使ってないクレジットカードを解約せずに放置で起こりうる不都合なこと

MONEYPLUS / 2019年4月22日 11時30分

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使ってないクレジットカードを解約せずに放置で起こりうる不都合なこと

ポイントキャンペーンや付帯サービス目的でクレジットカードを何枚も作成したものの普段の生活で使うクレジットカードは限られてきますよね。クレジットカードを何枚も使いわけるよりも、1枚に決めた方がポイントは貯まりやすくなります。

結局のところ使わなくなったクレジットカードが自宅にそのまま放置されているということはありませんか?

使わなくなったクレジットカードを解約しないでそのまま放置しているとどうなるでしょうか。自宅に置いたままなら不正に使用されることはありませんが、ずっと使わないままにしておくことで注意しなくはならないこともあります。


有効期限が切れたクレジットカードをそのまま放置するとどうなる?

クレジットカードには有効期限があります。クレジットカードの表面に「03/20」や「03‐20」といったエンボス加工(文字を浮き彫りにする加工)で有効期限を確認することができます。例えば有効期限が「03/20」の記載であれば、2020年3月が有効期限となります。有効期限はカード会社やカードの種類によって異なりますが、有効期限を過ぎるとクレジットカードは使用できなくなります。

一般的にはクレジットカードの更新手続きは必要なく、有効期限の1ヶ月ほど前に新しいクレジットカードが届きます。
したがって、クレジットカードをどこのカード会社でどの種類のカードを作ったのか忘れていても、更新のタイミングで新しいクレジットカードが届くことにより気がつくことができます。ただし、引越しをしていてカード会社の登録住所を変更していない場合は、住所不明で届かない可能性もあり、郵便局や宅配会社での保管期間が過ぎるとカード会社へ返送となります。

有効期限が過ぎると古いカードは使用できなくなるため、そのまま放置していても問題はありませんが、使用しなくなったカード会社のクレジットカードであれば解約し、有効期限が過ぎた古いカードはハサミを入れて切り刻み氏名やカード番号などの個人情報がわからないようにして廃棄しましょう。

クレジットカードに有効期限が設定されているワケ

クレジットカードに有効期限が設定されているには、理由があります。ここで主な3つの理由をお伝えします。

理由1:クレジットカードの劣化や破損を防ぐ

クレジットカードは硬質プラスチックでできているので、使用しているうちに劣化し、破損することもあります。また、クレジットカードの磁気テープ部分やICチップ部分なども長期間使用することで、劣化や破損のリスクが高まります。有効期限が設定され定期的にクレジットカードを新しいカードに変更することで劣化や破損のリスクが軽減されます。

理由2:不正利用を未然に防ぐ

有効期限が設定されていることで、更新後、新しいカードが送られてきたら古いカードは自動的に使用できなくなります。いざ、使わないクレジットカードを家の中のどこにしまったのか忘れてしまっても定期的にカードが交換されることで、たとえ空き巣が入って盗難にあったとしても古いカードは使用できないため、不正利用を未然に防ぐことにもなります。

理由3:再審査の対象となる場合がある

極端に利用回数が少ない、返済遅延(延滞)が一定回数発生しているなどの場合は、更新のタイミングで再審査の対象となる場合があります。返済遅延が続いてしまうことで、カードが更新できない可能性はありますが、一方で気がつかないうちに全然使用していないクレジットカードは更新されないこともあります。

クレジットカードの枚数が増えるとなにか不都合なことはある?

クレジットカードを複数枚持つことは可能ですが、枚数が多いことでの不都合はあります。

第一に年会費がかかり、支出が増えることがある点です。永久的に年会費が無料のクレジットカードしか作っていないのであれば問題ありませんが、初年度は無料だけど2年目以降は年会費がかかる、初年度から毎年、年会費がかかるものとさまざまです。日常的によく使うクレジットカードであれば、年会費含め引き落としの金額など意識して確認すると思いますが、ほとんど使わなくなったクレジットカードがあれば要注意です。

たとえば、クレジットカードに登録している個人情報の変更をし忘れる可能性があります。引っ越しして住所が変わる、結婚して苗字が変わる、転職して給与口座が変わりクレジットカードの引き落とし口座を変更する場合、個人情報の変更手続きが必要です。

使わなくなったクレジットカードの個人情報を変更し忘れたことにより、銀行口座の残高不足で年会費が引き落としできなかったということになりかねません。たとえ少額だとしても支払わないままであればクレジットカードの信用情報に延滞履歴が残ります。

また、年会費以外のデメリットとして、今後、他のクレジットカードを作る、ローンを組もうとする際に、信用情報をチェックされ、少額であろうが審査に落ちてしまいます。住宅ローンを組もうとしたものの、審査に落ちてしまい原因を調べたところ使っていなかったクレジットカードの年会費1000円が支払われてなかったというケースもあります。年会費の延滞がなくても、クレジットカードを複数枚持っていることで住宅ローンの借入金額に影響する可能性もあります。

クレジットカードは住宅ローンの借入に影響する??信用情報はどうなるのか

クレジットカードには1枚あたりいくらまで使えるかという信用枠があります。信用枠はそのカードの利用限度額であり、たとえば利用限度額100万円のクレジットカードを5枚もっていれば利用限度額は500万円までということになります。住宅ローンの審査するにあたり、このクレジットカードの利用限度額の概ね10%の金額を返済負担率の計算において控除されます。

具体的に解説すると、金融機関は住宅ローンの審査のときに年収に対する年間返済額の割合を示す「返済負担率」を見ます。この返済負担率の計算は「年間返済額÷年収」となり、年収が高いほど、返済負担率は低くなります。

返済負担率の基準は銀行によって異なりますが、たとえば「フラット35」では、返済負担率の基準は年収400万円未満であれば30%以下、年収400万円以上であれば35%以下となります。

仮に年収500万円であれば175万円÷500万円=35%なので、年間返済額は175万円以下となります。これに加えて前述のクレジットカードの信用枠が500万円だとすると、その10%の50万円を年間返済額175万円から控除されます。つまり、最終的な住宅ローンの年間返済額は125万円以内である必要があります。

このように、年間返済額が減ることで、住宅ローンの借入可能金額も少なくなるため、クレジットカードは必要以上に多く持っているとこのように住宅ローンの借入金額に影響するので、使っていないクレジットカードは解約するようにしましょう。


クレジットカードを利用することでポイントやマイレージを貯めることができる上に、審査さえ通れば簡単に手続きしてクレジットカードを作ることができます。とはいっても必要以上にクレジットカードを作っても、使わないまま放置する可能性もあり、年会費の支払い漏れの危険性や住宅ローンの借入に影響するなどデメリットもあります。使っていないクレジットカードは放置せずに解約して整理しておきましょう。

(今関倫子)

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