「虎に翼」花江(森田望智)は“もう1人の主人公”―脚本・吉田恵里香氏が託した思い 想像を超えた2人のキャラクターとは【インタビューVol.3】
モデルプレス / 2024年9月15日 12時0分
世の中において、バリバリ働く人のためには傍にケアする人がいなきゃいけないという構造になっていて、その中で支える側が働き手より下の立ち位置のような扱いになんとなくなっていることが心外でした。お互いに支え合って、どれだけ家庭を円満にするかということが大事であって、ご飯が用意されていたり、シーツがピンとしてたり、家にホコリがなかったり…ちょっとしたことから成り立っている心地良い生活は、支えている人の努力があってこそで、花江はそういう面でどんどん熟練していった人だなと思います。だからと言って、“やらされている”みたいに思われてしまうのも違う気がして、猪爪家は途中からみんなで支え合う形に変わっていっていますが、その主戦力は花江です。だから、同居の話も含めて彼女の取り巻く考えが見えてくるような描き方にしているので、「虎に翼」花江版があったとしてもちゃんと成立するように作りました。
― 貴重なお話をありがとうございました。
◆「虎に翼」第121回あらすじ
香淑(ハ・ヨンス)は原爆被害に遭った外国人への支援を始めることを決意する。寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)は、大学院を中退し、家中心の生活を始めた優未(川床明日香)をそっと見守っていた。
一方、朋一(井上祐貴)は最高裁事務総局から家裁に異動を命じられる。突然の決定に憤慨する朋一に寅子は言葉をかけられない。
(modelpress編集部)
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