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英語学習サービス「プログリット」の決算から見る、株価上昇銘柄の特徴とは?

MONEYPLUS / 2024年10月17日 7時30分

英語学習サービス「プログリット」の決算から見る、株価上昇銘柄の特徴とは?

英語学習サービス「プログリット」の決算から見る、株価上昇銘柄の特徴とは?

日本人が英会話スクールに払っているお金は、なんと1,650億円(株式会社プログリット「事業計画及び 成長可能性に関する事項の開示」より)だそうです。

思えば、わたしも今まで数々の英語学習に時間とお金を注いできました。マンツーマンの英会話スクール、オンラインの英会話スクールといった対面で教えてもらうスタイルをはじめ、ラジオ英会話やリスリング教材など、正直自分でも覚えていないほどいろいろ試してみました。

結果、今もまったく英語には自信がありません。ここ最近は、今さら英語学習に時間とお金を使うのはもったいない。翻訳ツールも発達したし、日常的に英語を使うことなんてないのだから、無駄な自己投資はやめようと思っていました。


プログリットが展開するサービスとは

そんなわたしが、じつは2ヶ月前から取り組み始めた英語学習があります。グロース市場に上場しているプログリット(9560)が提供している英語学習アプリ「シャドテン」です。

そもそも英語学習にとんと興味を失っていたわたしが、ふたたび学びたいと思ったきっかけは、お恥ずかしながら”占い”です。海外に出かけることで、今とは比べられないほど運気が上がるといわれ、一気に気持ちは海外へ! どうせならまだ体力と好奇心がある今のうちに、世界1周旅行にでも行ってみようか、という気持ちになったのです。となれば、やはり英語は必須です。もちろん翻訳アプリでやり過ごすこともできるでしょうが、ある程度の会話ができて、現地の人とコミュニケーションが取れたほうが何倍も楽しいはず。1年先の旅立ちを目標に、ふたたび英語学習に取り組むことにしたのです。

しかし、今までの数々の失敗が頭をよぎります。経験上、あまり負荷をかけすぎると継続できません。また、海外旅行が目的なので、ビジネス英語ほどきっちりする必要はありません。そこで目についたのが、シャドーイングに特化したサブスク型の英語学習アプリ「シャドテン」です。シャドーイングは、英語を聞きながらそれを真似して発音する学習法で、リスニング力を中心に英語力を高める学習方法です。

過去、わたしが独学した英語学習法の中では、自分でももっとも効果があったと感じています。シャドテンは、自分のレベルに合わせた教材を選び、シャドーイングした音声をプロが添削してくれます。提出のペースは自分で決められますが、最大で1日1回。24時間以内に添削が返ってきます。自分の発音を人に聞かれるのは、恥ずかしいですが、実際には、相手に聞き取ってもらえないと会話は成り立ちません。実践力をつけるためにも有効だと感じました。

気になるお値段ですが、月額21,780円(税込)。ちょっとここで「高っ!」と感じる方がいるかもしれません。わたしも正直「うーん」としばし唸りました。しかし、逆にこの値段だからこそ、ぜったい無駄にしないようがんばれそうな気もします。これが3,000円程度なら、今日はいっか、とさぼりそうな気がするのです。この絶妙な値付け。

そもそもプログリットの本流は、シャドテンではなく、英語コーチングサービス「プログリット」です。これは従来の英会話スクールとちがい、ひとりひとりに専任のコーチをつけ英語学習をサポートするもので、3ヶ月で約60万のまさに”ガチ”のサービスです。本気で英語をモノにしたい人のために、コーチが伴走しながらサポートしてくれるのは画期的で、本人の気まぐれなヤル気に左右されないところが最大の魅力。この強気な値段設定ですが、順調に受講者数を伸ばしています。プログリットを卒業した人が、英語力の低下を防ぐため、シャドテンを利用するという流れもできており、順調に業容が拡大しています。

さらにわたしのようにシャドテンを利用している人が、スピーキング力も身につけたいと思ったときに気軽に利用できる「スピフル」「ディアトーク」といったサブスクサービスもリリースしています。「スピフル」は日本語を見て瞬時に英訳するトレーニング、「ディアトーク」は、自分の好みにカスタマイズされたAIと自由なテーマで英会話できるサービス。まさに、今、わたしがやってみたい!と思っていたことで、またもや課金してしまいそうです。

連続で過去最高売上最高利益を更新

利用者としてここまで惹きつけられていますので、当然、投資家としても魅力を感じています。当社は2022年9月に上場したばかりですが、連続で過去最高売上最高利益を更新しています。

画像:プログリット「2024年8月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)

直近着地した2024年8月期は、①売上高4,453(百万円)、②前年比+47.3%、③営業利益824(百万円)、④前年比+65.8%と素晴らしい数字。しかも、当初予想されていた売上高からは17%上振れ、営業利益は35%の上振れです。

画像:プログリット「2024年8月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)

さらに、新年度である2025年8月期予想は、①売上高5,700(百万円)、②前年比28.0%、③営業利益1,070(百万円)、④前年比29.8%と引き続き高い伸びを維持しています。

株価が何倍にも上昇する銘柄の特徴のひとつに、上振れ傾向というのがあります。当社の2025年8月期の会社四季報の予想は、いちばん最初に予想値が記載された2024年新春号では、営業利益は850(百万円)でした。それが春号で890(百万円)、夏号で920(百万円)、秋号で1,050(百万円)と毎号上振れています。そして、会社が出した予想が1,070(百万円)で、さらに四季報予想を超えてきましたので、文句なしの成長株です。

画像:TradingViewより

当社の公募価格は730円、初値は1,180円と60%以上高くつき、そこからさらにかけあがって2023年6月には高値2,499円をつけました。しかし、その後はずるずる下げ続け、10月には初値を割った818円まで下落。2024年に入って、ゆっくりと株価は回復傾向にあり、現在は1,500円程度まで上昇しています。

英語の個人学習サービス市場自体は、横ばいです。今後も当社の業績が拡大していくためには、法人向けのサービスやサブスクサービスの拡充が期待されます。また、価格がネックで二の足を踏んでいる人に向けて、サービスを特別価格で受けられる株主優待を行えば、さらなる利用者を取り込むことができるんじゃないかと思います。

上場してまもないわりには、財務もしっかりしているので、わりと早期にうれしいお知らせがあるかもしれません。

※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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(藤川 里絵)

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