中国、犬を偽装したパンダが「ワンワン!」吠えてバレる パンダ犬が裏ブームとなる闇事情
もぐもぐニュース / 2024年9月24日 10時28分
中国のある動物園が、展示していた「パンダ」が実は「染められた犬」だったことを認め、SNS上で「Temu版パンダ」と揶揄され炎上しています。中国では、国宝であるパンダは約200ヶ所ある動物園のうち約50ヶ所でしか飼育されておらず、その希少性からパンダ人気は非常に高いです。しかし、今回のような事例は初めてではなく、過去にも同様の「パンダ犬」騒動が報じられています。なぜこのようなことが繰り返されるのでしょうか?その背景には、中国におけるパンダを取り巻く特殊な事情があるようです。
パンダが吠えた→「ワンワン!」
山威動物園を訪れた来園者は、展示されていた「パンダ」が息を切らしたり吠えたりする様子を見て、違和感を覚えました。SNSで拡散された動画には、長い尻尾を持つ「パンダ」が映っており、「これはパンダ犬だ!」「Temu(中国の通販サイト)版のパンダだ」といったコメントが殺到しました。
動物園側は、2匹のチャウチャウ(中国北部原産のふわふわした犬種)に白黒のパンダ模様を塗ったことを認め、来園者から返金要求を受けています。
パンダ犬が生まれる背景
中国では、パンダは国宝として大切に保護されており、その飼育には高い技術と費用が必要です。そのため、パンダを飼育できる動物園は限られています。しかし、パンダ人気は非常に高く、動物園にとってパンダは集客の目玉となります。
このような状況下で、一部の動物園は、来園者数を増やすために、犬をパンダに偽装するという手段に訴えることがあります。今回のような事例は過去にもあり、今年5月には江蘇省の泰州動物園でも同様の行為が報じられ、2019年には四川省南西部の犬カフェが6匹のチャウチャウをパンダのように染めたこともありました。さらに、2020年には同じ省の女性が「パンダ犬」を散歩させている動画が話題になったこともあります。
中国では、パンダは単なる動物ではなく、国家の象徴であり、外交の道具としても利用されています。「パンダ外交」と呼ばれるように、友好国へのパンダの貸し出しは、国際関係の強化に役立ってきました。
しかし、その一方で、パンダは商業的な価値も非常に高く、動物園や関連ビジネスにとって大きな利益をもたらす存在でもあります。そのため、パンダを巡る倫理的な問題や、動物福祉への配慮が欠けているという批判も根強くあります。
ニューヨーク・ポストなど、多数の海外メディアが好奇の目で報じている。
動物虐待との批判も
今回の山威動物園のパンダ犬の問題では、国営メディアや一般市民は、動物園が犬を虐待しているとして批判しました。ツイッターに相当する中国のソーシャルメディアプラットフォームWeiboでも「チャウチャウの繊細な肌と生まれつき厚い毛皮により、チャウチャウは皮膚病にかかりやすい。それであのような行為を行うのは虐待である」と投稿されました。しかし、当局は犬を染めるという選択を擁護し、染料によって犬に害は及んでいないと指摘し、人間ができるなら犬にもできると主張しました。
今回の「パンダ犬」騒動は、中国におけるパンダを取り巻く複雑な状況を浮き彫りにしています。パンダへの過剰な商業主義や、動物福祉への意識の低さが、このような問題を引き起こしていると言えるでしょう。
中国では、動物愛護法の整備が進められていますが、まだまだ課題は山積しています。真のパンダ保護と、動物福祉の向上のためには、社会全体の意識改革が必要とされています。
The post 中国、犬を偽装したパンダが「ワンワン!」吠えてバレる パンダ犬が裏ブームとなる闇事情 first appeared on MOGU2NEWS.この記事に関連するニュース
-
「悲しそう」「動物虐待...」ベッカム長男夫妻、白い被毛の愛犬2匹を「ド派手」に染めて大炎上...何色になった?
ニューズウィーク日本版 / 2024年9月26日 16時40分
-
8年超前倒しで中国にパンダ返還、維持費で財務逼迫 フィンランド
AFPBB News / 2024年9月26日 14時9分
-
【海外発!Breaking News】動物園でパンダが豹変 来園客の前で飼育員に襲いかかり噛みつく(中国)<動画あり>
TechinsightJapan / 2024年9月22日 13時6分
-
中国の動物園でニセパンダ騒動 チャウチャウを染め「ワン」と吠える
東スポWEB / 2024年9月20日 18時23分
-
野生に戻された2頭のパンダ、「自然恋愛」に成功―中国
Record China / 2024年9月13日 20時0分
ランキング
-
1ノートパソコンが壊れてしまう前兆・サインはある? 分かりやすいポイントをパソコンのプロが解説
オールアバウト / 2024年9月26日 20時15分
-
2使用済みのペットボトルを「水筒代わり」に使用している母。不衛生な気がするのですが節約になるのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年9月26日 6時0分
-
3どんな"勝ち組"でも威張れるのは65歳まで…和田秀樹が高齢者専門の病院で見た「孤独な老後を送る人」の特徴
プレジデントオンライン / 2024年9月27日 8時15分
-
4ラブホ従業員が驚いた客の行動「高齢者の団体が“12時間”のフリータイムを利用して…」
日刊SPA! / 2024年9月26日 15時52分
-
5「うわっ!」と思わず声が…山間部に突如現れる珍名所「アダルト保育園」。中には「だんみつの部屋」も
日刊SPA! / 2024年9月26日 15時51分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください