健康チェック、住まいの応急処置…保険に自動付帯される無料サービス活用法

医療保険・火災保険・自動車保険・がん保険など、多くの人は民間の保険に少なくとも1～2件は加入しているのではないでしょうか。補償内容はしっかり把握していても、自動的に付帯されている無料サービスは案外忘れがち。実用的なサービスも多い無料サービス。覚えておくと役に立ちます。

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病気の前後をサポートするサービス

生命保険に関する保障は、病気やケガで入院・手術を保障する医療保険やがん保険、障害状態や介護状態などを保障する収入保障保険や介護保険、死亡や高度障害の時に遺族を支える死亡保障などがあります。その状態になった時、経済的負担を保障するのが生命保険です。

生命保険会社各社は、保障することはもちろんですが、病気を予防する、早期発見するなど、未然に防ぐことに力を入れ始めています。また、病気になってしまった場合、重症化や再発予防にも力を入れており、さまざまな無料相談やアプリの提供などを行っています。

1.健康・医療相談
健康に不安があり、誰かに相談したい場合や自分の症状はどんな専門医に見てもらえばいいのかわからないような場合、年中無休で相談を受けてくれるサービスが付帯されています。相談を受けてくれるのは、看護師・保健師・専門医などの専門家です。健康診断結果の見方について教えて欲しい、仕事のストレスで気分が落ち込んでいるなどの相談に対して、遅い時間でも受付けてくれる便利なサービスです。

2.アプリを使った健康チェック
毎日の食事・歩数・睡眠時間・血圧などを入力することで健康管理の進捗を確認するアプリを使えます。健康診断表の結果をスマホで撮影するだけで、三大疾病になるリスクを予測してくれ、健康診断結果を解析してくれるサービスもあります。簡単な質問に答えることで、認知機能を解析してくれるアプリなどもあり、活用することで、日ごろの健康管理にも役立ち、見逃しがちな初期症状に気づくこともできます。

3.各種優待サービス
無料ではないですが、がんリスクを判定する検査、血液検査で生活習慣病のリスクをチェックする検査など、自宅に居ながらにして検査を受けられる優待サービスがあります。生活習慣病などの重症化を防ぐため、アプリを使いながら、医療専門職と定期的な電話面談を行い改善支援するプログラムもあります。有料ですが、自宅で受けられるのは利点ではないでしょうか。

住まいの応急処置に頼れる無料サービス

1.住まいの応急修理
トイレが詰まってしまった、配水管が詰まってしまったなど、水回りの応急修理を行ってくれる商品があります。夜間休日でも対応してくれる場合が多いので、急なトラブルには大変助かります。

2.鍵のトラブル
自宅の鍵を紛失、または盗難に遭ってしまった場合、鍵開けの緊急作業を行ってくれるサービスです。施錠後の鍵・シリンダーなどの交換費用は対象外です。

3.防災減災のサポート
いつどこで災害が起きるかわからない昨今、保険契約者向けのアプリで気象警報情報・地震震度情報・水災リスクなどを通知するサービスがあります。アプリを入れておくことで差し迫ったリスクをいち早く知ることができ、防災に役立ちます。

事故・故障時に使える自動車保険のロードサービス

1.レッカー牽引・搬送などのサービス
事故・故障などのトラブルで自力走行が不能となった場合にレッカー牽引・搬送を行うサービスです。溝に落輪してしまった場合の引き上げ作業をしてくれる保険会社もあります。商品によりサービスの内容が違いますので、保険契約時によく確認しておきましょう。

2.故障・トラブルの応急作業サービス
バッテリー上り、タイヤのパンク、キーの閉じ込みなど、急な車のトラブルで現場での作業を行ってくれるサービスです。ガス欠の時のガソリン供給に加え、電気自動車の普及が進んだため、給電費用を支払う商品も登場しました。

いずれも、サポートセンターに事前に連絡し、保険会社の提携業者が作業を行うことが前提となっています。詳細は加入中の保険会社または代理店に確認しておきましょう。

いずれのサービスも保険料には加算されていませんが、保険会社としては無料サービスにかかる費用もあるわけですから、基本の保険料率に組込まれていると思われます。サービスとはいいながら、加入者が費用を負担しているはずです。せっかく使えるサービスですから、万一の時に利用できるよう、サポートセンターの電話番号は携帯電話に入れておき、活用しましょう。

(寺田 紀代子)