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【パリ五輪】開会式の“青い人”は何者?実は日本との繋がりも<フィリップ・カトリーヌ>

モデルプレス / 2024年7月29日 14時9分

フィリップ・カトリーヌInstagramより

【モデルプレス=2024/07/29】パリオリンピックの開会式に登場し、“全身青塗り”で大きなインパクトを与えたフランス人歌手フィリップ・カトリーヌ。実は日本でも活躍したことのある彼は一体何者なのか?

◆パリ五輪開会式、クィアダンサーによるショーが話題に

約4時間に及んだ開会式で特に異彩を放ったのが、ドゥビリ橋で行われた多様性をテーマにしたショー。クィアや障がいのあるモデルたちによるランウェイに始まり、ゲイカルチャーを象徴するヴォーグダンスが披露されるなど、マイノリティへのエンパワメントを全面に出した華やかなステージだった。

Netflixのリアリティ番組「ル・ポールのドラァグ・レース」に出演した人気ドラァグクイーンらが出演し、「最後の晩餐」の絵画を模した大胆な演出も話題に。フィナーレに登場したのが、晩餐のテーブルに置かれたクローシュから出現した、ほぼ裸で“全身青塗り”のカトリーヌだ。

◆日本でも人気だったフィリップ・カトリーヌとは?

青い体にフルーツのつたを絡ませた格好で、裸を意味する曲『ヌ』を歌い上げたカトリーヌ。90年代からフレンチポップス界で活躍する人気シンガーで、プロデューサー、俳優としても名を知られている人物だ。1992年にデビューし、1995年に発表した『エデュカション・アングレーズ(原題:L’Education anglaise)』は日本でもヒット。その後カヒミ・カリィのプロデュースを手掛け、当時は日本でも“カトリーヌ”の名前で知られる存在だった。

かつては“フレンチポップの貴公子”とも言われたカトリーヌだが、すっかりコメディアンのようなビジュアルに。元々は芸術家志望で造形芸術学を学んでいたそうで、現在はアーティストとしても活躍。コロナ禍ではポップでキッチュなコンセプト「ミニョニズム」を生み出し、ユニークなオブジェやイラストのインスタレーションなども行っている。

◆“裸のディオニュソス”は先進的な自由の象徴?

そんな彼が今回表現したのは、ギリシア神話に登場する豊穣とブドウ酒の神ディオニュソス。オリンピック公式は「人間同士の暴力の不条理さ」をテーマとしていると伝えた。一方でディオニュソスは、陶酔、興奮など快楽主義的なものを司る神でもあり、キリスト教的な禁欲論理に対する挑発とも取れることから「最後の晩餐」のパロディとも合わせて批判の声も上がっている。

ただ、首を切られたマリーアントワネットが登場するフランス革命の演出にも象徴されるように、今回の開会式は革新によって前進してきたフランスのアイデンティティを表現していた。宗教による権威、厳格な規則も拒否し、新たな価値観による自由、権利を勝ち取ろうとするフランスらしい精神が込められていたともいえる。(modelpress編集部)

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