PTA講演で最も多い「おこづかいは、いくらから?」の質問

MONEYPLUS / 2019年6月18日 18時0分

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PTA講演で最も多い「おこづかいは、いくらから?」の質問

小学校のPTAや消費者センターなどが主催となって子育て家庭向けに講座が開かれることがあります。参加されるのはほとんどがお母さんです。

未就学児のお母さんも少なくはありませんが、参加されるお母さんのお子さんで最も多いのが小学3年生と4年生です。この学年の家庭では、すでにおこづかいを始めているところも少なくないのですが、これから始めたいという家庭もまだまだ多く見受けられます。

じつは、おこづかいを実践されていても、そうでなくても、また、どの地域においても、断トツに多い質問があります。それが、「いつから」と、そして「いくらから」なのです。

今回は、「いくらから」について、講座でお話してしいる内容と、わが家のエピソードも一緒にお話をさせていただきます。


おこづかいの金額は「学年×100円」という噂

お母さんたちの間でよく聞く、おこづかいに関する「都市伝説」があります。おこづかいの金額は「学年×100円」という噂です。小学1年生なら100円、小学6年生では600円になります。気がつく子どもなら、消費税(8%)を上乗せして、108円とか、648円とかにしてほしい!と、言うかもしれません。

この方法のよい点は、どの子どももおこづかいが定額になるということです。つまり、一律みんな一緒というのは、いくらおこづかいを渡そうか悩む必要がないので親は楽になります。

「お友達のマサ君ちも、てつや君ちも、小学3年生は300円よ」と、言い切ってしまえば、あとは毎月決まった金額を渡すだけです。ましてや、渡したおこづかいで足りないなんてことになっても、「おこづかいがないなら我慢しなさい!」と突っぱねてしまえばいいのです。

これはあくまでも私の想像ですが、このようになりがちなのではないかと考えます。

そもそも、おこづかいを子どもに渡す目的は何でしょうか。犬が吠えてうるさいからおやつを与えてしまうような行動はしたくないものです。とりあえず「おこづかいをあげているから文句は言わせない」と、子どもにも無理矢理な納得をさせていないでしょうか。

おこづかい=やりくりできる範囲

おこづかいの目的は、各家庭によって、その考え方(方針)が違っていいと思います。ただ、意味もなく、周りに流されている感があるのでしたら、その“ダラダラおこづかい”は止めたほうがいいかもしれません。

我が家の場合は、「親が管理している"子どもに関する費用"を徐々に子どもに任せていこう」という考えのもと、子どもが管理できる(したい)範囲からおこづかいの金額を話し合って決めています。

まずは、家計から月に子どもに使っている費目を書き出します。たとえば、趣味の買い物、雑誌・マンガ代、お菓子やジュース代、カードゲームのカード代、交通費、文房具代など、色々ありそうですね。

このなかで、子どもが管理できそうなものを子どもと一緒に考えてほしいのです。なぜ、子どもと一緒なのかというと、子どもの考えと、親の考えは違うからです。子どもはいの一番にマンガを毎月買いたいというかもしれませんが、親はこれを機に、止めさせようと考えているかもしれません。

仮に、以下のように話し合いができたとしたらどうでしょうか。

趣味(例:わが家の小学生だった息子の趣味が紙ヒコーキづくり)⇒子どもがおこづかいで買う(管理する)
マンガ代⇒子どもがおこづかいで買う
お菓子やジュース⇒家計から買う(限度はありますが)
カードゲームのカード⇒子どもがおこづかいで買う(わが家ではもともと買い与えてはいませんでした)
交通費⇒事前に申請して家計から出す(我が家では小学生まででした)
文房具代⇒子どもが在庫などを管理して適宜補充する(ただし、学校で使用する筆箱および道具箱の中身のみ)。それ以外の学校販売や塾などで使う文房具は家計から用意する。

ポイントは、子どもが迷わないような「境界線」をつくることです。今後、この境界線は複雑になっていきますが、最初は、シンプルにしておくことをおすすめします。
こちらのケースだと、スタートするおこづかいの金額は月額1,000円から話し合うことになると思います。

ただし、低学年で対応ができない、または、どうしても決まらないとか、色々な事情もでてきます。その場合は、切りのいい500円からとか親から(押しつけにはならないように)提案してみるのも一案です。

まずは、その金額からスタートしてみて、様子を見てあげて、調整していってもいいと思います。

成長とともに管理する範囲がひろがる

子どもに関わる(買う)モノが増えてくれば、当然おこづかいも増やしていくことになります。我が家では、交通費、プレゼント代、お土産代は、子どものおこづかいに含めていくようにしました。

また、中学生や高校生にもなると行動範囲が広がります。そこで、交通費の問題がでてきます。東京都では一般的なバスの往復に420円(現金の場合)がかかります。

息子が高校生になると、趣味のミニ四駆を楽しむのに往復の電車代が1,200円かかるようになり、高校3年生時のおこづかいは月額7,000円で、交通費とミニ四駆のパーツ代が主な使い道でした。

ちなみに、長女の高校3年生のときのおこづかいは5,000円です。この差は、交通費の差になります。出かける場所が違えばかかる交通費も違って当然です。このほか、毎月は発生しない映画や食事などの外出代は、その都度、渡すようにしていました。

その子に応じたおこづかいを親子で考えれば、兄妹で違ってもオッケーなのです。ただ、金額の差は、他の子どもからクレームになることがあります。そのためにも、子どもに応じて(その子の事情と管理力に合わせて)、決めることを子どもたちにあらかじめ話しておくことも大切です。

おこづかい制度を行うにあたり、その金額は重要なポイントになります。ある程度任せるようにすることで、管理する者がより効率的にやりくりをしようと工夫します。この考え方は親のおこづかいにも応用できます。

理髪・美容院代や普段の洋服代、飲み代などを任せるようにすれば、そのなかで優先順位を考えてやりくりを工夫するようになります。
かえっておこづかいを減らしてしまうと、「このぐらいは家計から出してくれよ」という場面が多くなり、その結果、家計自体が不安定になってしまうことがあります。

「任せられるものは各自に任せる」、この機会に、家族のおこづかいについて考えてみるのもいいのでないでしょうか。

(たけやきみこ)

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