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伊藤沙莉、朝ドラ「虎に翼」撮影で「もがいていた」森田望智にも感謝「もし私1人だったら、どうなっていたんだろう」

モデルプレス / 2024年7月5日 12時0分

伊藤:『きっと家裁で働く私を、夫も褒めてくれると思います』と、改めて優三さん(仲野太賀)に思いを馳せるんですよね。寅子の心には常に優三さんがいるということを表現できたことも含めて、このシーンには思い入れがあります。10週の第48回(6月5日放送)で、優三さんの幻影が寅子に“何かに無我夢中になっているときのトラちゃんの顔が大好き”と語りかけるシーンがありましたが、そこからここに繋がっている流れがすごく好きなんですよ。

優三さん亡き今、彼に対してできることが“何かに一生懸命になること”だとしたら、このとき日々の充実を感じているからこそ、再び優三さんを思い出したというか。そして寅子が歌っているときは、周りにいるみんなが泣きそうになっているんですよね。激動の時代、それぞれに人生があり、いろんな葛藤と戦ってきて今がある。全員がそんな顔をしていて、ぐっときました。

― 第69回(7月4日放送)、穂高の退任祝賀会でのやり取りも印象的でした。演じていていかがでしたか?

伊藤:演じるにあたっては、「なぜ寅子は穂高にここまで怒るんだろう?」と悩みました。その気持ちを監督に話したら「表現としては怒りかもしれないけれど、ここは寅子から穂高に愛情を伝えるシーン。ここで2人は、ただの仕事相手や師弟関係じゃできないけんかをしている。もはや、ある種の親子げんかであって、これは大いなる愛なんです!」と。そうした視点で脚本を読み返したら、腑に落ちたんです。

きっと寅子は、穂高先生の挨拶を聞いて「今までやってきたことすべてが雨垂れの一滴だと言うの?すごいことを成し遂げた先生を尊敬していたのに、そんな後ろ向きなことを言わないでよ!」と感じたんですよね。怒っているときって、根底にあるくやしい気持ちや悲しみ、恥ずかしさなどが怒りとして表れているんだと思うんです。ここでも寅子の声色や温度感は怒りに見えますが、根底にある先生への愛と敬意が怒りとして表れたと捉えていただけたら嬉しいです。

― そんなところも寅子らしいですね。

伊藤:「もう最後だからいいや!」と見逃がさないのが寅子ですし、それが彼女の愛なんです(笑)。「まぁいっか!」で、その人との関係性を終わらせたり諦めたりしない。寅子は絶対に、相手に気持ちを届けることを諦めず、関わり続けていく人なんですよ。かつて懐かしき兄が、「思ってることは口にだしていかないとね。うん、その方がいい!」(第15話/4月19日放送)と言っていましたが、寅子もそのマインドを持っているんだなと思いましたね。

◆伊藤沙莉ヒロイン朝ドラ「虎に翼」

第110作目の連続テレビ小説となる本作は、日本初の女性弁護士である三淵嘉子(みぶち・よしこ)さんをモデルに描くリーガルエンターテインメント。主人公の寅子(ともこ)、通称・トラコを伊藤が演じる。(modelpress編集部)

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