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優待銘柄で注目の「すかいらーく」、店舗数が減っても決算が好調な理由

MONEYPLUS / 2024年8月29日 7時30分

優待銘柄で注目の「すかいらーく」、店舗数が減っても決算が好調な理由

優待銘柄で注目の「すかいらーく」、店舗数が減っても決算が好調な理由

夏休みに実家(愛媛県)に帰省した際、甥っ子たちがしょっしゅうガストに行くという話を聞きました。田舎だと遅くまで開いているお店が少ないので、ファミレスはとても重宝するとのこと。わたし自身は、子供が小さい頃はよく利用しましたが、ここ数年はほとんど利用したことがありません。そのため、投資対象としてもノーチェックでしたが、せっかくなので調べてみたら、思いのほか発見がありました!


営業利益は大幅上方修正

ガストを運営しているのは、すかいらーくホールディングス(3197)です。当然「すかいらーく」も運営しているかと思いきや、2009年に完全閉店しており、現在「すかいらーく」は1店舗もありません。おもなグループ店舗は、「ガスト」「バーミヤン」「しゃぶ葉」「ジョナサン」など。全部で28の多彩な飲食店を束ねています。
 
すかいらーくは、日本のファミレスの先駆者でもあり、初出店は1970年です。そこから日本の経済成長とともに拡大してきましたが、バブル崩壊とともに低迷。その後、1992年に衝撃的なデビューを果たしたのが、メニューを極限にしぼり効率化をはかることで破格の低価格を実現した「ガスト」です。わたしも若い頃は、散々お世話になりました。
 
最近の成長ブランドは「しゃぶ葉」です。高校生の娘もよくお世話になっているそうで、高校生でも通えるしゃぶしゃぶ屋さんということでしょう。

すかいらーくグループの総店舗数は約3,000店舗。もっとも多いのがガスト(1,280店舗)、次にバーミヤン(353店舗)、しゃぶ葉(279店舗)と続きます。ただし、店舗数はここのところ増えておらず、むしろ減っています。ところがそんな中でも、直近発表された決算は非常に好調でした。

8月14日に発表された2024年12月期第2四半期決算をみていきましょう。

画像:すかいらーくホールディングス「2024年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)

①売上高は191,436(百万円)、②前年比12.7%、③営業利益11,983(百万円)、④前年比320.1%。売上の伸びに比べて、営業利益の伸びがかなり大きいことから、利益率が大きく改善されています。同時に、通期予想を売上高375,000(百万円)→395,000(百万円)、営業利益15,000(百万円)→24,000(百万円)と大幅上方修正しました。4月の価格改定が効果を奏しているとのこと。
 
また、決算説明資料によると、上半期の既存店は、売上高前年比112.5%、客数前年比109.2%、客単価前年比103.1%と、客数も客単価も伸びたことで売上が伸びていることが分かります。会社四季報夏号の記事欄に、「柱のガストは人気アニメとのコラボ販促効き、出足の客数想定超。注文点数増え客単価も上昇。」とありますので、販促活動の成果が出ているようです。

セルフレジ、フロアサービスロボットで利益率を改善

じつは当社は、ガストから、客単価の高いしゃぶ葉へ既存店舗のブランド転換を進めています。2024年中に60~70店舗の転換を計画し、6月累計では45店舗すでに実施。ブランド転換による売上伸び率は162.7%と絶大です。

さらに、当社の利益率改善の一端を担っているのは、「DX」化です。デジタルメニューブックやセルフレジをはじめ、フロアサービスロボットを各店に配置。セルフレジについては、2024年上期中にほぼ全店設置しており、ランニングコストの抑制につながっています。実際、これらの取り組みにより、クレーム件数も大幅に減り、会計対応時間は80秒から9秒へと短縮されたそうです。

これまでは、既存店のブランド転換に注力してきましたが、今後は、ふたたび店舗数を拡大する意向で、来期2025年には100店舗を出店予定。海外展開も加速させ、台湾では、2024年から毎年約10店ペースでの出店を目指しています。

優待銘柄銘柄としても注目

画像:TradingViewより

株価は、堅調で2015年の上場以来の高値を2024年の1月につけ、ふたたび奪回しそうな勢いです。

すかいらーくといえば、優待銘柄としても注目されています。100株以上保有で2,000円相当、300株以上で5,000円相当の株主優待カードがもらえます。これだけ店舗数もブランド数も多ければ、全国どこにお住まいでも使い勝手がよいです。ここから成長拡大していくと考えれば、NISAの成長投資枠で長期投資妙味もありそうです。

※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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(藤川 里絵)

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