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「お年玉」で家計管理スキルを学ぶ! お正月こそできる子どもの金銭教育

MONEYPLUS / 2025年1月1日 11時30分

「お年玉」で家計管理スキルを学ぶ! お正月こそできる子どもの金銭教育

「お年玉」で家計管理スキルを学ぶ! お正月こそできる子どもの金銭教育

子どもが1年で最もお金を持つお正月。無駄遣いをしないか、大切に使えるかなど心配な保護者の方も少なくないでしょう。

お年玉は普段のおこづかいに比べ、大きなお金をやりくりすることになるため、将来の家計管理に繋がるスキルを身に付けるチャンスです。

お年玉をどのように管理すると、子どもがお金と上手に付き合う力を育めるのか、子ども3人の現役ママFPが実践してきた「親子お年玉会議」をご紹介します。


親子で行うお年玉会議のススメ

『会議』というと構えてしまいそうですが、子どもは自分の大事なお年玉の話となれば真剣です。

お年玉で舞い上がる子どもに、「大切に使おうね」とだけ伝えても、具体的にどう行動したらよいか分からないでしょう。そこで、使う・守るの概念を知り、計画的に使う過程に伴走しながら、お金の練習を近くでサポートできるのが「お年玉会議」です。子どもの意見をしっかり聞き、話し合うことで、将来に繋がるお金のスキルと親子の信頼関係、どちらも育むことができます。

お年玉会議の進め方

お年玉会議は以下の手順で行います。

①誰からいくらいただいたかをリスト化して計算
②3つの予算に分ける
 ・自由に使えるお金
 ・自分で貯金するお金
 ・おうちの人に預けるお金
③一緒に金融機関で貯金。記帳した通帳を確認
④3か月後に振り返り

①~④それぞれ、どのように進めるのか詳細を解説します。

①誰からいくらいただいたかをリスト化して計算

まずはリスト化からはじめましょう。最初に、お年玉会議のノートを子ども一人に1冊ずつ作ります。会議の①②④はここに記録していきましょう。

①では、誰からいくらいただいたのか記録し、合計額を出します。この記録を残すことで、親戚同士で渡し合う際の金額確認ができたり、どなたからいただいたかの備忘録として活用できたり、親としても有用な記録になったりします。

②3つの予算に分ける

身の丈に合わせて「使う」ことと、未来に備えて「守る」こと、このバランスが取れてこそ、将来安心して生活できるスキルとなります。

お年玉では、普段買えない少し高価な物を手に入れたときの満足感と同時に、何か困ったときに備えることも覚えてほしいですよね。そのために、以下のように3つの目的別で分けていきます。

自由に使えるお金

我が家では、お年玉の醍醐味である自由に使えるお金の金額を、子どもたちのプレゼンで決めるようにしています。子どもたちは事前にお店や通販サイトで確認し、欲しいものをできるだけ安く買えるようリサーチすることを覚えます。

とはいえ、子どもの欲しいものはコロコロ変わるものです。予定していたものから違うものを買い、大金があっという間になくなる経験も大切です。

自由な選択に親が口出しすると、子どもが成功や失敗から学ぶ絶好の機会を逃すことになりかねません。親の目の届くうちにお金の小さな失敗をたくさん積むことで、将来の大きな失敗を防げます。

自分で貯金するお金&おうちの人に預けるお金

貯金は目的別に2つに分けます。家計管理でいう中期的な貯蓄に当たる「自分で貯金するお金」と、長期的な貯蓄にあたる「おうちの人に預けるお金」です。

自分で貯金するお金は、今すぐ買えない高いものもコツコツ貯めていくことで手に入れられることを学びます。また、想定外の何かが起こったときに、備えるとはどういうことかを体感するため、筆者の子どもたちは、自分の不注意で何か無くしたときや友人のものを借りてうっかり壊してしまったときは、この貯金から出すようにしています。

おうちの人に預けるお金は、将来、大きなお金がかかる時期のために備えておくためのものであることを子どもに伝えた上で、子ども名義の通帳に預け、普段は筆者が保管しています。

③一緒に金融機関で貯金。記帳した通帳を確認

目的別に貯金額が決まったら、ぜひ子どもの手で入金しましょう。通帳を親が預かるにしても、自分名義の口座に貯金することで自分のお金だという自覚も生まれます。

小さい頃から一緒に管理していれば愛着も湧き、大きくなって手渡す際も大切に使う気持ちをもってスムーズに移行できるでしょう。

また、一緒に管理することで贈与税対策にもなります。贈与税は年間で110万円を超える贈与について課税されますが、親だけで管理していた場合、子どもに引き継いだ時点で贈与税の対象となる可能性があります。

預金残高が110万円に達する前に、子ども本人がその貯金の存在を認識し、入金などの管理をスタートさせることで、贈与税はかからないまま保有できます。

④3か月後に振り返り

3か月後、自由に使えるお金について、買ったものを今も大事に使えているかの自己チェックをする振り返り会議を開催します。もし大切に使えていたら自分にとっていい買い物だったといえますし、使えていなかったとしたら、無駄遣いだったかもと自分で気付くことができます。

これは3か月経ったからこそ、自分の買い物行動を客観視し、気付ける振り返りです。無駄だったと感じることで、無駄になるものを買う際のブレーキになってくれることを期待しています。

家族でより豊かなお金の使い方を考えるお正月に

子どものお金にまつわる習慣は、家庭の会話の中で育まれていきます。親が「無駄遣いしないよ」とだけいうと、お金を使うことが悪いことだと子どもは感じてしまいます。

使うことと守ることをメリハリつけてバランスよくやりくりし、自分が幸せ感じられる使い方は何かを考えることが、お金を大切に使うことに繋がるのではないでしょうか。

親は先回りせず見守り、子どもにはたくさんチャレンジして失敗させて、学ぶサポートをしてあげてください。

「私、同年代より貯蓄が上手にできていないかも…」お金の悩みを無料でFPに相談しませんか?[by MoneyForward HOME]

(北村 由紀)

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