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少年忍者、号泣演技で伝えた“生きる”とは 歌唱・ダンス・殺陣・和装…白虎隊体現で新境地へ【夢見る白虎隊】

モデルプレス / 2024年11月21日 19時30分

悲運な最期を遂げた深田竜生、大粒の涙を流していた黒田光輝/「夢見る白虎隊」ゲネプロより(C)モデルプレス

【モデルプレス=2024/11/21】少年忍者(深田竜生、黒田光輝、檜山光成、元木湧、安嶋秀生、鈴木悠仁、豊田陸人、稲葉通陽)とスパイクの小川暖奈が出演する舞台「夢見る白虎隊」(東京:11月21日~11月25日、大阪:11月28日~12月9日、石川:12月21~22日)。11月21日より東京・IMMシアターにて開幕し、メンバーが公開ゲネプロに出席。和装に身を包み、白虎隊として見事な生き様をステージ上で見せた。<※ネタバレあり>

◆少年忍者、全身全霊で白虎隊体現

東京公演を皮切りに、大阪(大阪松竹座)、石川(北國新聞赤羽ホール)の3都市にて上演。本作は渡辺雄介作、福田転球演出により、日本近代史最大の内戦・戊辰戦争において、旧幕府軍として戦い悲劇的な運命を辿った少年たち・白虎隊の姿を、現在の若者たちと変わらない、個性を持った人物として明るく描く青春群像劇として、約2時間の2幕構成で届ける。

戦争の影に翻弄されながらも明るい未来を夢見て幕末を懸命に生きた、少年たちを演じる全身全霊で演じた8人。8月にはすぐ隣のTDCホールで眩しい輝きを放つアイドル全開だった彼だが、稽古を重ね、凛々しい和装姿で登場した姿はまるで別人のようで、一瞬にして幕末の世界へと引き込む。劇中では華麗な刀さばきや殺陣、少年忍者のパフォーマンスの武器でもあるアクロバットも取り入れ魅了。緩急あるお芝居で一瞬たりとも目が離せない。

◆少年忍者、個性光る熱演で魅了

深田演じる篠田儀三郎は、笑いを愛するムードーメーカー的存在として劇中ではギャグを連発。儀三郎のくったくのない明るい笑顔や気持ちの良いギャグが白虎隊メンバーを救うことになる。白虎隊唯一の生き残りである飯沼貞吉を演じるのは黒田。武士としての高いプライドを持ち、時に厳しくも白虎隊を引っ張る。2幕では、誰よりも仲間想いな貞吉が悲運な白虎隊を暗闇の中、たった1人で見届けなければならず無情な姿を迎えて仲間たち1人1人と向き合い、すがりながら嗚咽する様子に圧倒され、胸が締め付けれられた。

檜山演じる林八十治は、マイペースな性格。夢を見るという不思議な力があり、物語のキーマンとして丁寧に物語を紡ぐ姿が印象的で、最期を迎える場面での感情を込めた芝居に心揺さぶられるだろう。白虎隊出陣の嘆願書を記し、明るく仲間を鼓舞する井深茂太郎を演じるのは、同じくグループでもお茶目にメンバーを引っ張る最年長の元木。情熱のある爽やかな少年でありながら、繊細な心情も細やかに体現する姿が印象的だった。

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