イオンもホレた?フランス発の自然派コスメ「イヴ・ロシェ」の正体

MONEYPLUS / 2019年9月23日 7時30分

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イオンもホレた?フランス発の自然派コスメ「イヴ・ロシェ」の正体

フランス発の自然派コスメの人気ブランドが11月、日本に上陸します。天然素材を原料にしながらも手ごろな価格が売りだという「イヴ・ロシェ」。本国だけでなく、世界90ヵ国で展開する国際的なブランドです。

このブランドを国内で独占販売することになったのが、流通大手のイオンと同社傘下のドラッグストア大手・ウエルシアホールディングスが共同出資した「イオンレーヴコスメ」という会社。イオンはなぜ今、このブランドに目を付けたのでしょうか。


60年の歴史を持つ老舗

イヴ・ロシェは、1959年にフランス・ブルターニュ地方で創業したナチュラルオーガニックのコスメブランド。ナチュラルオーガニックコスメに明確な定義はありませんが、一般的には化学原料などを極力使わず、オーガニック栽培された植物など天然成分を原料としたコスメを指すとされています。

同社は創業60年と、この分野の先駆け的なメーカーで、世界90ヵ国に6,700以上の店舗を展開しています。自社農園で栽培した植物にこだわり、ヘアケアやスキンケア、フレグランスなど、幅広い製品をそろえます。

代表的な製品は、髪に潤いを与えるというトリートメント「リンシングビネガー」(150ミリリットル、1,000円)。シャンプーに最後に髪になじませて洗い流すと、水分や栄養を閉じ込め、サラサラで艶のある髪になるといいます。すでに発売されている韓国では、売り切れが出るほど大ヒットしたそうです。


日本で展開される商品

ほかにも、ミストやシャワージェルなどが日本で販売予定です。“メイド・イン・フランス”らしく、「マンゴー&コリアンダー」「ラベンダー&ブラックベリー」など、国内ブランドにはない個性的な香りも展開します。

イオンがホレた理由

イオンの難波廣幸責任者は「日本は“化粧品大国”の割に、ナチュラルオーガニックコスメが拡大しきれていない」と指摘します。この種の化粧品は「価格が高い」「難しい」というイメージがあり、買う場所も限られているため、十分に市場を開拓できていないというのです。

同社によると、国内の化粧品市場で、ナチュラルオーガニックコスメのシェアは約5%。一方で、グローバルでは市場の約10%を占めるといいます。

そこで、イオンはイヴ・ロシェの価格帯に目を付けました。ナチュラルオーガニックコスメは天然成分を使っているために高めの価格帯が多いのに対し、同ブランドはヘア&ボディミスト(100ミリリットル)で税抜1,000円、シャワージェル(同)で税抜き800円など、リーズナブルな値付けをしています。

学生でも手が届き、すでに人気のある「ボディショップ」や「ロクシタン」など、自然派コスメに比べても買いやすい価格設定です。イオンレーヴコスメの中島裕子社長は「イヴ・ロシェは手頃で毎日使える価格。日本のナチュラルオーガニックコスメ市場は、年率5%程度成長している。市場のステージが変わる第一歩になる」と力を込めます。

2025年までに2000店体制へ

イオンが想定するメインターゲットは女子高生から女子大生、サブターゲットはその母親世代である30~40歳代です。「近年、日常的な化粧品を購入する場として、ドラッグストアや総合スーパーの化粧品コーナーなど、より身近で利便性の高い店舗が利用される傾向がある」(イオン広報担当者)とし、売り場との相乗効果も狙います。

11月中旬から、首都圏のウエルシアやイオンなど計約100店舗で先行して販売を始める予定です。2020年に全国販売、2025年までに約2,000店舗への拡大を目指すとしています。


記者会見を行ったイオンやイヴ・ロシェの関係者ら

フランスのオーガニック専門スーパー「ビオセボン」も国内で展開するなど、同国とつながりの強いイオン。イヴ・ロシェとも、2年半前から交渉を続けてきたそうです。

イオンには、コスメショップ「ボディショップ」を日本に上陸・定着させた実績があります。今度は低価格を武器に、国内のナチュラルオーガニックコスメ市場そのものを拡大させることができるでしょうか。

(澤本梓)

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