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松下洸平、辛い過去を赤裸々につづった理由 現在の自分が「完成形」

モデルプレス / 2024年12月16日 20時4分

◆松下洸平、ポジティブな考え方に変化した理由

1つのエッセイの執筆時間は「書くぞと決めたら途中でやめられないので大体3時間とか4時間くらいで書ける」と内容が決まっているときは早いと明かした松下。司会も「早いと思います」と褒め、松下は「書きたいものに関してはすごい上手に書けました(笑)」と自画自賛して笑いを誘った。

そして、エッセイを読んで改めて自分がどんな人間だと思うかという質問には「色々紆余曲折して自分が何者かわからない時期もありましたし、巡り巡って今皆さんが見てもらっているこれが完成形、これ以上にも以下もなれない。もうちょっとクールなのも憧れたんですけどできなかったのでこんな感じになりました(笑)」と茶目っ気たっぷりに自分を表現した。

人柄が表れた温かい文章に「心が洗われる」といった感想が多いと知らされると、「僕もそんなにいつも前向きなわけではもちろんないので悩んだり悲しいことがあったりするのは当たり前ですけど、それだけで終わらせないようには努力してました」とポジティブな終わり方になるように意識していたとコメント。読み手のためよりは自分のためだったといい、「悲しいことを悲しいままで終わらせてしまうと、そこから抜け出せなくなってしまう自分がいそうだったから。もちろん悲しみの中にいて抜け出せない時期もありましたしそれで失ったものもあるかもしれないし、僕もそんなに器用な人間ではないので、いっそ全てを捨ててしまおうかって思った瞬間もたくさんありました。でもずっとそれをやっていると心が持たないというか、せっかく好きで始めたことなのに良いのかなと思うようになってきて少しずつ考え方をシフトしていった記憶があります」と考え方を変えていったと振り返った。

◆松下洸平、カバーイラストのこだわり

今回、表紙、中ともに紙質にもこだわり自分でセレクト。挿絵の絵は、5、6本の濃淡違いの白黒のコピックと0.05mmのペンを使ってエッセイの合間に書き続けていたという。

表紙はどこにでもありそうな飾り気のない路地で、自らイメージに合う場所を探し求めて写真を撮影し、イラストに起こした。「よく見たら塀とか電信柱とかめっちゃむずくて泣きながら書いていました」とディテールまでこだわって再現。「実際に住んでいる方がいらっしゃって『うちじゃーん』ってなったらあれなので苦肉の策で壁の色とかは変えています」と打ち明けた。帯の存在を忘れたり、折り返し部分を想定していなかったりと予定外のこともあり、「これめっちゃ時間かかったんです!」と帯で隠れてしまった部分を指さしながら可愛らしく泣き顔でファンに説明。「考え方を変えればどこを開いても楽しいってこと」と結局はポジティブにまとめた。

当選した限られた現地の観客だけでなく、配信を観ているファンも終始気遣っていた松下。少しイベント開始時間が押したため登壇時には「この後予定がある方もいらっしゃると思うんですけど、大丈夫ですか?」と心配したり、「待っている間何してました?」と質問したりと交流。最後は名残惜しそうな観客に対し「終わりだって、早いね~」と共感を示して「皆さん自身の心の中にもお守りのようにして、何かに悩んだり悲しい気持ちになったときに読んで、もう1日頑張れる力を皆さんにお届けできればいいなと思ってますので大事にしてください」と優しい笑顔で呼びかけた。(modelpress編集部)

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