「僕も手伝うよ」、典型的な勘違い夫を変えた3つのルール

MONEYPLUS / 2019年8月2日 18時0分

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「僕も手伝うよ」、典型的な勘違い夫を変えた3つのルール

私は2年前に立ち上げた会社を共同経営しながら、幼い2人の子どもを育てています。夫は朝から午後10時頃まで仕事で不在。平日はほとんど家事育児に参加することができません。

それでも、帰宅後には台所と部屋の片付け、長男の保育園との連絡帳書きをこなします。休日には子どもたちを公園に連れていったり、習い事に付き添ったり、楽しみながら育児をしています。

そんな夫も、結婚前や結婚直後は「僕も家事を手伝うから、あなたも仕事を頑張ってね」というスタンスでした。「手伝う」という時代錯誤な言葉に怒りを覚えた私は、夫を変えるため、密かに3つのことを心がけたのです。


ルール1:タスクを完全に任せる

結婚当初から、食事後の片付けは夫が進んで担当していました。でも、キッチンの床に水滴が飛んでいたり、洗った調理器具を拭かずに置いておくだけだったりと、不満がありました。

でも、私があれこれ文句を言って、まったくやってくれなくなるのも困ります。ですから、夫に任せたタスクについて、とやかく言うことは控えてきました。

こんなこともありました。長男が1歳半前後の時の話です。平日の夜に、新卒で就職した会社の同僚たちと集まる会がありました。「ひさしぶりだから出席したい」と思った私は、保育園のお迎えと夜の寝かしつけまでを夫に丁寧に説明し、時間を確保しました。

そして、前日の夜。「明日よろしくね」と確認すると、「なんだっけ?」と言うではないですか。私の予定をすっかり忘れていた様子で、自分も飲み会を入れてしまったと言い出しました。

それを聞いた私は、怒り心頭でした。「もともと明日はお願いしたのだから、私はやらない。ベビーシッターさんを手配するとか、今からできることもある。自分で何とかするように」と、夫を突き放しました。

仕事でも、いつも誰かがやってくれると思うと本気で取り組みません。家事育児についても責任をすべて任せることで、主体性が生まれると考えます。

ルール2:相手に頼り、感謝の言葉を伝える

長男が生まれた当初から、私は「男の子のことはよくわからない。だから主導権を取ってほしい」と夫に頼んできました。

特に2人目の妊娠と、出血による入院で出かけることが難しくなった時期、長男はちょうど2歳を過ぎ、動きたい盛りでした。

こういう時は「長男をストライダー(ペダル無し2輪車)の練習に連れ出してほしい」「あなたに頼りたい」と、できるだけ具体的にお願いしました。夫も、エネルギー溢れる長男を疲れさせるために、いろいろな方法を少しずつ試すようになりました。そのたびに「ありがとう!」「パパと一緒だと楽しそうだね」と、大げさなくらい感謝の言葉を伝えました。

ルール3:小さなことも相談する

子育てを「母親が主に担当し、父親が手伝うもの」にしたくありません。夫婦共通の関心事にするための方法を模索しました。

たとえば、保育園入園当初から、あえて朝の送りを夫に担当してもらいました。どんな先生やお友達がいるのか、保育園の状況を知ってほしかったからです。

そして私も「担任の先生がこんなことを言っていた」「今日、保育園でこんなことがあったけど、どう思う?」と常に相談し、情報を共有するようにしました。

当初、長男の保育園の連絡帳を書くのは私で、夫は先生のコメントを読むだけでした。私は夫にも連絡帳を書いてもらおうと思い立ち、「先生に相談したいことも書けるよ」「何か先生に聞いておきたい?」と、少しずつ参加してもらうようにしました。

夫を連絡帳係にすると、日々の子どもの様子を伝え、小さなことでも相談し、それを夫が咀嚼(そしゃく)して連絡帳に書き込む、という流れができました。これは、子育てへの当事者意識を高めるのはもちろん、子どもの成長を分かち合うことにもつながっていると思います。

大事なのは、公平感よりも参加意識

ルールと書くと堅苦しく思われるかもしれません。これらに共通しているのは、どんな時も必ず守らなくてはいけない規則ではなく、「同じ意識で家事育児に参加する」という視点です。

家事や育児の分担では、エクセルやグラフに目に見えないタスクを書き出し、見える化するという方法もあります。しかし、私は家事育児の公平・平等な分担よりも、完全に任せられるタスクがどれだけあるか、増やせるかがポイントだと考えています。何より家事や育児を自分のこととして主体的に動いてくれることが大切です。

出張で不在になる時や仕事が忙しい時期に、そうではない時期と同じ分担を求めることは現実的ではありません。一方、少し余裕がある時には、私が残業したり会食に行ったりできるように、普段私がやっていることもお願いしています。

主体的に動くためには、何より子どもとの生活を楽しもうと考えられるか、その姿勢が重要です。

イクメンパパを育てる近道とは?

3つのルールを実践したおかげか、「●●公園にいろいろなアスレチックがあるらしいよ」とママ友から聞いた情報を夫に伝えると、別の公園についても自発的に調べるようになりました。食べることが好きな子どものために、果物狩りや野菜の収穫がどこでできるかという情報も仕入れてくるようになりました。

他にも、ストライダーが上手になった長男に「そろそろ自転車の練習してみようか」と声を掛けたり、自転車に乗れるようになると「子ども用のバイク教室に行ってみようか」とお出かけ会議をしたりと、育児に積極的になりました。とても楽しそうです。

よく言われるように、女性は赤ちゃんを産んだ瞬間から母親になり、育児は自分が関わるべき大切なことになりますが、男性はそうもいきません。でも、時間をかけながら、少しずつ自分事になっていく部分が少なからずあると思います。

その期間をどうやって短くするか。まずはパートナーに意見を求めて自分事にしてもらう、パートナーの得意分野や楽しめる分野からお任せしてみることが近道になると思います。

(井出有希)

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