「ただ貯めたままの普通預金、もっといい方法は?」FPおすすめの「手堅い」運用術

MONEYPLUS / 2020年10月27日 18時30分

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「ただ貯めたままの普通預金、もっといい方法は?」FPおすすめの「手堅い」運用術

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ
今回の相談者は、48歳、会社員の女性。コロナ禍で趣味の海外旅行に行けず、そのぶん貯まっていく普通預金をどうしていいかわからないとのこと。FPの伊藤亮太氏がお答えします。

海外旅行が唯一の趣味で暇さえあれば行っていたのですが、このコロナ禍で、全く行けていません。また、外出も控えているため、大きな支出がほぼなく、毎月、資産が増えていきます。もともと株や投資信託はやっておりますが、そちらへはシフトせず現在はそのまま普通預金が増えている状態に。コンサルティングに勤務しているので税金面は熟知しており、ふるさと納税やポイント活用や株主優待などを利用しているため支出は少なく押さえております。現在の悩みは増え続けている普通預金をどうするか。どのような金融資産がオススメでしょうか。

私は仕事が好きで辞めるつもりはないのですが、夫の年収が2年後に70%になるため、貯められる間はガンガン貯めたいと考えております。

【相談者プロフィール】
・女性、48歳、会社員、既婚
・同居家族について:
 夫(58歳) 会社員 月手取り45万円
 私 会社員 月手取り 22万円
 長男(24歳) 会社員
 次男 中学1年生(13歳)
・住居の形態:持ち家(戸建て)
・毎月の世帯の手取り金額:67万円(長男含めず)
・年間の世帯の手取りボーナス額:370万円
・毎月の世帯の支出の目安:40万円

【毎月の世帯の支出の内訳】
・住居費:なし
・食費:12万円
・水道光熱費:4万円
・教育費:6万円
・保険料:1万円
・通信費:3万円
・車両費:1万円
・お小遣い:3万円
・その他:10万円

【資産状況】
・毎月の貯蓄額:27万円
・ボーナスからの年間貯蓄額:270万円
・現在の貯蓄総額:6,000万円 (子ども用1,000万円除く)
・現在の投資総額:6,000万円のうち3,000万円
・現在の負債総額:なし

伊藤:ファイナンシャルプランナーの伊藤亮太です。回答させていただきます。

まず、現状から推測すると、毎年の貯金額はおよそ600万円ほど。これがあと2年続く予定ですね。単純に計算すれば、貯蓄総額が7,200万円となります。その後、旦那さんの収入が70%になった場合、現状の生活を維持されるとなると、毎月の貯蓄額は10~15万円ほどに減ることになると考えられます。そのまま毎月10万円ほど貯蓄ができたとして、ボーナスもやや少なく見積もり貯蓄が150万円ほどできるとし、旦那さんが65才まで継続して働くとした場合、2年後からの貯蓄は毎年270万円、5年間で1,350万円貯蓄できることになります。

この結果、合計で8,350万円ほどの貯蓄となります。退職金も出るでしょうから、ある程度余裕のある老後を迎えることができるのではないでしょうか。

普通預金をどう運用するべき?

さて、このような状況下において、「増え続ける普通預金をどうするか?」という質問ですが、無理に運用はされなくてもよいとも考えます。なぜならば、既に現状の資産6,000万円のうち、3,000万円を投資されていますよね。投資の内訳、詳細がわからないため、なんともいえませんが、株式や投資信託で3,000万円運用されているとなると、既に半分投資にまわっています。老後資金がメインとなるでしょうから、これ以上無理に運用はなされなくてよいと思います。

そこで、手堅くコツコツと運用していく金融商品をオススメしたいと思います。例えば、数年間など短期間で少しでも増やしていきたいということであれば、個人向け国債であったり、社債に投資する手段はいかがでしょうか。現状の個人向け国債は、利率が年0.05%と低いものの、普通預金の金利に比べれば高く、元本保証もあることから地道な資産形成手段です。期間3年のもので少し運用してみてはいかがでしょうか。

最近では、個人向けに発行する社債も増えてきています。タイミングにもよるものの、金融機関が発行する債券や大手通信事業者グループなどが発行する債券が発売されることがあります。利率が比較的高いものもあります。複数の社債に投資し、分散によるリスク軽減も図りながら、コツコツ収益を重ねていく方法をとられてはいかがでしょうか。

お楽しみになる預金に預ける手も

この他、楽しみ程度になるかもしれませんが、ただ普通預金として預けるのではなく、宝くじ付定期預金など面白い預金に預けて楽しまれるのもよいと考えます。宝くじ付定期預金は、定期預金として利息を受け取れるほか、宝くじがもらえます。当たれば大きな収入となります。もちろん、1億円など当たる確率は低いですが、単純に普通預金で眠らせるぐらいであれば、こうした楽しみを持っていただく方がよいようにも思います。10万円でも当たれば儲けものです。

世の中には、宝くじ付定期預金だけにとどまらず、いろいろな面白い預金があります。信用金庫を中心に懸賞付定期預金というものもありますし、スポーツの応援により金利がアップする定期預金などもあります。その時々のスポットになるものの、こうした面白い定期預金に少し振り向けて「当たらないかな?」と楽しむのもよいと思います。

投資信託で5〜10年の運用もあり

なお、投資に振り向けるということでしたら、世界全体に投資する投資信託などでカバーし、5~10年程度の運用を行うことを検討してください。10年程度の運用であれば、良いときも悪いときもあります。ある程度利益が出ている段階で売却も検討し、老後資金としていただくとよいと思います。ただし、既に半分運用されているため、無理な運用はしないようお願いいたします。

個人向け国や社債、面白い定期預金で少しでも増えればよいという発想を私ならば行います。是非ご検討ください。

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのFPが答える「みんなの家計相談」の過去の記事一覧はこちらから。

(伊藤亮太)

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