シングルマザーの家選び、賃貸・購入どちらがいい?

MONEYPLUS / 2019年4月20日 8時0分

写真

シングルマザーの家選び、賃貸・購入どちらがいい?

22万組以上の住宅選びの相談に応えてきたスーモカウンターが、住まいの悩みに答えるシリーズ。今回は、住宅・不動産総合サービス「SUUMO」の田辺貴久・副編集長がお答えします。

【相談者のお悩み】
大阪府に住む32歳の会社員です。離婚したため、ひとりで4歳の息子を育てています。息子が小学校に入学するタイミングで、住宅を購入したいと思っています。ですが、購入にあたって2つの不安があります。


1つは、今後再婚を視野に入れずに「息子と2人で暮らす家」と決めて家探しをしたほうがいいのか、という点です。今は再婚の予定はありませんが、息子と2人で暮らす家を買ってしまうと、もし再婚するとなった場合に持ち家が足かせにならないか心配です。


2つめは、今のところは家賃を払いながら息子を育てていける仕事と収入がありますが、収入源が自分ひとりなので、病気など、もしもの時に収入を維持できなくなり、住宅ローンを払えなくなったら……などのお金の不安もあります。


このような不安がある状態では、購入するよりも賃貸のままのほうがいざという時に対応がしやすいのでしょうか。


【相談者プロフィール】
・本人:32歳(会社員)
・家族:長男(4歳)
・現在の住居:賃貸マンション(大阪府・40平米・2DK・賃料6万円)

田辺: ご相談ありがとうございます。今回は「将来の見通しが立てにくい場合に賃貸と購入のどちらが有利か」をポイントに考えてみましょう。


状況が変わっても無理なく払える住居費

住宅を購入するにあたって、仕事や収入、お子さんの学校のことなど、将来についてしっかり考えるのは、とても大事なことです。

現状、再婚は視野に入れていないとのことですが、だからといって住宅の購入時期を引き延ばしたり、「再婚した場合を想定して」、たとえば余計に広めの住宅を選択・購入すべきかというと、そうではありません。

住宅を購入後に再婚の話が出て、購入した家に住まなくなったとしても、売却や賃貸に出すなどの選択が可能です。したがって、今のニーズに合わせて住宅購入することをデメリットととらえなくていいのです。

また、将来の収入面の不安もあるかと思いますが、このまま賃貸で住み続けても、買ったとしても、いずれにせよ「住居費」はかかります。重要なのは、無理なく支払える住居費を設定することです。

もしも、病気で長期入院するなど、ローンの支払いが滞る事態になった時、同額の賃料であれば払えるかといえば、そうではありません。普段の住居費設定はどちらがしやすいのか、もしもの時にそれぞれどう対応できるのか、具体的にシミュレーションすると、どちらが自分にとって有利となるか判断しやすくなります。

購入のほうが住居費を抑えやすい

具体的な金額に置き換えて考えてみましょう。

たとえば、1,500万円の物件を35年返済の住宅ローンで購入した場合、毎月の返済額は約4万5,000円になります(全期間固定型、金利1.5%、ボーナス返済なし、頭金を除く、元利均等返済の場合の試算)。1,500万円のマンションを、中古物件を含めて探してみると、家族2人なら十分住める広さの物件は、たくさん見つかるはずです。

一方で、4万5,000円で賃貸物件を探した場合、購入できる物件と比較しても、条件の良い物件はそう多くはないのではないでしょうか。設備面においても、購入したほうが賃貸に比べて条件が良い物件が多く、選択肢も広がります。

このように、月々無理なく支払える住居費の設定のしやすさや選択肢の多さは、買ったほうが有利となりやすい傾向にあります。

「もしもの時」こそ購入したことが保険に

次に、もしもの時に支払いができなくなるリスクが低いのはどちらか、を比較してみましょう。
賃貸の場合は、家賃の低いところに転居することはできますが、賃料はずっとかかります。また、低い家賃といえど、その額には限度がありますから、住居費負担の軽減は限定的であり、リスクへの対応力はそれほど高くありません。

実は、払えなくなった時こそ購入したことが保険となることがあります。もともと無理のない住居費を設定しやすいことから、払えなくなるリスク自体が賃貸よりも低いうえ、以下の3つの面で、もしもの時の助けとなります。

(1)賃貸に出すことが可能

賃貸に出せば、賃料が住宅ローンの金額を下回ることはほぼない

(2)売却することが可能

「不動産売却益」という一時金を得ることができ、今まで支払った分からの貯金のようになる

(3)もしもの時も住宅ローンが残らず、家を残せる

団体信用生命保険(住宅ローンを借りた人が死亡・高度障害状態になった場合に、保険金により残りの住宅ローンが弁済される保障制度)があるため、万一の時に子供にローンを残さず、住む家を残すことができる

このように、収入源が自分だけで、いざ何かあった時が心配という人こそ、実は住宅を購入することが低リスクで暮らせる選択となりえます。前向きに考えてみてはいかがでしょうか。


いざという時の手離れの良さ(売りやすい、賃貸に出しやすい)を考えると、資産性を考慮して選びたいところです。資産性については、交通利便性や住居の特徴など、プロからのアドバイスを基に判断することをオススメします。


スーモカウンターは全国147ヵ所(2019年4月末時点)。4月にはイオンタウン郡山店ららぽーとEXPOCITY店イオンモール名取店が新たにオープンしました。アクセスのよい立地にあるので、よく利用する駅や自宅の最寄りの店舗で気軽に相談をスタートしてみてはいかがでしょうか。

(スーモカウンター)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング