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食費の内訳把握、フードロス簿…今改めて考える食費節約になる買い物方法

MONEYPLUS / 2024年6月30日 7時30分

食費の内訳把握、フードロス簿…今改めて考える食費節約になる買い物方法

食費の内訳把握、フードロス簿…今改めて考える食費節約になる買い物方法

物価高のいま、私たちが日々必要としている食料の価格ももちろん上がっています。

その原因は、LNG(液化天然ガス)の値上がりや天候不順により農作物の不作、それにより今まで輸入していたものの量が減ったことによる価格上昇などもあります。さらに追い打ちをかけるのが円安。食料自給率が高くない日本にとっては輸入価格の上昇も大きな要因です。

このようにさまざまな要因がある食料に関わる価格上昇は、今すぐに以前のような状況に戻るとは考えづらいものなのです。そのためにも今この時が、自分でできる食費の節約を見直してみるタイミングではないでしょうか。


①食費の内訳を見直してみる

物価がこれまでと変わっていないのであれば、食費はトータルでいくらかかっている程度の把握の仕方でも問題ありませんでした。しかし今のようにあれこれ値上がりしているときは、食費の内訳を把握して、かかり過ぎている部分を見直す必要があります。

まずは1~2カ月でいいので以下のような費目に分けて食費をつけてみましょう。

・主食(お米、パン、麺類)
・メインおかず
・副菜類(野菜や納豆など)
・調味料
・必要飲料(お茶や水など)
・その他飲料(ビールやジュースなど)
・菓子・デザート類
・その他

このように分けて記録をつけることで、減らせる余地があるものが見えてきます。

②「フードロス簿」をつけてみる

意外と多いのが、値段を気にして買ったものの結局、賞味期限が切れて捨ててしまったというパターンです。野菜室の奥で野菜がひからびていたなどの経験はありませんか? 農林水産省「食品ロスの現状を知る」によると、日本のフードロスは一年間で約612万トン、一人あたり毎日ご飯茶碗1杯分の食料を捨ててしまっている計算といいます。

もしも消費しないうちに駄目にしてしまった食料や調味料があれば、それを記録する「フードロス簿」をつけてみましょう。つけているうちに自分の傾向が見えてくるものです。自分が何を無駄にしてしまうかが分かれば、次に買おうとしたときに本当に今必要かどうか考えるようになります。

筆者が講演などでとったアンケートで多かったフードロス食材は、豆腐、納豆、もやしの3種類。無駄にしてしまった方にさらに突っ込んで聞いてみると「半額シールが貼ってあって買った」ということが分かりました。

これらは日持ちがしないため、半額シールが貼られることが多いものです。半額で買ったとしても捨ててしまったら定価で買ったよりも無駄な支出をしてしまうことになります。

③買い物方法を見直してみる

①で食費がかかりすぎているものが見えてきたり、②で無駄にしてしまっているものが見えてきたりしたら、買い物方法を見直してみましょう。

底値帳(商品ごとの底値を記録したもの)をつけたり、チラシを毎日見比べてあちこちのお店を渡り歩いて買い物をする方法はあまりおすすめできません。

「数円安いから今買わなくては!」と買い物をしていると、今必要ないものまで買ってしまうからです。「いずれ使うからいいんじゃない?」と思われるかもしれませんが、それがかさむと自分が持っている在庫が把握できなくなり、棚の奥から賞味期限が切れたものが出てくるようになってしまうのです。

また買い物は行けば行くほど、余計なものを買ってしまいがちです。そのため買い物に行く回数を減らすだけで食費の節約になる人もいます。

買い物に行く場合は、行く前に買うものをしっかりと決めて行くか、上限金額を決めていくかのどちらかにしましょう。

④買い物をする場所を見直してみる

ネットスーパーの利用

どうしても買いすぎてしまうかた、食費がかさんでしまうかたはネットスーパーが利用できるエリアにお住まいであれば利用を検討してみるのも良いかもしれません。

ネットスーパーは家の在庫を見ながら買い物ができるのでダブり買いの心配がありません。また「半額シールが貼ってある!」とテンションがあがって買ってしまう危険も避けられます。

何よりもネットスーパーでの買い物は常に合計金額が表示されています。買いすぎたなと思ったときに瞬時に買い物カゴから削除することができます。これが実店舗の場合は「戻しに行くのが面倒だから」とそのままカゴに入れて会計に向かってしまうでしょう。

ドラッグストアの利用

最近は食料品を扱っているドラッグストアも増えています。中にはスーパーよりも安く設定している商品もあります。薬は頻繁に買うものではないので、客寄せのために目玉の食料品を置いているドラッグストアが多くあります。

コンビニの利用

大手スーパーなどで取り扱っているPB商品(プライベートブランド商品)がNB商品(ナショナルブランド商品)よりも低価格で買えることが多いのは多くの方もご存知でしょう。最近のコンビニにはPB商品を置いているところも多く、調味料や乾麺などを揃えていることもあります。「コンビニ=高い」というイメージだけだと見逃してしまうので、コンビニには何が置いてあるか一度チェックしてみるのも良いでしょう。

食費節約というと「もやしを食べ続ける」という方もいますが、栄養バランスが悪くなり健康を害してしまっては本末転倒です。健康的でおいしい食事をするために、今一度買い物方法を見直してみてはいかがでしょうか。

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(矢野きくの)

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