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「あなたの貯蓄総額はいくらですか?」FPが教える、貯蓄総額の把握方法

MONEYPLUS / 2024年5月24日 7時30分

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「あなたの貯蓄総額はいくらですか?」FPが教える、貯蓄総額の把握方法

「あなたの貯蓄総額はいくらですか?」…そう聞かれたときに、即答できますか?

もちろん防犯面も考えると、堂々と口にするのは絶対に避けたいですが、現実的なところでは「いくらだっけ…」と、わからない人も多いかとおもいます。

今回は、「貯蓄総額」の把握方法についてアドバイスをお届けします。


今後の人生を生きていくうえで、必要なこと

物価が上がったり、税金や社会保険の負担感が増したりと、「この先どうなるんだろう…」と先行き不透明な時代。とはいえ、いつの時代も先のことは誰にもわからないもの。専門家でも、将来の確実な予想はできません。予想できない将来に不安を感じたら、まずは「わかること」から把握することが大切です。

「わかること」の一つに、自分の「貯蓄総額」が挙げられます。「貯蓄総額」は、「わかること」、というよりも、むしろ「自分にしかわからないこと」といってもいいでしょう。

自分の貯蓄額がどれくらいかがわかれば、今後どう動くべきかが見えてきます。将来に対しての不安な気持ちが、少しすっきりするはずです。ぜひ、この機会に確認しましょう!

預貯金のほか、投資性商品や貯蓄型保険なども調べよう

「貯蓄」という言葉にはさまざまな捉え方があるのですが、ここでは、預貯金だけでなく、投資性商品など、すべての資産について指します。大まかに確認したい「貯蓄」は、以下の通りです。

●預貯金
銀行口座にどれくらいあるか、確認しましょう。持っている銀行口座を一つずつ確認して、残高がいくらあるかをチェックします。「昔アルバイトをしたときにつくった口座に数千円残っていた」なんてことがあるかもしれません。ぜひ、すべての口座を洗い出しましょう。何年も使っていない銀行口座が見つかって、今後も使う予定がなければ整理するのも手です。

参考記事:「使わない銀行口座」を持ち続けることはリスクになることも。使わなくなった銀行口座を解約してみた

●投資性商品(投資信託や株、債券など)
投資信託や株などの投資性商品は、増えたり減ったりしますが、ある時点での評価額をチェックしてみましょう。証券会社の口座が一つであれば、「保有資産評価」などの項目でまとめて確認ができます。

複数の証券会社の口座を持っていれば、それぞれチェックします。個人向け国債など、債券を保有している場合も、金額を確認しましょう。

●貯蓄型保険
資産として忘れがちなのが、貯蓄型保険です。加入している保険のうち、掛け捨てではなく、貯蓄型のものはありませんか?

貯蓄型の保険であれば、それも資産の一つです。もし今、中途解約をした場合にいくらになるでしょうか。わからなければ、保険会社に確認しましょう。

●iDeCoや企業型確定拠出年金
iDeCoや企業型確定拠出年金は、原則として60歳になるまで現金化できません。

59歳以下の方は今すぐには使えないお金ではありますが、資産として持っていることに変わりはありませんので、現在の評価額を把握しておきましょう。

上記の預貯金、投資性商品、貯蓄型保険とは別の項目で記載するのがおすすめです。また、個人事業主の方で、小規模企業共済に加入している場合は、現在の積立総額を確認しましょう。

●(もしあれば)不動産
マイホームがある場合、また不動産投資をしている場合は、それも資産の一つです。すぐに現金化するのは現実的ではありませんが、いくらくらいかは把握しておきましょう。仮に、今売りに出した場合はいくらかを確認して、ローン残高があれば、それを差し引きます。

金融資産とは異なるタイプですので、上記の「預貯金・投資性商品・貯蓄型保険」や「iDeCoや企業型確定拠出年金」とは、別として記載するのがおすすめです。また、実際に売却する場合は、諸経費がかかりますので、あくまでも参考値としておきます。

すべて俯瞰して確認しよう

それぞれの現時点での金額・評価額がわかったら、一覧にしましょう。

<現金化できるもの>
預貯金…(     )万円
投資性商品(評価額)…(    )万円
貯蓄型保険(中途解約した場合)…(   )万円

合計…(    )万円
<原則60歳以降に使えるお金>
iDeCo(評価額)…(    )万円
企業型確定拠出年金(評価額)…(    )万円
(加入していれば小規模企業共済…(    )万円)

合計…(    )万円
<不動産の評価額(参考値)※ローン残高を差し引く>
マイホーム…(    )万円
(もしあれば、不動産投資…(    )万円)

合計…(     )万円

いかがでしょうか。これまで、なかなか「貯蓄総額」として俯瞰してみる機会はなかったという方もいるとおもいます。整理することで新たな発見を得られるのではないでしょうか。

年1回など、定期的に見直そう

「貯蓄額」を見ることで、「このお金を今後どのように使っていこうかな?」「思ったより少ないから、貯蓄をしていった方がいいかな」などと、新たな気持ちがわくのではないでしょうか。

今後の自分の生涯で、いつどこでお金を使いたいか計画を立てることを、「ライフプラン」や「マネープラン」と呼びます。これらを立てるのは少々手間がかかるので先送りにしている人も多いですが、「貯蓄総額」がわかれば、興味がいっきに高まるはず。

ぜひ、貯蓄総額を確認することで、今後のライフプランやマネープランを立てるきっかけにしていただけたらと思います。先行き不透明な時代ではありますが、現在の自分の状況がわかれば、今後のおおまかな計画を立ててみたくなるはずです。お金について能動的に考えることで、自分の人生が、より能動的で、より自分の理想に近い形に近づいていくのではないでしょうか。

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(西山美紀)

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