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子ども名義の銀行口座、作る前に知っておきたい選び方と注意点

MONEYPLUS / 2025年1月6日 7時30分

子ども名義の銀行口座、作る前に知っておきたい選び方と注意点

子ども名義の銀行口座、作る前に知っておきたい選び方と注意点

子どもにいただいたお年玉やお祝い金、児童手当や教育費を子ども名義の銀行口座で管理したいとお考えのご家庭も多いのではないでしょうか。意外と知られていない子ども名義の銀行口座の選び方や注意点を、現役ママFPが解説します。


金融機関を選ぶポイント

銀行口座は、子どもがお金・社会と初めてつながる入口です。成長に合わせてお金のスキルを上げていけるよう、親と子の双方で使いやすいところを選びましょう。金融機関を選ぶ際のポイントを6つ紹介します。

①通帳は必要かどうか

店舗がある銀行は通帳の有無を選択できますが、ネット銀行は原則、画面上での取引になります。お金の管理スキルを習得するまでは、やはり実際に見て触って書き込める通帳がある方が安心ではないでしょうか。キャッシュレスは“お金”が見えないために理解するのが難しくなるのと同じく、画面上での取引状況の把握は、子どもにとって容易ではありません。

とはいえ、WEB口座は画面操作でとても利便性の高いサービスを提供しているので、子どもの成長や適性に合わせ検討してみましょう。

②子どもと一緒にお金を預けに行けるかどうか

始めは一緒で、いずれは一人で行ける生活圏に店舗やATMがあると、子どもにとって貯金が身近になります。もしこれから銀行口座を開設するのであれば、子どもと一緒に手続きをし、窓口で自分の名前入り通帳を受け取るのもおススメです。お金を扱う金融機関の厳重な雰囲気の中で、お金の重みを子ども心に感じ、大人への第一歩としてやる気になるでしょう。

③子どもが愛着を持てるデザインかどうか

金融機関の中には、キャラクターデザインや子どもの写真入り通帳を発行してくれる銀行もあります。お子様の年齢やタイプに合わせて、貯金が身近になるデザインを選んでみてはいかがでしょうか。開設時の入金額を出生体重やお誕生日の数字にして特別感を出すこともおススメです。

④将来子どもがどこに住んでも使い勝手が良いか

現在は各金融機関のインターネットサービスが進化しているため、店舗の有無は特に問題にはならない場合もありますが、全国どこにいても仕送りなどの送金がしやすいか、ATMの設置個所や手数料の有無も考えて選ぶと将来使える安心感は増します。

⑤保護者口座からの送金の手間や手数料はどうか

無駄がないよう、保護者口座から資金移動する際の手数料等を確認しましょう。親と同じ金融機関を候補にすることも有用です。子どもの使い勝手と合わせて、保護者が管理しやすい口座を選ぶことが、ストレスなく長期的に貯めていく秘訣です。

⑥金利水準は他の金融機関に比べどうか

コツコツと長期で貯めていく口座です。できるだけ高金利の設定がある機関を選び、定期預金への自動送金など利用するといいでしょう。ネット銀行の方が店舗のない分、高金利の傾向にあります。キャンペーンなど上手に利用できるといいですね。

知っておきたい子ども名義の銀行口座での注意点4つ

次に、特に子どもの銀行口座を作る上で知っておきたい注意点を4つご紹介します。

①印鑑や暗証番号の紛失

管理している銀行口座の数が多いと暗唱番号や印鑑がどの口座のものか分からなくなってしまうリスクがあります。暗証番号は控えるしかありませんが、印鑑は一生使ってほしいという願いも込めて、筆者は下の名前で子どもそれぞれの印鑑を作りました。誰の印鑑なのか一目瞭然になるのでおススメです。

②休眠口座になったり、口座管理手数料がかかったりする場合がある

10年以上取り引きがない場合は休眠口座となり、民間公益活動に利用される可能性もでてきます。最近では2年間未使用の銀行口座に口座管理手数料を設定する銀行もあります。お年玉の管理だけで利用していると、成長してお年玉をもらわなくなることで、口座自体を放置する可能性もあるので、必ず1年に1回はチェックするなどルールを決めておくと安心です。

③成人すると子どもしか手続きできなくなる

未成年の間は保護者が代わって手続きできますが、成人すると名義人の委任状が必要になります。大学在学中の教育資金などは、成人になるまでのタイミングで保護者の銀行口座へ移すなどし、どのタイミングで入出金するのかを事前に決めておきましょう。

④金額によっては贈与税がかかってしまうことも

贈与税とは、個人から年間110万円を超えて財産をもらった時にその超過分に課税される税金です。親や祖父母であっても、「成人のサプライズで通帳をプレゼントしよう」と110万円を超えた額を渡した場合、贈与税が課せられることがあるので注意しましょう。

対策としては、110万円を超える前に子どもにその口座の管理を任せることです。『任せる』というと驚かれるかもしれませんが、一緒に管理をするという意味なのでご安心くださいね。

具体的には、教育費のための口座があることを共有し、入出金を一緒にするなど定期的に口座の確認をすればいいのです。日本では昔からお金の話を子どもにするものではないという風習がありますが、自分にどれだけのお金がかかるのかという自覚と、保護者がコツコツと貯めてくれているという感謝、そして児童手当も子どもの口座に振り替えていれば国の制度を知り、社会に興味をもつきっかけにもなります。

子ども名義の口座は一生使うお金スキルを磨く第一歩

金融教育が学校教育に加えられるなど、以前に比べると、お金に対しての意識は高まってきています。まずは家庭の中でお金と上手に付き合う力をつけてあげることができれば、金融教育にも抵抗感なく取り組めそうですね。

子どもの銀行口座を通して、家族で大切なお金をどう使うのが幸せかを考えたり、自分の成長にお金がどう関わってくるのか話したりすることは親子のコミュニケーションの糸口になるかもしれません。大切なお子様のためのお金も、お金の管理スキルも上手に貯めていってください。

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(北村 由紀)

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