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齋藤飛鳥【推しの子】アイ役への覚悟「賛も否も色々あるんだろうなと」自身のアイドル像に変化も<インタビュー前編>

モデルプレス / 2024年11月28日 7時0分

◆齋藤飛鳥、アイ役で苦戦した部分

― アイの役作りで意識していたことや、難しかったことはありますか?

齋藤:アイちゃんはその場の空気がどうであっても動じずに笑顔を作るのが印象的な子なので、監督からも「とびきり笑顔でやって欲しい」「最上級の笑顔でいて欲しい」といった要求があるシーンもいくつかあって。自分の中でも頑張ってみましたが、やっぱりアイの明るさ、底抜けの明るさにはまだ足りなくて、微調整することはありました。その部分は意識もしたし、苦戦したことでもありました。

― 演じる中で「アイの明るさにはまだ足りない」とご自身で感じ、微調整していったのでしょうか?

齋藤:そうですね。「もう少し声のトーンは明るい方が良かったかな」とか、「軽い聞こえ方の方が良かったかな」という風に感じて、その場で監督と話し合いながら調整していきました。

◆齋藤飛鳥、アイドル経験が活きたこと

― アイを演じる上で乃木坂46でのアイドル経験が活きた部分、逆にアイドルをしていたからこそ難しかった部分があれば教えてください。

齋藤:アイドル経験が活きた部分は、やっぱりライブシーンです。ステージに立つこと、人前で歌って踊ることに慣れてはいたので、そこは緊張することなく楽しむことができました。

逆に難しかったのは、赤ちゃんのアクアとルビーと接するシーン。これはアイの難しさでもあるのですが、アイドルでもあるし母親でもあるので、子育てに不慣れな部分もありつつ、母親のような安心感を出すことが難しかったです。

― アイという役を経て、ご自身のアイドル像に変化はありましたか?

齋藤:アイも含めて色んなタイプのアイドルが世の中にいると思うんですけど、アイを演じたことによって、どんなアイドルも正解なんだなと思いました。“嘘はとびきりの愛なんだよ”というアイももちろん正解だと思うし、それは違うと言って素直にアイドル活動をしているアイドルももちろん正解だと思います。女優さんでもなく、タレントさんでもなく、アイドルというのはそこが特殊で、そこが良いところでもあるのかなというのは、演じてからより思いました。

◆齋藤飛鳥『【推しの子】』出演で得たもの

― 今回、【推しの子】というプレッシャーがある作品を経て得たものや、新たな発見があれば教えてください。

齋藤:アイを演じることに対してのプレッシャーや不安みたいなものはもちろんあるし、それは撮り終えた今でもなくなるものではないですけど、こんなに大きなコンテンツに参加させていただけるのはなかなか人生である機会ではないので、すごくありがたかったなと思います。ここまで大きな作品だからこそすごく色んな意見が集まるとは思いますが、どれも間違いじゃないし、正解でもないし…。この作品はそれぞれが感じる【推しの子】というのがそもそもあって、特殊な作品でもあると思うので、ドラマ&映画化でそれを壊さなかったら良いなと思うし、生身の人間がアイを演じることによって何か別の視点が生まれたりするお力添えができたら良いなと思います!

★インタビュー後編では、アイドル時代から変わらない壁の乗り越え方や夢を叶える秘訣について聞いている。

(modelpress編集部)

PHOTO:赤英路

◆齋藤飛鳥(さいとう・あすか)プロフィール

1998年8月10日生まれ、東京都出身。身長は158cm。2011年「乃木坂46」のオーディションに合格し、第1期生最年少メンバーとしてグループに加入。2023年5月に東京ドームにて開催された「乃木坂46齋藤飛鳥卒業コンサート」をもって、乃木坂46の活動に終止符を打った。グループ卒業後も活躍の幅を広げており、2023年にはMBS・TBSドラマと映画で実写化された「マイホームヒーロー」シリーズ(映画公開は2024年)、フジテレビ木曜劇場「いちばんすきな花」(2023年)に出演。2024年10月期のTBSドラマ「ライオンの隠れ家」での演技も話題を呼んでいる。

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