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「西園寺さんは家事をしない」楠見(松村北斗)&横井(津田健次郎)が“恋のライバル”として描かれない理由「切なさが増したシーン」を解説【第10話プロデューサーコメント】

モデルプレス / 2024年9月10日 16時41分

そして最後に、西園寺さんが楠見に言い放つ「出ていってほしい」というセリフ。観てくださった皆さんも「えっ!?」と驚いていたようですが、私も台本を作っておきながら「なんでそうなっちゃうんだよー!」ともどかしく思っています(笑)。ただ、2人がどれだけ相手のことを想っているかは観てくださっている皆さんもわかってくださっていると思うので、西園寺さんがなぜそういう言葉に辿り着いたのか、なぜそんな決断をしたのかを第10話で追いかけていただけたらと思います。

◆幸せと切なさが混在する“偽家族”最後の日々

第10話の見どころは、幸せなのに切ない、3人+1匹暮らしの最後の日々です。第9話の終わりで楠見に「出ていってほしい」と告げた西園寺さん。その理由を知り、楠見もそれを受け入れます。そして楠見家の引っ越し先が決まるまでの、この暮らしの最後の日々が描かれていきます。

ルカが納得してくれるように面白おかしい家族会議が開かれたり、“偽家族”水入らずの楽しい時間を過ごして大笑いしたり…家族って、家族にしかわからない笑いのツボみたいなものがあると思うんです。他の人から見たら何がそんなに楽しいんだろう?と思うような些細なこと、くだらないことでも、家族となら不思議なくらい楽しくて面白くて、永遠に笑っていられたりする。そしてそんな記憶がずっと残っていると思うんです。西園寺さんと楠見とルカが本当に楽しそうで幸せそうで。ああこの3人はもう家族なんだなと改めて思いました。でもこの3人はもうすぐ別々に暮らし始める…その幸福感と切なさが同時に押し寄せてくる感覚を一緒に感じていただけたらと思います。私は撮影時なんだか泣きそうになりました(笑)。

そして、そんな幸せと切なさが混在する“偽家族”最後の日々の中、西園寺さんと楠見は何を思っているのでしょうか。西園寺さんはいつもの通り明るくてポジティブでどんどん前に進んでいく。楠見はこの数ヶ月の暮らしで西園寺さんから受け取った優しさを胸に、この家に初めてきた時よりもずっと柔軟になってこの家を出る準備を進めていく。2人はなにしろ仕事ができるので、引っ越しの準備もどんどこ進んでしまうんですよね。もっとゆっくりやって、もっと一緒にいたらいいのに!と思わずにいられないくらいに。そんな先へ先へとポジティブに進んでいく2人ですが、ふとした時に見せる表情や言葉をどうかお見逃しなく。誰かを好きになること、大切な人が増えることは、とても幸せなことですが、でもそれだけではない。切なさも、寂しさも、もどかしさも増えます。今までのようにひたすらポジティブに、自分に正直にいられないこともある。だけどそれもまた西園寺さんと楠見の人間らしい姿だと思います。バタバタな残り少ない“偽家族”の日々を笑って見守りながら、西園寺さんと楠見の「本心」がどこにあるのかを探しながら、もどかしさと切なさを楽しんでいただけたら幸いです。

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