「西園寺さんは家事をしない」が愛された理由 松本若菜&SixTONES松村北斗の芝居力・倉田瑛茉との信頼関係…岩崎Pが分析「圧倒された」【最終話プロデューサーコメント】
モデルプレス / 2024年9月16日 19時9分
― 育児描写の細やかさは、岩崎さんご自身の経験も生きていますか?
そうですね、日々育児と仕事でバタバタなので、このドタバタな出来事やあるあるをドラマに盛り込んで生かそう!と思っていました。私もそうですが、脚本家チームも含め、子育て中のスタッフがとても多い制作現場で。みんなで「こういうのあるあるだよね!」「子どもってこういうこと言うよね!」「こういうときこうしてもらえたら救われるよね」とか、様々な意見を出し合うことができ、リアルな育児事情が反映されたのかもしれないですね。だから、「育児描写がリアル」と思ってもらえるのはうれしいです。
◆“当て馬”にハマりきらないカズト横井(津田健次郎)の存在
― 津田健次郎さん演じるカズト横井には“最強の当て馬”説が浮上しました。
当て馬って火ドラの名物になりつつあるとも思いますけど(笑)、そんな言葉では語りきれないのが横井なんです。横井のハイライトはやっぱり、“仮彼氏”として“偽家族”に賛同すると宣言した第6話と、西園寺さんとの別れを受け入れる第9話の終わりだったのではないでしょうか。“偽家族”という突飛な3人のところに現れた、とてつもなく大きな愛を持った人。そんな横井は、物語を大きく動かし、そして大きく包み込んでくれた存在だったと思います。「当て馬」という言葉にはとてもじゃないけどハマりきらない存在であることは、観てくださった方もきっと感じてくださっていると思います。
― 横井がそこまで魅力的に描かれたのは、やはり、津田さんの力があってこそでしょうか。
津田さんはすごく大人でカッコイイ方なんですが、コメディパートではおもいきり面白い方向に振り切ってくれて。その反対で、シリアスな場面では、あの美しい声と真っ直ぐなお芝居で言葉に重みを持たせ、誠実さを加えて話してくださる。津田さんの魅力が、横井に深みを与えてくださったと思っています。
― 後半に進むに従い、どのキャラクターも、当て書きかと思うほどご本人と重なっていったように見えました。
当て書きではないのですが、初期の段階から、キャストの皆さんがそれぞれが演じるキャラクターを分厚くしてくださったんです。だから、だんだんと登場人物が勝手に走り出していく感覚がありました。特に若菜さん、松村さん、津田さんのお芝居のおかげで人物や物語の輪郭がどんどんくっきりしていって。ご本人たちが持つ魅力と、お芝居の力が混ざり合っていたのだと思います。
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