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【日経平均】乱高下を逆手に取る!上昇で高リターンを狙うETFと下落を利益に変えるインバースETF

MONEYPLUS / 2024年8月31日 7時30分

【日経平均】乱高下を逆手に取る!上昇で高リターンを狙うETFと下落を利益に変えるインバースETF

【日経平均】乱高下を逆手に取る!上昇で高リターンを狙うETFと下落を利益に変えるインバースETF

8月5日に起きた日経平均株価の史上最大の下落で「日経平均」という指数により関心が高まった方もいるかもしれません。

日経平均は暴落の後に5日間で約半値を戻し、その後今週は夏休みらしい薄商いで方向性に欠ける展開となりました。日経平均は暴落によってより割安感も出ていますが、これから9月に自民党総裁選(総裁選の投開票は9月27日予定)を控え、11月以降に解散総選挙が予想なされるなかで大きく動くことも考えられます。


そこで今回は日経平均株価が上昇したときにダイレクトに利益に変える日経平均株価に連動するETFや、日経平均株価の下落時に利益を得ることができるインバース型ETFについて紹介します。また、レバレッジをかけたETFを用いることで、相場の動きを利用してより高いリターンを目指すことも可能です。

これらのETFの特徴、メリット・デメリット、およびどのような局面でこれらを活用すべきかを詳しく解説していきます。

まずは、日経平均の上昇をダイレクトに利益にできるETFから。

1. NEXT FUNDS 日経225連動型上場投資信託(1321)

日経225連動型上場投資信託(1321)は、日経平均株価に連動するよう設計されたETFです。日経平均株価が上昇すればこのETFの価格も上昇し、逆に日経平均株価が下落すれば価格も下落します。シンプルに日本株市場の代表的な指標である日経平均に連動するため、日本経済全体の成長を信じ、長期的に安定したリターンを得たいと考える投資家に適しています。また、日経平均の短期的な上昇を利益に変えることもできます。ポートフォリオ全体の分散を図るために利用するのも一つの戦略です。信託報酬率は税込みで年率0.11077%となっています。

【メリット】
◆分かりやすさ:日経平均株価に連動するため、日本経済全体の成長を期待して投資することができます。
◆分散投資:日経平均は、225銘柄の日本の主要企業の株価を反映しているため、一銘柄に投資するよりもリスクが分散されます。また日本人に馴染みがあり情報も得やすいと言えます。
◆流動性も高く低めのコスト:「日経平均株価に連動するETFの中で純資産総額と売買代金が最大(2024年6月末時点)」とうたっており、売買成立がしやすいことがメリット。また、信託報酬率が比較的低めであることもメリットの一つです。

【デメリット】
◆市場リスク:日経平均株価に連動するため、経済全体の下振れリスクや市場全体の調整局面では、そのままの影響を受けます。
◆インデックス投資の限界:個別株のように、特定の成長銘柄に集中投資することができないため、大幅なキャピタルゲインを狙いにくいといえます。

2. NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(1570)

通称「日経レバETF」。日経平均株価の変動率の2倍の動きを目指すETFです。日々の騰落率を日経平均株価の2倍として計算された指数に連動するため、短期間での大きな値動きを狙った取引に適しており、相場が強い上昇トレンドにあるときに利用するのが効果的です。特に、経済指標発表や政治イベントなど、市場に大きな影響を与える出来事が予測される際に、積極的にリターンを狙う手段として利用できます。信託報酬率は税込みで年率0.88%です。

【メリット】
◆高いリターン:日経平均株価が上昇する局面では、その2倍のリターンが期待できます。これにより、短期的な利益を狙うことができます。
◆取引機会の拡大:レバレッジをかけることで、少ない資金でも大きな投資効果を得られるため、資金効率が向上します。

【デメリット】
◆リスクの増加:レバレッジの効果は逆方向にも働くため、日経平均株価が下落した場合、損失も2倍となります。また、価格変動が激しく、一般的に長期保有には不向きといえます。
◆複利効果による減価:日々のリターンを2倍にするため、複利効果が働き、ボラティリティが高い市場では保有期間が長くなるほど元本が減少するリスクがあります。

次は、下落を利益にするETFを紹介します。

3. NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信(1571)

通称「日経インバETF」は、日経平均株価が下落した場合に利益を得られるETFです。短期的に市場が下落することを予想している投資家や、既存の株式ポートフォリオに対するヘッジを目的とする投資家に適しています。また、急激な市場の下落が予想される場面で効果的に利用できます。例えば日本株などの買いポジションを多く保有していて日経平均全体が大きく下落しそうな局面で買っておくと、想定通りに下落した際に利益になるので、保有している株の損失の補填になります。信託報酬率は税込みで年率0.88%です。

【メリット】
◆リスクヘッジ:保有する日本株のポートフォリオに対する下落リスクをヘッジすることが可能です。株式市場が下落する際に、このETFを保有することで、損失を軽減できます。
◆取引の柔軟性:株式市場の下落局面でも利益を狙うことができ、取引の選択肢が広がります。また信用取引をしなくても、普通にETFを買うように売買ができることで投資初心者の方でもやりやすいのでは。

【デメリット】
◆上昇相場での損失:日経平均株価が上昇した場合、損失を被るため、上昇トレンドが継続する局面では不利です。
◆複利効果の影響:レバレッジ型と同様、インバース型ETFも長期間保有すると複利効果により期待されるリターンが得られない場合があります。

4. NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信(1357)

日経平均株価の変動率の2倍逆方向に連動するETFです。日経平均株価が下落すると、その2倍の利益が得られるため、相場が急激に下落する局面での短期的な投機的取引に向いています。特に、急な金融ショックや経済指標の悪化などが予測される際に、高リスク・高リターンを狙った短期取引に向いています。また、既存の株式ポートフォリオが大きく下落するリスクに対する積極的なヘッジ手段としても活用可能です。信託報酬率は税込みで年率0.88%です。

【メリット】
◆高いリターンポテンシャル:日経平均株価の2倍の値動きが期待できるため、短期間で大きな利益を得るチャンスがあります。
◆下落相場での有効性:急激な市場の調整や大幅な下落が予想される局面で、リターンを最大化することが可能です。

【デメリット】
◆高リスク:レバレッジの効果により、予想に反して市場が上昇した場合には、2倍の損失を被るリスクがあります。また、価格変動が非常に激しいため、慎重なリスク管理が必要です。
◆長期保有の難しさ:インバース型ETFと同様、ダブルインバース型ETFも長期保有に適しておらず、短期的なトレードに限定する必要があります。

経済状況に合わせた活用術

まとめると、経済が順調に成長し、企業業績が好調で、日経平均株価が持続的に上昇すると予想される場合、日経225連動型ETF(1321)や、より積極的にリターンを追求するならレバレッジ型ETF(1570)を活用するのが有効です。

経済環境の悪化、地政学的リスクの高まり、または市場全体の調整局面が予測される場合には、インバース型ETF(1571)やダブルインバース型ETF(1357)が有効です。これにより、下落局面でも利益を得ることができます。

レバレッジ型ETFを利用する場合、価格変動が激しいため、損失が拡大するリスクを考慮し、損切りラインの設定や保有している株・投資信託の量の調整が必要です。

インバース型やダブルインバース型ETFは基本的には短期的な投資に限定し、長期的に保有しないよう注意します。特にダブルインバース型は、複利効果による減価のリスクが大きいため、価格変動が激しい期間に限って利用するのが望ましいでしょう。

市場の状況や自身の投資スタイルに応じて、これらのETFを活用することで、効果的な資産運用を実現できるでしょう。

この記事が少しでも皆様の投資の参考になれば幸いです。

投資管理もマネーフォワード MEで完結!複数の証券口座から配当・ポートフォリオを瞬時に見える化[by MoneyForward] ※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

(三井 智映子)

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