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今、ポートフォリオに組み入れを検討したい【株価暴落時に強い】資産4選

MONEYPLUS / 2024年8月24日 7時30分

今、ポートフォリオに組み入れを検討したい【株価暴落時に強い】資産4選

今、ポートフォリオに組み入れを検討したい【株価暴落時に強い】資産4選

金融市場には周期的に暴落が訪れます。

今月大きな暴落が起きたばかりですが、こうした暴落時に、多くの投資家は大きな損失を被る一方で、ある種の資産はその価値を保ち、さらには上昇することさえあります。暴落に強い資産をポートフォリオに組み入れることで、全体のリスクを分散し、資産を守ることができます。この記事では、暴落時に強いと言われる資産の種類と、その資産をポートフォリオに組み入れることの強みについて詳しく解説します。


1. 金(ゴールド)

【ポートフォリオに金を組み入れる強み】
◆価値の保存:金はインフレや通貨の下落に対するヘッジとして機能します。
◆リスク分散: 金をポートフォリオに加えることで、全体のリスクを分散する効果があります。特に、株式や債券市場が下落する際に金が価格を保つことで、ポートフォリオ全体の安定性が向上します。
◆高い流動性:金は世界中で取引されており、高い流動性を持っています。これは、必要に応じて迅速に現金化できるという強みを意味します。

【なぜ金が暴落に強いのか?】
金は、古代から価値の保存手段として使用されてきました。そのため、世界中の投資家が金を安全資産と見なしています。特に、金融市場が不安定な時期や、経済が不透明な状況において、金の需要は急増します。これは、通貨や株式と違って、金にはインフレやデフレ、為替リスクに対する耐性があるためです。

歴史的にも、金は市場の暴落時にその価値を維持するか、あるいは上昇する傾向があります。例えば、2008年のリーマンショック時には、世界中の株式市場が急落する中で、金の価格は急上昇しました。これは、リスク回避のために投資家が資金を金に移動させたためです。

ただ、今回の暴落では同じく下落をしています。その前にかなり買われていたこともあるでしょう。暴落の際に必ず上がるとは言えませんが、インフレ時代が到来していく中で、長期投資をする上では、ポートフォリオの一角に入れるとヘッジになる事はまず間違いないと言えるのではないでしょうか。

金への投資としては現物や先物、CFDなどたくさんの選択肢がありますが、「金の果実 純金」(1540)など、ETFで少しずつ買うという選択肢もあります。

2. 国債

【ポートフォリオに国債を組み入れる強み】
◆安定した収益::国債は定期的に利息を支払うため、安定した収益を期待できます。株式市場が不安定な時期でも、国債の利子収入はポートフォリオ全体の安定性を支える役割を果たします。
◆資本保全:国債は元本の返済が保証されているため、資本保全の手段として優れています。特に長期の国債は、低リスクで投資資産を保全する効果があります。
◆市場の逆相関: 株式市場が暴落する際に国債の価格が上昇する傾向があるため、ポートフォリオ全体のリスクを軽減することができます。

【なぜ国債が暴落に強いのか?】
国債は、政府が発行する債券であり、一般的に非常に安全な資産とされています。特に、アメリカの国債(米国債)はアメリカ合衆国政府が元本と利子の支払いを保証しているため、「リスクフリー資産」として債券市場において特に信用度の高い金融商品の一つとして世界中の投資家に信頼されています。暴落時には、株式市場から資金が流出し、相対的にリスクの低い国債に資金が流れ込む傾向があります。

さらに、経済が不安定な状況でも政府は国債の利払いを続ける義務があるため、安定した収益を期待することができます。新NISAでも投資信託やETFなどを通じて、間接的に米国国債に投資することが可能です。

3. 低ベータ株

【ポートフォリオに低ベータ株を組み入れる強み】
◆価格の安定性:低ベータ株は市場全体の動きに対して安定しており、暴落時にも比較的価格が下がりにくい特性を持ちます。
◆持続的な収益:低ベータ株を保有する企業は、経済環境に左右されずに安定した収益を上げる傾向があります。これにより、暴落時でも配当金などの収益を期待することができます。
◆リスク軽減:ポートフォリオに低ベータ株を加えることで、市場全体のリスクに対する抵抗力が高まり、投資の安全性が向上します。

【なぜ低ベータ株が暴落に強いのか?】
低ベータ株とは、市場全体の動きに対して価格の変動が小さい株のことを指します。具体的には、「ベータ値」が1未満の株を指し、一般的には安定した収益を上げる企業や、日常生活に欠かせない商品やサービスを提供する企業の株が該当します。

例えば、水産・農林業や食料品、公共事業などは景気の影響を受けにくく、経済が不安定な時期でも需要が安定しています。このため、株安局面では低ベータ銘柄が相対的に優位だといわれます。ポートフォリオのバランスを保つ役割を果たすといえるでしょう。

個別株もありますが、市場連動性等を表す3つのスコア(市場ベータ、為替ベータ、銘柄固有リスク)に基づいた定量的な指標値下位50銘柄を組み入れた「野村日本株低ベータ・セレクト50」という指数に連動する投資成果を目指す「NEXT NOTES 低ベータ50(ネットリターン)ETN」(2069)という選択肢もあります。ただ流動性は低いように見えますのでその点は注意が必要です。

4. 不動産投資信託(REIT)

【ポートフォリオにREITを組み入れる強み】
◆安定した収益源:REITは賃貸収入や不動産の運用益を元に配当を支払うため、安定した収益を期待できます。特に、暴落時にも賃貸収入が安定しているため、ポートフォリオ全体の収益を支える役割を果たします。
◆インフレヘッジ:不動産は一般的にインフレに強く、インフレ時には不動産価格や賃料が上昇する傾向があります。これにより、REITはインフレヘッジとしても有効です。
◆分散投資の効果:REITをポートフォリオに加えることで、株式や債券とは異なる資産クラスへの分散投資が可能になります。これにより、暴落時のリスク分散が強化されます。

【なぜREITが暴落に強いのか?】
REIT(Real Estate Investment Trust)は、不動産に投資する信託で、投資家は不動産の収益を享受することができます。REITは、オフィスビルや商業施設、住宅などの不動産から得られる賃貸収入が主な収益源となっており、安定したキャッシュフローを生み出します。

暴落時には、特に住宅や商業不動産に強い需要があるREITは、他の資産クラスよりも価格の安定性を保つことがあります。

REITは利回りの高い商品も多く、投資価格が暴落すると利回りは上がるわけですから、より暴落時に仕込んで長期的に持つ優位性ともあるでしょう。「MAXIS Jリート上場投信」(1597)という、日本の不動産投信(J-REIT)市場全体の値動きを表す代表的な株価指数である東証REIT指数との連動を目指すETFのほか、ホテル特化型J-REITである「ジャパン・ホテル・リート投資法人」(8985)、太陽光という「グリーンインフラ」のREITである「いちごグリーンインフラ投資法人」(9282)など、REITにも様々な選択肢があります。


ポートフォリオにおけるリスク分散と安定した収益の確保を目的とするならば、金、国債、低ベータ株、REITといった資産クラスを戦略的に組み入れることが重要です。これらの資産は、それぞれ異なる経済環境や市場の動向に対して独自の強みを持っており、特に市場の暴落時にポートフォリオ全体の耐久性を高める役割を果たします。長期的な投資を成功させるためには、多角的なリスク管理と、状況に応じた柔軟な対応が不可欠です。多様な投資手段を活用し、バランスの取れたポートフォリオを構築することが、安定した資産形成への第一歩となるでしょう。

投資管理もマネーフォワード MEで完結!複数の証券口座から配当・ポートフォリオを瞬時に見える化[by MoneyForward] ※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

(三井 智映子)

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