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2つの支出を管理するだけでOK! 家計簿が続かない方におすすめの「手帳家計簿」のはじめかた

MONEYPLUS / 2025年1月17日 11時30分

2つの支出を管理するだけでOK! 家計簿が続かない方におすすめの「手帳家計簿」のはじめかた

2つの支出を管理するだけでOK! 家計簿が続かない方におすすめの「手帳家計簿」のはじめかた

1月に入り「今年こそ家計管理をはじよう!」と決意を新たにした方も多いのではないでしょうか。

「どのような方法で家計管理をすればよいか分からない」とお悩みの方は、2つの支出を手帳で管理するだけの「手帳家計簿」からはじめませんか? 家計管理の考え方や、具体的なやり方を解説します。


「こうでなきゃ!」の思い込みをなくせば家計管理ははじめられる

個別相談でよくお聞きするのが、「家計簿を完璧につける」ことが目的になってしまい、家計簿を継続できないというお悩みです。

「毎日家計簿をつけないといけない」「1円単位ですべての支出を記録しないといけない」「正しく費目を分けないといけない」こういったお声もよく耳にしますが、家計簿は現状を可視化し、改善点を見つける為のツールの1つです。

すべてを正しく把握できなくても、ポイントになる2つの支出を押さえれば、家計管理ははじめられます。まずは簡単にできるところからやってみましょう。

家計簿代わりに手帳を活用

家計簿は自分に合ったものを選ぶのも難しいため、家計管理のはじめの一歩には、手帳を使う方法をおすすめしています。すでにお持ちの手帳を活用すれば、家計簿をわざわざ買わなくてよいためチャレンジしやすいと思います。

一年を見通せる年間計画のページを活用して、時間(スケジュール)とお金(予算)を先取りするため、やりたい事を実現しやすくなります。また、ご家族がいる方はそれぞれのやりたい事や希望を話し合う機会になる、旅行を早めに予約する事で早期予約特典を使えるなどのメリットもあります。

手帳家計簿で管理するは2つの支出だけ

すべての支出を把握・管理ができれば家計管理の精度はあがります。ただ、すべてを管理するのが難しく感じる方は、手帳家計簿で下記の2つの支出に絞って把握するところからはじめましょう。

①イベント費
【季節・時期によって発生する費用】
(例)お年玉・お正月・帰省・旅行・誕生日・父の日母の日・七五三・クリスマス・卒入学・子供の夏期講習や発表会・受験費用・年賀状など

②特別費
【毎月発生するわけではないが定期的に発生する費用・単発で発生する大きな費用】車・家具・家電・タイヤ等の買い替え、車検・税金・冠婚葬祭・自己投資・歯科矯正などの大きな支出・年払い保険料・年会費・年払いのサブスクなど

「イベント費」「特別費」だけを管理する理由
●支出全体の15~30%を占めている家庭が多く家計に対するインパクトが大きいから
 赤字でお困りのお客様の支出をみると、この2つの費用が原因の事が多い
●生活費に比べて大きく変動する費用だから
 旅行や家電の購入など、食費などに比べて単価も高く、大きな支出になる場合が多い
●無計画に支出をしてしまう事が多いから
 その時々でクレジットカード等で決済し、請求時にかかった費用を知る事が多い

支出の変動要因となる大きな2つの費用がコントロールできれば、家計全体を細かく把握できなくても大きな赤字を回避する事ができます。事前にかかる費用が予測できる安心感もあるため、家計管理をすることの良さも実感していただけると思います。

やり方はシンプルな5STEP

手帳の年間計画(1年分の日付が書いてあるページ)に、下記の手順で書き込みます。


【STEP1】イベント・特別費を書く
予定しているイベント名と、今年使うと予想される特別費の予定を対象月に書きます。
(例:年末年始→帰省、11月→娘誕生日、GW→旅行、6月→固定資産税の支払い など)

【STEP2】予算を書く
昨年のクレジットカードの明細などで実績を確認し、その金額を参考にイベント名の横に予算を記載します。分からない方はざっくりとした金額で構いません。
(例:帰省→5万円、娘誕生日→1万円、旅行→10万円、固定資産税→12万円 など)

【STEP3】総額を計算する
おおよその総額を年間計画ページの空いているスペースに記載します。
総額が多すぎる場合は優先順位をつけて計画の見直しをする必要があるかもしれません。

【STEP4】費用の捻出先を考える
STEP3で出た総額をどこから準備するかを決めます。
(例:毎月の給与から3万円ずつ積立、ボーナスをすべて充てる など)

【STEP5】実績を書く
予定していたイベント等が終わったら、予算の横に実際に使った金額を書きます。差額を計算し、予算よりオーバーした、予算が余ったなどが一目でわかるようにしておきましょう。さらにその理由までを掘り下げて振り返りをすることで、来年の予算立てに役立ちます。


家計簿は誰に見せるものでもなく、自分が一番わかりやすい方法で管理するのが一番です。上記はあくまで参考例であり、月間スケジュールのページを活用するなど、やりやすいようにアレンジしていただいても構いません。

家計管理はできるところからはじめよう

家計管理の目的は、家計簿を完璧につける事ではなく、お金の流れを自分自身でコントロールすることです。すべての支出を家計簿につけなくてもはじめられます。管理する支出を2つに絞り、まずは小さくはじめてみましょう。必要性を感じたら、他の支出も把握したり、長期的なお金の流れを把握したりと次のステップに進めばいいのです。

1月は家計管理のスタートにピッタリの時期です。手軽に手帳家計簿から、ぜひこの記事を読んだタイミングでチャレンジしてみてください。

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(白柳 麻美)

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