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「おむすび」メイクさんに聞いた“朝ドラのギャル” 橋本環奈と密に相談・隠された設定…裏側に迫る【モデルプレスインタビュー】

モデルプレス / 2024年11月18日 8時15分

西口:パラパラショーの時の“初めてのギャル”は、結にハギャレンがメイクして作ったギャルで、とにかく“他の人に出ていることがバレないように”ということで、派手めのギャルメイクです。一方で、結の可愛らしさは消さないようにと意識しました。その上で、金髪のかつらは、結が子どもの時に好きだったセーラームーンをイメージしました。高校1年生の夏以降で、初めて自分自身の希望でギャルメイクを行います。それはまさに“ギャル1年生”で、コテを使うのもへたで、巻き方もまだまだ。サイドに出てくる長い髪も、巻かれておらずまっすぐ。後ろの髪も、アイロンがあまりあてられてないという形で表現しました。一方で、高校3年の結は、サイドにウェーブをつけ、後ろの髪も上手に巻けるように表現するようになっています。

そして神戸に行くときは、ハギャレンを卒業し、新たなギャル道を踏み出すタイミングです。気合が入っているので、ここで初めて髪の毛を染め、マインドだけでなく、外見も「自分のギャル」を作り上げていこうとしている。その姿を表現しました。

― 高校生ギャルや本格的なギャルはそれぞれの年齢と近い時代のギャルを意識されているのでしょうか?参考にされた雑誌やお手本にしていた方などがいらっしゃいましたら教えてください。

西口:様々な情報を参考にしています。一方で、ドラマは俳優の芝居を見せることも大切です。その年代のギャルを念頭に置きながら、表情の機微がしっかり見えるように、その俳優にあったギャルというものを作っていきました。

◆橋本環奈と相談したこと・ネイルに隠された裏設定

― 「別人級」と話題の橋本さんのギャル姿ですが、特にこだわっているパーツや普段のメイクと異なる部分はありますか?

西口:ネイルや髪型、シュシュなどの髪飾りにしても、「どういうものをつけて行こうか」と結がどう考えるかを考え、橋本さんとご相談しながら選んでいます。告白の時にはアクセサリーがハートだったり。つけるものに、その日の思いや気合が込められているようにしています。一方で、高校時代のネイルは、スズリン(岡本夏美)に作ってもらってるという設定を守りました。神戸にいてもしばらくはそうです。裏話としては、タイトルバックのギャル姿のネイルは、スズリンが作ったネイルをつけています。そして糸島フェスティバルでハギャレンがつけていたネイルも、全てスズリンが作ったネイルという設定なのですが、そのネイルのカラーは、実は「歩が109前で撮影した時のネイル」と、カラーが一緒なんです。スズリンがあの歩(仲里依紗)の写真をいつも見ていて、ハギャレンが勝負の時に、歩の力を借りようとした、歩の思いを受けつぐという意思の表れとして、同じカラーにしました。

― 最後に改めてギャルメイクの魅力や視聴者にどのように楽しんでいただきたいか教えてください。

西口:世代や時代のギャルに敬意をはらいつつ、俳優やスタッフと共に、おむすびのギャルを作り上げてきました。様々な思いや設定をメイクに込めてますので、そういったところも想像しながら楽しんで頂けたら幸いです。

― 貴重なお話をありがとうごうざいました。

(modelpress編集部)

◆西口富美子(にしぐち・ふみこ)

これまで数々の映画やドラマのメイクを担当。大阪放送局の朝ドラは「あさが来た」「わろてんか」「まんぷく」「舞い上がれ」に続いて5作目。

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