日に文芸誌の原稿を見事落とさせる。だがここからが加代子の更なる不遇と試練の始まりだった。加代子VS東十条の因縁の対決は、誰にも予想できない方向へと突き進んでいく。果たして加代子は文壇に返り咲き、作家としての道を歩むことができるのか。

◆のん、堤幸彦監督と初タッグ「夢のひとつが叶った」

映画『さかなのこ』で不思議な魅力あふれる主人公をみずみずしく演じ、第46回日本アカデミー賞で優秀主演女優賞を受賞するなど高い評価を得ており、クリエイター、アーティストとしても精力的に活動しているのん。そんな彼女が本作では、新人賞を受賞したものの、大御所作家・東十条宗典の酷評により、華々しいデビューを飾ることなく、小説を発表する場も得られなかった不遇な新人作家・加代子を演じる。

そんなのんと初タッグを組むのは、ドラマ「ケイゾク」「池袋ウエストゲートパーク」や「TRICK」シリーズ、「SPEC」シリーズ、映画『20世紀少年』三部作などの話題作の演出を手がけてきた巨匠、堤氏。出版業界で不遇の新人作家がいかにして文壇を変えていくのかをコミカルに、そして時にドラマティックに描いていく。

のんも「堤監督はカリスマ的存在だと思います。私も兼ねてより堤作品に出てみたいな、この作品の中に入りたいなと願っていたので、夢のひとつが叶ったような感銘がありました」と語っている。さらに、本作は加代子が憧れるホテルとして、2月に惜しまれながら全面休館を迎えた「山の上ホテル」で最後に撮影された貴重な作品でもある。