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業績好調のペット関連企業、でも株価は冴えず…その中でも大きく上昇している企業は?

MONEYPLUS / 2024年5月23日 7時30分

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業績好調のペット関連企業、でも株価は冴えず…その中でも大きく上昇している企業は?

週末の早朝、近所の公園に出かけると、犬の散歩をしている人をたくさん見かけます。たいていの犬が、お洋服を着ており、下手をすると人間の洋服よりもお金がかかってそうです。ここ数年、とくにコロナ禍以降、ぐっとペットを飼う人が増えました。

自宅にいる時間が長くなったため、そこに癒しを求めるのでしょうか? わたしの友人は、一人暮らしを長く続けていたところ、実家で犬を飼うことになり、犬と一緒に暮らしたいため、実家に戻りました。そういえば、最近は、犬と一緒に泊まれるホテルも増えています。中には、犬と一緒に回れるゴルフ場もあるとか。ちなみに犬の生涯飼育経費は約250万円です。ペットの長寿命化が進んでいることを考えると、さらに増加しそうです。

ペット熱が高まる中、実際、ペット関連銘柄の業績はどうでしょう?


実はペットケア事業の最大手ユニ・チャームの決算は?

まずはユニ・チャーム(8113)。当社のメイン事業はオムツなどパーソナルケアが主流ですが、ペットケア事業部単体でも1,400億円ほどの売り上げがあり、業界では最大手です。

直近5月7日に発表された2024年12月期第1四半期決算では、ペットケア部門の売り上げは343億円(前年同期比+10.7%)、コア営業利益73億円(前年同期比+32.1%)と二桁の伸びとなっており、営業利益率も17.8%から21.2%と改善されています。

ペットケア用品は、パーソナルケア商品よりも一足早く、価格転嫁を行なっており、その効果は一巡したものの、引き続き高い成長が継続しているとのこと。人間同様、ペットの健康志向も高まっており、高価格でも身体によいペットフードが売れているようです。

ペット用フードの専門商社の決算は?

となると、ペット用フードの専門商社エコートレーディング(7427)が気になります。わたしたち一般消費者では馴染みがない企業名ですが、ペット用品・ペットフードの卸売では業界大手で唯一上場している会社です。

ペット同伴OKのペット王国という大型イベントを開催したり、ペットと一緒に暮らせる不動産を紹介したりと、「私たちは日本一のペットカテゴリー企画会社を目指します」の宣言通り、ペット周りをぬかりなく網羅しております。

直近4月5日に発表した2024年2月期決算では、売上高1,074億円(前年比+10.8%)、営業利益17億円(前年比2倍)で、過去最高売り上げ最高利益となっています。この期中に開催された「みんな大好き! ペット王国2023」では、2023年5月3日、4日の二日間で動員数が約4万人に達成するほどの大盛況でした。やはりペット市場は拡大傾向にあるようです。

ペットのヘルスケア、保険の企業は?

可愛いペットにできるだけ健康で長生きしてほしいという飼い主の思いを叶えるため、ペットのヘルスケア商品をWEBで販売しているペットゴー(7140)も気になります。

上場したのが2022年、時価総額17億円と、まだまだ小粒の企業ですが、業績は順調に拡大しており、直近発表された2025年3月期の予想売り上げ高は103億円(前年比+4.9%)、営業利益3.1億円(前年比+26.7%)で、5期連続最高益更新予想となります。ペット用の食事療法食やサプリメント、その他ケア製品をサブスクで提供するサービスが成長ドライバーとなっています。

ペットの病院代はバカにならないと聞きます。そのためペット保険需要も伸びているようです。業界でダントツ首位、ペット保険の草分けといえるアニコムホールディングス(8715)の2024年3月期の売り上げ高は604億円(前年比+6.9%)、経常利益41.5億円(+12.9%)とこちらも過去最高を更新。さらに2025年度3月期は売上高660億円(前年比+9.2%)、経常利益48億円(前年比+15.4%)と6期連続過去最高益を更新する予想です。

ペット保険の新規契約数は22.3万件、24年3月末の保有契約件数は119万件を突破。ペットの飼育数が増えるにともなって、保険契約数も引き続き増加しそうです。

業績好調のペット関連企業、株価は冴えず…

もうひとつ興味深い決算内容を出したのが、複数のホームセンターを運営するアレンザホールディングス(3546)です。ペットや、ペットフードの販売を行うアミーゴでは、営業利益が前年と比べると2.7億円の減益となっており、その要因は、ペットの生体販売の減少が顕著であることを上げています。一方で、プレミアムフードや、トリミング・ドッグトレーニングといったサービス部門が支持され荒利益率は改善しているとのこと。

最近ではペットショップでペットを飼うのではなく、保護犬を家族に迎える流れが強くなっているのかもしれません。いずれにしろ家族の一員となれば、愛情もお金もたっぷりかける傾向にあるようです。

画像:TradingViewより

業績好調のペット関連企業ですが、株価はあまり冴えません。2023年以降で、大きく上昇しているのはエコー・トレーディングのみで、ほかはほとんど上昇しておりません。

株式市場では、あまり目立ったテーマになっていないので、買われていないとも考えられます。なんらかのタイミングで、スポットライトが当たれば、業績の良さが見直され株価が一気に上昇!なんてことも期待できそうです。

※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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(藤川 里絵)

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