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S&P1000も登場!大統領選が追い風に?注目の「米中小型株」に投資できるETFとファンド

MONEYPLUS / 2024年10月26日 7時30分

S&P1000も登場!大統領選が追い風に?注目の「米中小型株」に投資できるETFとファンド

S&P1000も登場!大統領選が追い風に?注目の「米中小型株」に投資できるETFとファンド

投資家にとって今年最大のイベントが、11月に控えた米大統領選ですね。今回は過去の大統領選挙を振り返り、今注目すべき市場、そのETFとファンドについて紹介します。


大統領選で株価はどうなる?

今回の大統領選挙は接戦の中、トランプ氏が優勢となってきているようです。前々回の2016年の選挙ではトランプ大統領の勝利はサプライズで、決定直後にドル円も、ダウ工業株価平均指数先物も大きく下落したことを記憶されている方も多いのでは?ダウ先物は一気に900ドルほど下落しました。

ただ一時的な値動きは下落方向でしたが、その後為替市場でドル円は大きく円安方向に動き、S&P500は 5%上昇しました。前回の2020年の選挙ではバイデン氏が勝利し、S&P500は11%上昇。大統領選挙はアメリカの政治のトップを決める重要なイベントのため、無事に大統領が決まると不透明感が後退し安心感が出ることや、新大統領が打ち出す政策期待などから上昇しやすい傾向となるようです。実際に1972年以降の選挙年の株価推移では大統領選挙後の株価は年末高になっています。ただ例外が、プラザ合意前年の1984年、ITバブルが崩壊した2000年、リーマンブラザーズの危機があった2008年。この3回の選挙の際はマイナス推移でしたので、外部環境も大切です。

大統領選が追い風に?

大統領が決まった後、注目すべき投資先のひとつが米国の中小型株です。

大統領が決定したあとに出す景気刺激策はアメリカ国内の景気刺激となることが多く、内需関連セクターの比率が高い傾向にあり景気動向に敏感な中小型株に追い風が吹くことが多いのです。

これまでも大統領選後に米中小型株の指数であるラッセル2000はS&P500を上回るパフォーマンスを出す傾向にあります。これはどちらの政党が勝利しても傾向としては変わりません。

2016年の大統領選挙の際には、当選したトランプ氏は法人税率やキャピタルゲイン税率の引き下げなどの大型減税、雇用創出のためのインフラ投資の強化などの経済政策を打ち出しました。

ラッセル2000は、ラッセル3000種指数のうち時価総額が下位の2000銘柄に投資する、つまり時価総額上位1001位から3000位までの2000銘柄を対象とした株価指数です。特に中小型株に焦点を当てている点が特徴で、浮動株調整後の時価総額加重平均型となっているため、中小型株といわれるなかでは時価総額が大きい企業ほど構成比率が高くなります。年1回、毎年6月に構成銘柄の入替が行われます。

ラッセル2000に連動するETF

中小型株は一般的に大型株と比べてまだ市場で十分に評価されていないことが多く、高い成長ポテンシャルを持つ企業が含まれており、成長性や株価の上昇余地が大きいとされています。

成長段階にあるため、少しリスクを取ってでもより高いリターンを追求する投資家にとっては魅力的な選択肢となります。ラッセル2000は小型株が中心となるので景気に敏感な株価指数と言われます。それはアメリカの景気が悪くなり倒産リスクなどに晒されるのは大型株より小型株の方が先だからです。金融引き締め、金利上昇時も金利の負担が大きい中小型株により大きな影響が考えられます。そのため大型株の構成比率の高いS&P500などと比較して先に下落しやすい傾向にあります。足元で中小型株は軟調推移となっており、大統領選で内需に恩恵があると相場が捉えれば資金が入ってくる可能性もあります(「セクターローテーション」といい、資金は移っていくので、今どこに資金が入っているかは重要です)。

加えてラッセル2000に含まれる中小型株は一般的に大型株と異なる動きをすると言われるためポートフォリオの分散に大きな役割を果たします。成長ポテンシャルの高い中小型株に投資する機会を検討するうえで、個別銘柄は難しいと思うのであればラッセル2000を投資先に検討することは大きな選択肢となるでしょう。

ラッセル2000に連動するETF

ここからはラッセル2000を対象指標とし、ラッセル2000に連動する投資成果を目指すETFや、それ以外に米国の中小型株に分散投資ができるETFと投資信託をご紹介します。

まず日本で投資できるETF、【IWM】iシェアーズ・ラッセル2000 ETFと、【VTWO】バンガード・ラッセル2000 ETFです。

【IWM】iシェアーズ・ラッセル2000 ETFはブラックロック社のETFで2000年5月22日設定。経費率は0.19%です。

【VTWO】バンガード・ラッセル2000 ETFはヴァンガード社のETFで、2010年9月22日設定。経費率0.10%です。どちらも有名な企業のETFですが、コストを重視するならVTWOかなと思います。

より低コストで米小型株に投資をしたいなら【VBK】バンガード 米国スモールキャップ・グロースETFが候補となるでしょう。米国株式市場の小型グロース株式を網羅する、CRSP USスモールキャップ・グロース・インデックスに連動したパフォーマンスを目指します。小型グロース株への投資を行うETFです。2004年1月26日設定、コストが低く0.07%となっています。

ナスダック市場の中小銘柄に投資

ナスダック市場の中小企業銘柄に注目したいのであれば【SDVY】ファーストトラスト中小型増配アチーバーズETFにも注目です。Nasdaq US Small Mid Cap Rising Dividend Achievers™ Indexと呼ばれる指数の価格および利回り(経費控除前)に概ね連動する投資成果を目指すETFです。

時価総額が5億ドル以上で過去12か月の配当金支払額が3年前と5年前の同期間に支払われた配当金よりも増えているなどのスクリーニングがされていて、過去に増配実績があり、将来も増配が続くと見込まれる中小企業100社に分散投資することができます。経費率は0.6%です。

小型株に注目したいなら

より小型株に注目したい…!ということでしたら米国小型ハイクオリティファンド(資産成長型)というのもあります。

ラッセル2000や時価総額が30億ドル以下の小型株の中から、高い参入障壁を持っていて、持続的な成長が期待できるハイクオリティー企業をボトムアップリサーチによって組み入れ銘柄を選ぶファンドです。実質信託報酬は2.049%程度です。

また、さらに小型株に注目したい…!ということでしたらUSマイクロキャップ株式ファンドはいかがでしょうか。「USマイクロキャップ株式マザーファンド」への投資を通じて、バリエーションが適正で中長期的に高い業績成長が見込まれる、米国の金融商品取引所に上場されているマイクロキャップ株式(預託証書を含みます)に投資するETFです。小型株を選ぶのは難しいけどETFなら、というニーズを満たしたファンドだと思いますが、実質信託報酬は2.134%程度とコスト面は高めなのでご注意ください。

S&P1000のファンドが登場

そして来月設定予定で注目なのが、日本初の「S&P1000」のファンドであるTracers S&P1000インデックス(米国中小型株式)です。こちらは米国の中小型株市場に着目したファンドで日興アセットマネジメントが11月12日(火)に設定します。

S&P1000指数は米国の中型株式約400銘柄と小型株式約600銘柄を合わせた指数です(「S&P MidCap 400」と「S&P SmallCap 600」の組み合わせ)。

米国株式市場を代表する大企業をカバーするS&P500指数に比べると銘柄数は2倍で、情報技術の割合が少なく資本財・サービスが多く含まれます。合計時価総額は1/10以下ですが財務や流動性の最低基準はS&P500指数と同等です。コストは0.10725%です。2024年10月25日から取り扱いが始まっていますので気になる方は調べてみてください。

投資管理もマネーフォワード MEで完結!複数の証券口座から配当・ポートフォリオを瞬時に見える化[by MoneyForward] ※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

(三井 智映子)

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