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【新NISA対象】成長が止まらないインドに投資できる投資信託とETF3選

MONEYPLUS / 2024年7月13日 7時30分

【新NISA対象】成長が止まらないインドに投資できる投資信託とETF3選

【新NISA対象】成長が止まらないインドに投資できる投資信託とETF3選

新NISAでも注目を浴びているインド株の投資信託やETF。2024年上半期は高いパフォーマンスを示しました。インドは昨年中国を抜き、世界1番目に多い人口を抱える国となりました。

所得水準の上昇や中間所得者層の増大は継続する見通しで、世界最大の消費地になるとの期待も。世界が分断されていく懸念もあるなかで日本、米国のほかにインドにも少しずつ投資をしていくのも大事かもしれないと思っています。今回はインドへの長期投資や、インドのETF、投資信託を活用することのメリットや具体的な商品についてお伝えいたします。


インドの成長

インドは世界で最も急速に成長している経済の一つで、その成長率は引き続き高い水準を維持する見通しです。インドは世界で最も若い人口を持つ国の一つであり、労働力の供給が豊富です。この若い人口は、将来的に消費市場の拡大や労働生産性の向上につながると期待されています。人口ボーナスがこれから来るわけですね。また中産階級の拡大、個人消費が活発で内需の成長が目覚ましいこと、都市化の進展などが経済成長を支えています。

2024年1月末にインド財務省は改革の進展によって今後3年で国内総生産(GDP)を5兆ドルに乗せ、日本を抜いて世界第3位の経済大国になるとするレポートを発表しています。さらにインドのGDPは23年末時点での名目GDP実額は推計で約3.7兆ドルでしたが2030年までに倍近い7兆ドルに到達すると予測しています。

外国投資の受け入れを促進

2014年に誕生したモディ政権は、積極的な規制緩和やインフラ整備に注力してきました。インド政府は経済改革を積極的に推進しており、外国直接投資(FDI)の受け入れを促進。インフラ整備、デジタル化の推進、税制改革など、ビジネス環境の改善に取り組んでいます。インドにはIT、製造業、医療、エネルギーなど、成長が期待される産業が多く存在します。特にIT産業は世界的に高い評価を受けており、多くのグローバル企業がインドの技術者を採用しています。

インドには魅力的な企業がたくさんあります。例えばインドのITサービス大手のインフォシスは世界46カ国でサービスを展開し、保険業や銀行業、通信業、製造業などを中心に顧客のデジタル化を推進している企業です。

インド最大級にして世界有数の自動車メーカーのタタ・モーターズはインド国内の他に英国、タイ、南アフリカなどでも事業を展開し、ジャガー&ランドローバーを傘下に持っています。

HDFC銀行はグローバルな企業に金融サービスを提供しているインドの3大民間銀行のひとつでオンラインにも強く、コーポレートバンキングおよびカストディ業務(有価証券の保管・管理等を行う業務)なども行っています。

ほかに銀行では、HDLC銀行に次ぐインドのメガバンクであるICICI銀行などもあります。

投資信託選定のポイント

ただ、インドの個別株は、AppleやMicrosoftといった私たちの生活に不可欠であり、かつイメージしやすいサービスを提供している外国株と違って、なかなかなじみのないものも多く、選ぶのも難易度が高いかもしれません。投資初心者の方や、新NISAを活用するなど、長期投資でインドの成長に投資していきたい人にとっては、ETFや投資信託に投資をする方がハードルがはるかに低いと考えます。

投資信託は、初心者でも手軽に投資を始めることができるため、複雑な市場分析や銘柄選定の手間を省けます。特に海外市場への投資に不慣れな投資家にとっては、大きなメリットです。また、複数の株式や債券に分散投資を行うため、リスクを低減できます。

投資信託の選定ポイントは以下のとおりです。

・投資信託の運用方針や投資対象を理解し、自分の投資目的に合ったファンドを選ぶこと
・過去の運用実績を確認すること、安定したリターンを提供しているかを評価すること
・同じ指数を対象にしているETFやファンドの場合は、信託報酬やその他の手数料を比較し、コスト効率の良いファンドを選ぶこと
・運用会社の評判や信頼性を確認し、安心して投資できるファンドを選ぶこと

新規設定のETFやファンドは、最初は荒い値動きとなることもありますので、投資をする際は注意をしたほうが良さそうです。長期投資の場合はあせらず取り組むことも大切でしょう。

インド投資への人気も追い風となり、今年も新たなインド投資の選択肢が増えています。特にコスト面では競争が激しく、どんどん低コストの商品が出ている印象です。投資家としては嬉しいですね。では、注目のインド投資信託、ETFをご紹介したいと思います。

【1】アムンディ・インデックスシリーズ インド株

6月28日に設定されたばかりで、2024年7月12日時点の基準価額は9,957円、NISA成長投資枠の対象ファンドです。

インドの代表的な株価指数のNifty50指数 (配当込み、円換算ベース)の値動きに 連動する投資成果を目標として運用を行います。Nifty50指数はインド国立証券取引所に上場する浮動株調整後の時価総額、流動性等の基準を用いて選定した50社の株式で構成される株価指数です。

指数の算出方法は浮動株調整後時価総額加重平均となっており、定期的な採用銘柄の入替えは半年ごとに行なわれます。年1回決算で、決算日は原則として毎年5月15日です。※休業日の場合は翌営業日。 第1回決算日は2025年5月15日となっています。信託報酬は、年率0.2805%(税込み)以内と同じインデックスに連動するファンドの中で最低水準です。

【2】楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンド

2024年4月5日に設定され、2024年7月12日時点の基準価額は 1万1,207円、NISA成長投資枠の対象ファンドです。4月に公開した「この春新登場!金融アナリストが注目するETFと投資信託3選」でもご紹介しました。

こちらもNifty50指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指すファンドで楽天証券で販売されています。管理費用は年率0.308%(税込)で、アムンディ・インデックスシリーズと比較するとやや高いものの、業界最低水準の運用管理費用といえます。楽天証券でNISA口座を持っている方は選択肢に入るのではないでしょうか。

【3】グローバルX インド・トップ10+ ETF(188A)

5月23日に新規上場。インドの各セクターを代表する15社により構成されるMirae Asset India Select Top 10+ Indexとの連動を目指すETFです。Mirae Asset India Select Top 10+ Indexとは、インドを代表する企業で構成される指数です。

ボンベイ証券取引所(BSE)に上場している1日平均売買代金200万米ドル以上の銘柄を母集団とし、金融、情報技術、一般消費財・サービス、生活必需品、コミュニケーション・サービス、エネルギー、素材、資本財サービス、ヘルスケアという9つのセクターにおいて時価総額上位2位に入る銘柄を組入候補銘柄とします。組み入れ銘柄候補の中から各セクター1位の銘柄を選定し、それ以外は15銘柄に達するまで時価総額上位の銘柄を選定します。選定された銘柄は浮動株調整後時価総額加重により構成比率を決定(1銘柄当たり最大8%)。原則として毎年6月および12月の第三金曜日に指数構成銘柄および構成比率の見直しを行います。

信託報酬は年率0.7185%(税込)程度。小額からETFに投資をしてみたい方や、日本時間に売買をしたい方に向いているETFと言えそうです。

インド市場に長期投資をする注意点

さて、インド市場に長期投資をする注意点と戦略をお伝えさせてください。まず注意点としてはインドは政治的なリスクが存在し、政策の変更や不安定な政局が経済に影響を与える可能性があります。またインドルピーの為替変動が投資リターンに影響を与えるため、為替リスクの管理が重要です。そしてインド市場はボラティリティが高いため、短期的な変動に対する耐性が求められます。

そのため定期的に一定額を投資することで、ドルコスト平均法を活用し、リスクを分散すること。短期的な市場の変動に惑わされず、長期的な視点で投資を続けることが必要だと考えます。加えてインド以外の市場やセクターにも分散投資を行い、リスクを管理すると良いのではないでしょうか。

インドへの長期投資には、高い経済成長率、豊富な若年労働力、政府の経済改革、成長産業の存在など、多くのメリットがあります。インドの投資信託を新NISAのポートフォリオにプラスすることで、長期的にさらなる資産の成長が期待できるのではないでしょうか。

インド市場の成長を取り込みながら、リスクを管理し、長期的な資産形成を目指すことで、成功する投資を実現しましょう。この記事が少しでも皆様の投資の参考になれば幸いです。

投資管理もマネーフォワード MEで完結!複数の証券口座から配当・ポートフォリオを瞬時に見える化[by MoneyForward] ※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

(三井 智映子)

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