1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

NISAの非課税メリットを徹底活用する【高利回り銘柄】の選び方

MONEYPLUS / 2025年1月25日 7時30分

NISAの非課税メリットを徹底活用する【高利回り銘柄】の選び方

NISAの非課税メリットを徹底活用する【高利回り銘柄】の選び方

2025年がスタートし、今年の新NISAの成長投資枠をどう活用していくか悩む方、高利回り運用に興味を持たれる方も多いようです。そこで今回は高利回りの考え方や、メリット、注意点、また今利回りが上がっている商品などをお伝えできればと思います。


高利回り運用を考える上で、まず「利回り」の基本を確認しましょう。利回りとは、投資した資金に対してどれだけのリターンを得られるかを示す指標です。利回りを計算することで、投資の効率を判断することができます。

計算式は【利回り (%) = (年間配当金÷投資金額) × 100】となっており、例えば、ある株式を100万円で購入し、その株が年間5万円の配当金を生む場合、利回りは以下の通りです。

【利回り(%) = (5万円÷100万円) × 100 = 5%】

利回りの計算は、投資対象の収益性や安定性を評価できる基礎的なスキルと言えます。

高利回りの魅力

高利回りのメリットは安定したキャッシュフローを確保できるという点です。

高配当株やREIT(不動産投資信託)などの投資先は、定期的に安定した配当や分配金を受け取ることが可能です。特に、配当金は景気変動の影響を受けにくい収益源となります。また配当や分配金収入がある投資先は、価格変動によるリスクをある程度緩和する効果があります。

ただ企業の業績によっては配当がなくなるリスクもあります。連続増配や累進配当の方針を打ち出している銘柄、安定した業績や配当を続けている銘柄を選ぶとリスクは低減するでしょう。

加えて資産形成の効率化に寄与する可能性もあります。高利回り運用は再投資を通じて複利効果を活用することで、長期的な資産形成に寄与します。

例えば100万円を5%の利回り(年利)で運用した場合、単利だと25万円の利回りですが、複利では約27万6,000円の利益が得られる計算となります。10年だと単利で50万円、複利だと約62万9,000円、20年だと単利で100万円で倍となりますが複利だと約165万3,000円と、保有する時間が長くなればなるほど複利の効果は効いてきます。

銀行に預金をしているだけでは利回りが低いことを考えると、保有するだけで利益を運んでくれる高利回り銘柄に魅力を感じる方も多いのでは。

高利回り銘柄の見るべきポイント

続いて日本株における高利回り銘柄のチェックポイントを確認していきましょう。高利回り銘柄とは、株価に対して配当金の割合が高い企業を指しますが、日本株市場で高利回り銘柄を探す際には、以下のポイントを重視しましょう。

まずは業績の安定性です。配当は企業の利益から支払われるため、業績が安定している企業は高配当を維持しやすい傾向があります。特に製薬業界やインフラ関連企業など、景気に左右されにくい業種が狙い目です。「それ知ってる!」という商品、替えの効かないようなブランド力を持っている銘柄は相対的に強いといえます。財務も重要です。資金が潤沢にない場合は減配や無配リスクがあります。

また「配当性向」はしっかりと確認しておきましょう。配当性向とは、企業の利益(純利益)のうちどれだけを配当に回しているかを示す指標です。日経新聞社によると日本企業の2025年3月期の配当性向は36%の見通しとなっています。配当性向が高すぎる場合、将来的な配当維持が困難になるリスクがあるため、バランスが取れた水準(業種によりますが40~50%くらい)を目安にすると良いでしょう。

ただし注意しなければならない点は、利回りが高い銘柄を買えばいいわけではないことです。なぜなら同じ配当金額でも株価が下落すれば利回りが上昇するからです。株価下落の背景が一時的な要因か、構造的な問題かを見極める必要があります。

連続増配銘柄にも注目

長期投資で配当金を重視するならば、連続増配に注目するのもいいでしょう。連続増配銘柄とは、毎年配当金を増やしている企業を指します。これは、企業の成長性や配当政策への強いコミットメントを示す重要な指標です。特に10年以上の連続増配実績を持つ企業は、長期的な成長基盤があると判断しやすいです。また連続増配を続けるには、十分な利益余力が必要です。自己資本比率やキャッシュフローの安定性を確認しましょう。

連続増配銘柄は食品、医薬品、インフラ関連など、安定収益を得られる業種に多い傾向があり、例えば日本では花王やJT(日本たばこ産業)が連続増配銘柄として知られています。「日経連続増配株指数」という、連続増配年数で原則10年以上の国内企業上位70銘柄というルールで構成されている指数もあります。日本経済新聞社が2023年6月に算出・公表を開始した新しい指数で、指数組入れ銘柄から調べてみるのも良いと思います。この指数をベンチマークとした「iFreeNEXT日経連続増配株指数」というファンドもありますのでチェックしてみてください。

高配当銘柄を超えることもあるREIT

そして直近で価格下落で高配当銘柄を超える利回りとなってきているのがREITです。

REITとは不動産に投資する投資信託です。投資家から集めた資金をもとに商業施設、オフィスビル、住宅などの不動産を購入し、その賃料収入や売却益を分配金として支払います。REITが保有する物件の質(立地、賃貸契約の安定性など)や、オフィス、住宅、商業施設などの構成比率を確認しましょう。 REITは、高配当株を上回る利回りを生むことがあり、特に価格が一時的に下落した際には、その利回りがさらに上昇するケースがあります。

分配金利回りは平均で4~6%程度で、タイミングによっては10%を超える銘柄もあります。一時的な市場の過剰反応であれば、投資チャンスとなります。暴落の際に備えてREITをあらかじめチェックしておいてはいかがでしょうか。

NISAで非課税の恩恵を最大化

2024年からの新NISA制度では、年間360万円の投資枠を活用できます。成長投資枠は240万円までで個別株やREITなどを購入することも可能です。この制度を使うことによって、通常配当金には20.315%の税金が課されますが、新NISA口座では非課税となるため、配当収入の最大化が可能です。

非課税になるなら売買益を狙ったほうが資金効率が良いのでは?というご質問をよくいただくのですが、確かに銘柄を選んで売買益を取るのが得意な方は、例えばテンバガーになった際の非課税の恩恵は大きくなると思います。ただ必ずしも売買益を得られるとは限りませんよね。そうなると新NISAの非課税メリットを最も確実に得られるのが高配当投資だと言えると思います。

また資金量が限られていてNISA枠で投資が完結するというのであればその中で高利回り銘柄や売買益狙いの成長株でポートフォリオを組んでもいいと思います。まず、ご自身の経験や投資の狙い、リスク許容度によって戦略を立て、その戦略にどうNISAという制度を活用できるか考えた方が良いでしょう。

投資管理もマネーフォワード MEで完結!複数の証券口座から配当・ポートフォリオを瞬時に見える化[by MoneyForward] ※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

(三井 智映子)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください