1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

化粧品や外食はこづかいから?「同棲中のパートナーがケチすぎる」と悩む30代女性

MONEYPLUS / 2024年6月22日 18時0分

化粧品や外食はこづかいから?「同棲中のパートナーがケチすぎる」と悩む30代女性

化粧品や外食はこづかいから?「同棲中のパートナーがケチすぎる」と悩む30代女性

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ

今回の相談者は、パートナーとのお金の価値観の違いに悩む30代女性。結婚を前提に同棲を始めたところ、お金に関する考え方の違いにストレスを感じ始めて戸惑っているといいます。パートナーの真面目な働きぶりや誠実な人柄にひかれましたが、一緒に暮らし始めてみると真面目を通り越して融通がきかず節約ばかりのケチな人に見えてきて楽しくない…。結婚に向けて、家計分担や貯蓄などについてFPに相談に来たのですが…。FPの菅原直子氏がお答えします。


【相談者プロフィール】
・相談者:女性、30歳、会社員、これまで実家暮らし
・パートナー:30歳、会社員、数年間の一人暮らし経験あり

【収入】
・相談者:手取り月額21万円、ボーナス年額63万円
・パートナー:手取り月額30万円、ボーナス年額120万円

【支出(2人で分担)】20万円
・家賃:9万円(駐車場、共益費、インターネット回線込み)
・食費:5万円(2人分の昼食代込み)
・水道光熱費:3万円
・日用品:1万円
・娯楽費:2万円
【支出(各自負担)】
・通信費、被服費、医療費、交際費、交通費、自動車関連費、保険料、こづかいなど

【資産】
・相談者の毎月の貯蓄額:0~2万円
・相談者の貯蓄総額:5万円
・相談者の奨学金返還:1万5,000円
・相談者の負債:クレジットカードの返済が毎月約5万円
・パートナーの毎月の貯蓄額:不明
・パートナーの貯蓄総額:200万円(同棲開始前)
・パートナーの負債:自動車ローン約300万円

菅原:相談者は家計に関してストレスを抱えながらも、パートナーとの結婚を前提に、お金についてもパートナーと分かり合いたいと考えています。それぞれ別の家庭で30年間暮らしてきたのですから、価値観は違って当たり前。これから互いに歩み寄って折り合いをつければいいのです。しかし、相談者の場合、パートナーの態度がどんどん厳しくなるので、これ以上の歩み寄りは難しいと感じているようでした。

パートナーからの要求が厳しすぎる?

相談者とパートナーには収入に差があります。パートナーからの提案で、家賃や食費などは折半ではなく、収入に応じて負担することになりました。相談者とパートナーの収入比は2:3。1か月の支出20万円に対して相談者が負担する金額は8万円です。

相談者は当初、8万円さえ家計に入れれば、収入の残りは自分の自由になると考えていたようです。相談者が利用した貸与奨学金の返還分1万5,000円を差し引いた金額は11万5,000円。スマホの利用料や洋服代はこの金額から払うとは言え、十分にゆとりのある生活になると思っていました。

ところが、日用品の中に歯ブラシは含まれているけれど、少しお高めの化粧品はこづかいで出すように言われます。

だんだん外食の回数が減ったうえに、「外食したいなら家計からではなく、これもこづかいで」と言われます。仕事で疲れて帰ってきてからの夕食づくりは大変ですし、二人の時間を楽しみたいのに「お金が足りない、無駄遣いしないで」と厳しい言葉を投げかけられ、相談者の気持ちは落ち込むばかりです。

相談者の支出がかさむ様子がうかがえ、もしかすると必要以上に食費などを払わされてお金を巻き上げられているのではないかと心配になりました。

ただ、本人は家計簿やこづかい帳をつけておらず、複数のキャッシュレス決済の記録を遡るのも大変とのことで、すぐに確かめるのは難しそうでした。

新生活のスタート費用を知らなかった相談者

いろいろヒアリングしていくうちに、そもそも相談者は家計の中身を把握していないことが判明。共有の家計、たとえば食費5万円については二人で決めた1カ月あたり5万円という予算を知っているだけで実際はいくらだったのかを知りません。予算の範囲で暮らしが成り立っているのだから問題は無いと考えているのです。

相談者は、同棲開始にあたって必要となったアパートの敷金や家電製品、カーテン代などはすべてパートナーが負担したこと、「車通勤だから重い米や野菜などは僕が買ってくるね」と帰宅時の買い物をかって出てくれたり、最近では弁当も作ってくれるなど、パートナーが頼りになる話もしてくれ、心配は杞憂かもしれないと思えてきました。

アパートの初期費用は家計と同じように収入に応じた負担は求められなかったかと尋ねると、相談者には預貯金がほとんどなかったので、現実的な問題としてパートナーが負担してくれたとのこと。それにしても、パートナーが負担してくれたとの説明があまりにもさらっとしていることが逆に気になります。家賃の3~5カ月分に加えて清掃費用や火災保険料などを負担したはずで、パートナーはずいぶん貯蓄額を減らしたに違いないとお伝えしました。

家電製品も同様です。相談者が希望する最高機能の冷蔵庫は「値段が高すぎて買えない、と断られたけれど、その次くらいの性能のものは買ってくれた、20万円だったかな、いやもう少し安かったかな?」と金額があいまいです。

それにしても、お願いもしていないのに弁当を作るようになったとはどういうことでしょう。とても優しい人、それとも料理が好きな人、ということなのでしょうか。

“ケチ”にならざるを得なかったパートナーの理由

相談者が数字を把握していなかったこともあり、この時は具体的な提案をするにはいたりませんでした。今後どうしていきたいのかを具体的に考えることや、将来を見通すライフプランを作ることの意義をお伝えするにとどまったのですが、その後、再び連絡がありました。

相談者は初回の相談でパートナーがケチだと表現していましたが、その理由がわかったので、次は2人で相談したいというのです。

パートナーは相談者のおおらかでゆったりした性格を気に入っているそう。けれど、お金の面ではおおらかすぎて将来が不安になるそうです。相談者が望む結婚式や、いずれ購入するであろう家、生まれるであろう子どもの教育費なども、今から二人で協力すれば十分に対応できると話し合ったのに、いざ一緒に住み始めてみると「今」も楽しみたいと身の丈よりもちょっと上のものを買いたがったり、時間や手間をお金で解決しようとするので、なかなか貯蓄が増えないことに不安感がつのり、厳しい態度になったとのことでした。

お弁当については、食費の予算を5万円と二人で決めたのに、相談者がランチ1回で1,000円を気軽に使うため、相談者のランチ代だけで2万円が消えてしまい、夕食で外食を楽しむ余裕がなくなるので、節約のためだったという理由がわかりました。

弁当はおおむね茶色だそう。相談者としてはもう少しキレイ目が望ましいようですが、結婚式の費用を貯めるのに必要となれば、さらには作ってもらえるともなれば納得できるようになったようです。

今も将来もお互いが納得できるお金の使い方ができるよう、自分が何を望んでいるのか、相手は何を望んでいるのか、しっかり話をして二人の共通の価値観を育てていけるといいですね。

連載「みんなの家計相談」でお悩み募集中!読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのFPが答えます。相談はこちらから。

(菅原直子)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください