住宅ローン審査通過のために、リボ払いを早く終わらせたい

MONEYPLUS / 2019年5月13日 18時30分

写真

住宅ローン審査通過のために、リボ払いを早く終わらせたい

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ

今回の相談者は、夫婦別財布で家計をやりくりする育児休業中の主婦。住宅購入を検討しているのでローン審査を通過するために、リボ払いを早く完済したいといいますが……。FPの三澤恭子氏がお答えします。

夫婦共働きで、私は現在育児休業中です。家計は夫婦別財布で、夫は住居費、車のローン、光熱費など、私は食費、日用品代を支払っています。現在、以下の2つの点で悩んでいます。アドバイスよろしくお願いします。


1. リボ払い(残債146万円、年利15%、毎月3万円返済)を早く完済して、4~5年後に住宅ローンを借りるときの審査(連帯保証人)で支障がないようにしたいです。住宅購入については、頭金なしで、借入額2500万円、返済期間20~30年程度で考えています。
2. 年間28万円(月1.5万円+ボーナス5万円×2回)の現金積立をしていますが、年間を通しての出費で使ってしまい、まったく貯蓄できません。急な出費にも耐えられるように家計を改善したいです。


〈相談者プロフィール〉
・女性、31歳、既婚(夫:32歳、地方公務員)、子供2人(0歳、2歳)
・職業:会社員(育児休業中)
・居住形態:賃貸
・毎月の世帯の手取り金額:33万円
(夫:25万、妻:8万円)
・年間の世帯の手取りボーナス額:60万円
・毎月の世帯の支出目安:27.2万円


<支出の内訳>
・住居費:5万円
・食費:4万円
・水道光熱費:2.5万円
・教育費:2.7万円
・保険料:2.5万円
・通信費:2万円
・車両費:2.5万円
・お小遣い:3.5万円
・その他:2.5万円


<資産状況>
・毎月の貯蓄額:8.4万円
 妻:2.5万円
 (積立預金1.5万円、個人年金1万円)
 夫:5.9万円
 (財形2万円、共済年金1.9万円、学資2万円)
・現在の貯蓄総額:妻0円、夫不明(50万円程)
・現在の投資総額:なし
・現在の負債総額:妻160万円、夫300万円(車のローン、奨学金)


三澤: ご相談ありがとうございます。ファイナンシャルプランナーの三澤恭子です。第2子ご出産おめでとうございます。なかなかお金が貯まっていかないとのこと。育休中に貯蓄体質になるよう改善していきましょう。

気づいたら借金が膨れ上がっているリボ払い

ご相談内容は2つ。1つ目は、リボ払いの完済ですね。シミュレーションしてみましょう。残債146万円を毎月3万円ずつ返済していくと総返済額は約226万円。返済回数は76回(6年4ヵ月)となります。4~5年後の住宅ローン審査には間に合いません。返済金額を1万円増額すると50回(4年2ヵ月)となり、希望どおり完済できます。

しかし、「なるほど、増額すればいいのね」と簡単に考えてはいけません。現在の預金金利は0%ですよ。金利15%のリボ払いは、毎月3万円の返済額のうち当初2年ほどは半分以上が利息分にまわります。72万円(3万円×24回)を返済しても元本への充当は33万円ほど。残り39万円は利息です。金利負担が大きくなかなか元本が減っていかないのです。

リボ払いへの返済額3万円を貯蓄にまわせたなら、5年後の住宅購入に向け180万円の頭金を作ることもできるわけです。1日も早い繰上げ返済(全額支払い)をおすすめします。

図表1

車のローンや奨学金の借入は住宅ローン審査に影響

次に住宅購入についてのシミュレーションです。例えば、フラット35(2019年4月「フラット35」の最も多い金利)を利用すると、返済期間20年で月々の返済は約12.2万円、返済期間30年とすると約8.9万円です。住居費が現状の1.8倍から2.4倍となってしまいます。

図表2

仮に、300万円の頭金が準備できた場合、適用金利も下がり、かつボーナス併用を加え、返済期間35年とすれば、月々返済を現在の住居費と同じ5万円にできそうです。

図表3

また、相談者様は連帯保証人になることを想定していますが、ご主人に負債があるので収入を合算して購入をお考えということでしょうか。

金融機関が融資を行う際に考慮する項目の一つに返済負担率があります。これは「年収に対して1年間に住宅ローンの返済に充てることのできる割合」です。

金融機関や住宅ローンの種類によって異なりますが、例えばフラット35であれば、年収400万円以上で35%以下(年収400万円未満で30%以下)を基準としています。年間返済額には、車のローンや奨学金など住宅ローン以外の借入額も加算されますので、借入可能額に影響があります。

しかし、住宅ローンの借入自体ができないわけではありません。なお、毎月きちんと返済していることも審査の対象となることから、ご夫婦で返済状況を共有しておくことが大事です。ご夫婦の負債について、どのように返済していくか、よく話し合って計画してください。

家計を一つにまとめて、夫婦で夢や目標を共有する

2つ目はまったく貯蓄ができないというお悩みですね。

生活費を分担して支払っていますが、家計全体の管理はどちらがされているのでしょう。互いの貯蓄額も知らないのでは本当にお金が貯まっているのかもわかりません。第2子も生まれ、教育資金の準備も必要です。ご夫婦で収入と支出、貯蓄金額の現状を把握し、「いつ」「何に」「いくら必要か」という家計全体のお金の流れを知ることが急務です。

育休中は収入も減少し、家計が苦しいと感じるご家庭は少なくありません。今後は、夫婦別財布ではなく、家計を一つにしてライフプランを描き、ご夫婦で力を合わせて将来のお金の準備をしていくことが大切です。

リボ払いについても生活費のために使ったとなれば、夫婦で改善すべきところを話し合い、協力して返済していくべきです。ご主人の財形貯蓄などから返済に回すことも検討してみてください。

急な出費、例えば、冠婚葬祭、家電の修理や買い換え、自動車税、家族の誕生日や記念日のお祝いなどは、事前に予算取りをしておきます。使うことを前提とした「予備費」として、貯蓄とは別口座を作り、毎月の積立とボーナス時の積立で準備します。使うことが前提なので、この予備費から安心して払えます。また、年間の予備費が余った際には相談者様の“ヘソクリ口座”に回すというのはどうでしょう。やりくりが上手くいったご褒美です。

育休中の今こそ、家計改善のチャンスです。夫婦一丸となって夢のマイホームを手にしてくださいね。

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのFPが答える「みんなの家計相談」の過去の記事一覧はこちらから。

(三澤恭子)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング