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健康保険があるのに国内旅行傷害保険は必要?

MONEYPLUS / 2024年7月21日 7時30分

健康保険があるのに国内旅行傷害保険は必要?

健康保険があるのに国内旅行傷害保険は必要?

医療保険に入っているし、いまさら傷害保険はいらないのでは?と思うかもしれません。ですが、医療保険は入院した際のカバーが主流。通院での治療が多いケガの場合、通院も補償する傷害保険が役に立ちます。海外からたくさんの観光客が押し寄せにぎわう観光地で、トラブルに巻き込まれる可能性もあります。国内旅行傷害の補償の傾向や保険請求の仕方などを紹介します。


国内旅行傷害保険の基本的な形

国内旅行の場合、比較的治安が良く、健康保険がどこでも使えることで、あえて傷害保険に入ろうと考えるひとが少ないかもしれません。しかし、にぎわう観光地では、ケガや盗難などのリスクが高まります。さらに、外国からの観光客も増加しており、文化や風習の違いから損害賠償に発展することも考えられますから、国内旅行傷害保険の加入は旅行の準備のひとつといえます。

国内旅行傷害の基本補償は

・死亡・後遺障害保険金 国内旅行中のケガによる死亡または後遺障害が発生した場合
・入院保険金:国内旅行中のケガによる治療のため入院した場合
・手術保険金:国内旅行中のケガによる治療のため手術を受けた場合
・通院保険金:国内旅行中のケガによる治療のため通院した場合

いずれも事故の発生日から180日以内に発生した時に支払われる保険がほとんどです。

オプションとして、

・賠償責任保険金:国内旅行中の偶然な事故により、他人にケガをさせる、他人の物を壊してしまうなどの損害賠償責任を負担することになった場合
・携行品損害保険金:国内旅行中、携行している身の回り品が、偶然な事故により破損・盗難などの損害を被った場合
・救援者費用等保険金:国内旅行中の航空機や船舶の遭難で行方不明になった、偶然な事故で捜索や救助活動が必要になった、偶然な事故で死亡または14日以上入院となったような場合、救援や捜索に関わる費用

オプションの内、賠償責任保険は、自動車保険や火災保険に付帯されていることがありますから、プランを決める前に重複しないよう確認しましょう。

クレジットカード、パック旅行に保険は含まれている?

国内旅行傷害保険が自動付帯されているクレジットカードもありますが、自動付帯のクレジットカードは意外に少なく「利用付帯」という形式が多いようです。「利用付帯」というのは、旅行代金や航空機などの代金をそのカードで支払った場合に傷害保険が有効になるというものです。

利用付帯だと、補償の範囲が航空機に搭乗中の事故、ホテルに滞在中の事故のように、補償範囲が限られているので、請求の判断が煩雑です。また、携行品や賠償のようなオプション補償は付帯されていないケースが多く、基本的な補償になります。クレジットカードに付帯されているから安心、と考える前に、クレジットカード会社に付帯内容を確認しておきましょう。

パック旅行の場合、旅行代金の中に傷害保険は含まれていない場合が多いようです。出発から解散までパッケージになっているツアー旅行でも、旅行条件書をみると、旅行傷害保険は含まれておりませんと表示されていますので、Q&Aや電話などで含まれているか確認しましょう。旅行代金には含まれていなくても、登山ツアーや自然に触れ合うツアーなどでは、提携保険会社があり、別途加入を推奨しているケースもあります。

給付金請求の注意点

死亡や後遺障害の場合は、保険会社から様々な書類の提出が求められますが、軽度の入通院の場合は、請求書の提出で請求が可能です。保険会社により限度額が違いますが、10万円以下の請求であれば、診断書の提出は不要で、病院の診察券のコピー添付があれば請求できるといった具合です。一般的には治療が終了してから請求の手続きになります。

保険金請求書には、「保険金の支払いに関して必要な範囲において、保険会社が医療機関に情報を取得することに同意します」というような文言が小さく書かれており、請求書に署名をした時点で、保険会社が医療機関に情報取得することを同意したことになります。診断書がなくても、不明点は保険会社が直接医療機関に問合せをしてくれる仕組みです。

骨折の請求には注意が必要です。ギプス固定した場合、固定している期間が通院期間とみなされ通院給付金が支払われます。保険会社ごとに通院とみなされる固定具の定義が違いますので確認しましょう。

携行品の損害の場合、盗難では警察への盗難届が必要です。盗難がわかったら、面倒でも最寄りの交番や警察署へ届け出ましょう。置き忘れ、紛失は保険対象外です。携行品を壊してしまった場合は、壊れたものの全体と壊れた箇所の写真を撮っておきましょう。そのうえで修理見積を取り、請求書とともに保険会社へ請求する流れです。

国内旅行傷害保険は手軽にネット完結で申込める保険です。3泊4日程度の旅行ならワンコインで安心を買えます。申込は簡単ですが、いざ保険金請求となるとハードルが高いかもしれません。国内旅行傷害保険も、自動車保険や火災保険を加入している代理店から加入すれば、事故の際の請求手続きもスムーズです。生命保険と同様に、損害保険もかかりつけの代理店にまとめると便利でしょう。

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(寺田 紀代子)

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