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年間利用額100万円が分岐点! 三井住友カードの一般、ゴールド、プラチナの壁は?

MONEYPLUS / 2024年7月10日 7時30分

年間利用額100万円が分岐点! 三井住友カードの一般、ゴールド、プラチナの壁は?

年間利用額100万円が分岐点! 三井住友カードの一般、ゴールド、プラチナの壁は?

三井住友カードはその名のとおり、三井住友フィナンシャルグループの三井住友カード株式会社が発行しているクレジットカードです。

三井住友カードには、一般カードのほかに「三井住友カードゴールド」といったゴールドカードや、「三井住友カード プラチナプリファード」といったプラチナカードもあります。これらの上位カードを選んだ方がいいのはどんな人なのでしょうか。

今回は、三井住友カードの一般、ゴールド、プラチナの「壁」を一緒に考えていきましょう。


三井住友カード・三井住友カード ゴールド・三井住友カード プラチナプリファードのスペックを比較

三井住友カードは多くの人が利用しているクレジットカードです。その数3316万人(2022年度時点・自社カード会員数)とのことですから、すでにお持ちの方もいるかもしれません。

2024年4月には、三井住友カードが展開しているVポイントとCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)が手がけているTポイントが統合し、新たに青と黄色の「Vポイント」となったことでも話題になりました。

三井住友カードには、カード券面にカード番号・有効期限・セキュリティコードなどの情報が記載されている通常タイプと、それらの情報が記載されていない「NL(ナンバーレス)シリーズ」があります。NLシリーズの場合、カード番号などの情報は三井住友銀行アプリでいつでも確認できます。これから三井住友カードを作成するのであれば、セキュリティ面でより安心なNLシリーズのほうがよいでしょう。

三井住友カードのNLシリーズには、「三井住友カード(NL)」「三井住友カード ゴールド(NL)」「三井住友カード プラチナプリファード」の3種類があります。三井住友カード(NL)・三井住友カード ゴールド(NL)・三井住友カード プラチナプリファードの主なスペックは、次の表のとおりです。

<三井住友カードNLシリーズのクレジットカード>

(株)Money&You作成

三井住友カード(NL)は年会費が永年無料となっています。それに対し、三井住友カード ゴールド(NL)は5,500円(税込)、三井住友カード プラチナプリファードは33,000円(税込)の年会費がかかります。

なお、三井住友カードでVポイントが貯まる主な特典については、以前の記事で紹介しています。

参考記事:生活費を【Vポイント経済圏】にするといくら還元される? どんな人がお得に使えるか調べてみた

対象のコンビニ・飲食店での利用では差がつかない?

三井住友カード(NL)と三井住友カード ゴールド(NL)の通常の還元率は0.5%なのに対し、三井住友カード プラチナプリファードの通常の還元率は1%です。もちろん、1%のほうがいいですが、年会費を33,000円支払って0.5%しか違いがないのは少々物足りないですよね。

しかもこの差は、三井住友カードの最大の特典ともいえる「対象のコンビニ・飲食店で最大16%還元」を受けることでなくなってしまいます。どういうことか、最大16%還元の内訳を確認しながら紹介します。

①対象のコンビニ・飲食店で最大7%ポイント還元

三井住友カードでは、対象のコンビニ・飲食店でタッチ決済をすることで最大7%のポイント還元を受けることができます。具体的には、

・クレジットカードでのVisaのタッチ決済またはMastercardタッチ決済
→利用金額200円(税込)につき5%ポイント還元

・スマホでのVisaのタッチ決済またはMastercardタッチ決済
→利用金額200円(税込)につき7%ポイント還元

となっています。

主な対象店舗は、以下のとおりです。

【コンビニ】
セブンイレブン、ローソン、ミニストップ、セイコーマート、ポプラ

【ファストフード】
マクドナルド、モスバーガー、すき家

【ファミレス】
サイゼリア、ガスト、バーミヤン、しゃぶ葉、ジョナサン、はま寿司、ココス

【カフェ】
ドトール、エクセシオールカフェ

三井住友カード(NL)と三井住友カード ゴールド(NL)を使って、対象の店舗でスマホのタッチ決済をすると、ポイントが「6.5%」プラスされて合計7%還元になります。

それに対して、三井住友カード プラチナプリファードを使って、対象の店舗でスマホのタッチ決済をするとポイントが「6%」プラスされて合計7%還元になるのです。

つまり、この特典において、三井住友カード(NL)・三井住友カード ゴールド(NL)・三井住友カード プラチナプリファードの差はまったくないということです。

②家族を登録していると最大+5%還元

対象のコンビニ・飲食店を利用する際、あらかじめ家族を1人登録するごとに+1ポイントが加算されます(家族は最大9人登録できますが、ポイントは+5%還元が上限)。もちろん、家族カード会員が利用した場合にも同じ還元率が適用されます。また、登録している家族同士でVポイントを分け合うことができます。

③Vポイントアッププログラムで最大+4%還元

Vポイントアッププログラムは、対象のコンビニ・飲食店利用時のポイント還元率が対象サービスの利用状況によってアップするサービスです。NLシリーズの三井住友カードの場合、SBI証券で最大2%、住友生命で最大2%のポイント還元率アップが受けられます。

以上の条件をすべて満たすと、対象のコンビニ・飲食店の利用時に16%のVポイントの還元が受けられます。

還元率の差よりも「100万円利用」の特典に注目

ここまでみてきたように、対象の店舗であればどのカードを利用したとしても最大で16%のポイント還元が受けられます。

ただ、三井住友カード ゴールド(NL)は年間100万円以上利用すると1万ポイントがもらえます。そのうえ、年間100万円以上を達成すると以後の年会費は永年無料になります。

また、三井住友カードプラチナプリファードも年間100万円の利用ごとに1万ポイントがもらえます。こちらは最大で400万円まで(4万ポイント)までもらえます。

これらの利用特典も踏まえて、
・三井住友カード(NL)
・三井住友カード ゴールド(NL)
・三井住友カード ゴールド(NL)(100万円利用達成後)
・三井住友カード プラチナプリファード
を年間10万円・50万円・100万円・300万円利用した場合にもらえるポイントをチェックしてみましょう。

<対象のコンビニ・飲食店で利用した場合>

(株)Money&You作成

表は各カードを利用したときの「還元ポイント数+利用特典−年会費」を「差し引き額」として示したものです。還元率はスマホでのタッチ決済で得られる7%に設定しています。

年間10万円・50万円利用時のポイント数は、還元率が同じなのでどのカードでも同じです。ただ三井住友カード ゴールド(NL)と三井住友カード プラチナプリファードはここから年会費を差し引くので、差し引き額は三井住友カード(NL)と年間100万円利用達成後の三井住友カード ゴールド(NL)の方が多くなります。

年間100万円利用すると、三井住友カード ゴールド(NL)と三井住友カード プラチナプリファードでは利用特典として1万ポイントがもらえます。したがって、この特典を年会費無料で得られる年間100万円利用達成後の三井住友カード ゴールド(NL)がもっともお得になります。

さらに年間300万円利用すると、三井住友カード プラチナプリファードでは利用特典が3万ポイントもらえるのですが、それでも差し引き額がもっとも多いのは年間100万円利用達成後の三井住友カード ゴールド(NL)となります。

ちなみに、年間400万円利用した場合も、年間100万円利用達成後の三井住友カード ゴールド(NL)のほうが3000円分多くなります。計算上、これ以上いくら使ってもこの差は埋まりません。

<通常の店舗で利用した場合>

(株)Money&You作成

上と同様の計算を、通常の店舗で利用した場合を想定して行いました。三井住友カード(NL)と三井住友カード ゴールド(NL)では0.5%、三井住友カード プラチナプリファードでは1%のポイント還元が得られます。

年間利用額が10万円・50万円・100万円の場合は、先ほどと同様です。三井住友カード プラチナプリファードは還元率の面で他のカードより有利なのですが、年会費が重いのでまだお得になりません。しかし300万円になると、利用特典の分で三井住友カード プラチナプリファードがもっともお得になります。

以上を踏まえると、買い物の面においては

・年間利用額が100万円未満…三井住友カード(NL)
・年間利用額が100万円以上…三井住友カード ゴールド(NL)
がよさそうです。

三井住友カード ゴールド(NL)で年間利用額100万円を達成すれば、以後の年会費はかからないので、三井住友カード(NL)の完全上位互換となります。年間利用額100万円ならば月8.3万円ほどですから、達成が不可能な金額ではないでしょう。俗に「100万円修行」とも呼ばれているようですが、チャレンジする甲斐はあるでしょう。

一方、三井住友カード プラチナプリファードをあえて選ぶメリットは少ないでしょう。

三井住友カード プラチナプリファードではこれまで、SBI証券を利用したクレカ積立で5%の還元が得られていました。しかし、2024年11月積立分からは最大でも3%還元となってしまいます。3%還元を得るためには、年間のカード利用額が500万円以上必要です。月換算で約41.6万円ですし、1年間にそこまで利用できる方は、だいぶ限られてくるのではないでしょうか。

もちろん、年500万円以上使う人なら選ぶ価値があるかもしれません。また、所定のプリファードストア(特約店)で買い物をするとポイント還元率がアップしますので、こうした特典を生かせるというのであればよいでしょう。しかし、ポイント還元率の面では三井住友カード ゴールド(NL)に軍配が上がりそうです。

普段から三井住友カードをどのくらい使うかを検討したうえで、もっともお得な1枚を選びましょう。

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(頼藤太希)

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