年末年始の時間を活用して投資を始める7つのステップ
MONEYPLUS / 2024年12月14日 7時30分
年末年始の時間を活用して投資を始める7つのステップ
年末年始は、これから投資を始めようと考えている方にとって重要な準備期間です。これから投資を始める初心者の方が年末年始に取るべき行動について解説します。
投資を始めるには、まず基礎を固め、計画を立てることが重要です。年末年始は比較的時間が取りやすいため、この期間を有効に活用しましょう。
【1】投資の目標を明確にする
投資を始める前に、自分の目標を明確にすることが大切です。以下の質問に答えることで、自分に合った投資スタイルを見つけることができます。投資を始める前に、家族やパートナーと相談することも重要です。
特に以下のポイントについて話し合いましょう。
•家計の全体像である収入、支出、貯蓄額を把握、共有します。
•投資を通じてどのような成果を期待するのか、目標を設定しましょう(資産形成、老後資金、短期の利益など)。
•その目的のために投資に使える時間、期間はどのくらいか?
•家族がどれくらいのリスクを許容できるか意見を聞きましょう。
【2】 資産状況を整理する
投資を始めるには、現状の資産を正確に把握する必要があります。以下のリストを作成しましょう
•貯蓄額:銀行口座にある資金や現金
•借入状況:住宅ローンやカードローンがある場合、その残高
•固定費と変動費:月々の支出を洗い出します
投資は余剰資金で行うのが基本です。生活費や緊急時の資金(3~6ヶ月分)は確保したうえで、投資に使える資金を計算しましょう。家計簿アプリを使うと効率的です。
【3】投資の基本を学ぶ
年末年始のまとまった時間を活用して、以下の基礎知識を身に付けてください。
・投資の基本:株式投資をするのであれば株価とは何か、企業価値の見方、配当や株主優待について。日本株の投資をするのか、米国株の投資をするのか、FXなのか金なのか…など何に投資をするかでも変わってきます。
・投資戦略の立て方:長期投資と短期投資の違い、リスク分散の重要性。
・市場の動き方:日経平均やダウ平均など、主要な株価指数の特徴や傾向
チャートや決算を読む練習をするのも良いでしょう。将来的に銘柄を選ぶ力をつけるため、チャートや決算資料に目を通す練習をしてみましょう。初心者が押さえておきたい基本ポイントを以下に挙げます。
・チャート:株価の上昇・下降トレンドの見極め方を学ぶ。長期投資であれば期間を長め(6ヶ月~1年)に設定して、大きな動きを確認することも大切。
・決算資料:売上高や営業利益の増減を確認。配当金や株主還元の方針が明確であるかをチェック
書籍で学ぶのもいいでしょう。名著である『ウォール街のランダム・ウォーカー』『敗者のゲーム』から読んでみてもいいですし、図解されている初心者向けの本などでもいいと思います。動画やオンライン講座を見るのも良いでしょう。YouTubeには投資初心者向けの動画が豊富です。「NISA」「インデックス投資」「リスク分散」などのキーワードで検索してみましょう。
【4】シミュレーションする
さらに実際に資金を投入する前に、仮想投資アプリやエクセルを使って模擬投資を行うと良いでしょう。仮想の資金で売買を試してみることで、リスクとリターンの感覚を養えます。
仮想のポートフォリオを作る:実際にお金を動かす前に、仮想のポートフォリオを作り、数ヶ月間運用シミュレーションを行いましょう。金融庁のホームページなど無料でシミュレーションできるものも活用していきたいですね。
【5】 金融機関の口座を開設する
投資を始めるには、証券口座が必要です。この作業を年末年始に済ませましょう。口座開設はまず楽天証券、SBI証券、マネックス証券など、人気のあるネット証券会社かランキングなどを見て、使いやすそうな口座を開いてみるといいと思います。手数料が安く、初心者向けの情報も豊富な証券会社を選びましょう。
また、初心者は税制優遇があり長期的な資産形成に向いているNISAやiDeCoから始めることを検討しましょう。
【6】お試し投資を体験
証券口座を開設したら、少額でお試し投資を始めましょう。初心者はリスクを抑えて、小さな額から始めるのがおすすめです。「eMAXIS Slim」シリーズや「SBI・Vシリーズ」など手数料が低いファンドを選び、月1,000円からはじめてみたり、株式やETFを少額購入する、また米国株ではアップルやマイクロソフトなどの超有名企業は1株から購入できますので買ってみてもいいと思います。
【7】計画的に運用を進める
投資を始めたら、以下のようなステップを意識すると良いでしょう。
(1)予算を決める
例えば、年間の投資額を設定する。積立であればいくら使えるのか、など将来のプランも併せてご家族で話し合う機会を持たれてはどうでしょうか。資産運用計画と言う面では、ファイナンシャルプランナーのアドバイスも活用してどのくらい投資資金に回せるか算出してもらうのもいいと思います。
(2)分散投資を意識する
1銘柄に集中するのではなく、複数の業種や国に分散する。ETFや投資信託で分散しても。
(3)初心者向けの銘柄を選ぶ
初心者は、成長性があり安定した企業(例えば、上場企業の中でも時価総額が大きく、収益が安定している企業)や、インデックスファンド(例えば、日経平均やS&P500に連動する投資信託)から始めるのがおすすめです。
年末年始は、初心者にとっては投資を学んだり、家族との相談や知識習得、口座開設といった準備を進めるのに最適な期間です。小さく始めて、少しずつ経験を積み重ねていくことで、リスクを抑えながら投資に慣れることができます。焦らず、自分に合ったペースで進めていきましょう。
「計画的であること」と「冷静に判断すること」が成功への鍵です。2025年に向けて、良いスタートを切るために、この年末年始を有効活用しましょう。
投資管理もマネーフォワード MEで完結!複数の証券口座から配当・ポートフォリオを瞬時に見える化[by MoneyForward] ※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。
(三井 智映子)
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