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「コスパ・タイパ」思考の買い物で損をする4パターン

MONEYPLUS / 2025年1月31日 7時30分

「コスパ・タイパ」思考の買い物で損をする4パターン

「コスパ・タイパ」思考の買い物で損をする4パターン

物価高が止まりません。買い物をするたびに「この前見たときよりも、また上がっている」と感じることが増えていませんか。

そんなときは、「コストパフォーマンス」と「タイムパフォーマンス」がいい買い物をして、少しでもお得にしたいと考えている人も多いでしょう。

でも、ちょっと待って! 実はそんな「コスパ・タイパ」思考の買い物で、損をするケースが多々あるのです。

買い物についてたくさんの取材をしてきている筆者が、そんなパターンを4つ紹介します。


パターン1. お得な「大容量タイプ」「セット品」のはずが逆効果に

洗剤やシャンプーから、調味料、レトルトなどの食品まで、大容量タイプやセット品を買うと、お得になるケースは多いですよね。

「コスパ」がいいのはもちろんのこと、たくさん買っておけば、その後に何度も買い物をしなくてよいため「タイパがいい」と感じて、手に取ることもあるでしょう。

しかし、買うときはそう考えていても、少したつと危機が訪れます。

新発売のシャンプーが気になったり、口コミで高評価の洗剤が気になったりして、新しく買いたくなる気持ちがむくむくとわいてきたりはしないでしょうか。

とはいっても、浴室には大容量のシャンプーがあり、棚にはセット品で買った洗剤がスタンバイ。そういえば、詰め替えのシャンプーも、棚にたくさん入っています。

いやいやそれでも、「やっぱり新しいあの商品、使ってみたい」と好奇心の方が勝って、買うことになる場合も多いでしょう。

その結果、家に置く場所がなくて困ったり、いくつものシャンプーを浴室においてごちゃごちゃになったり、ストック品を棚の奥に押し込んで数年後の大掃除で発掘されたり(古すぎて使えない場合も…)といったケースにつながりかねないのです。

それなら、最初から普通タイプや単品で買ったほうが、金額としてはお得になったはず(しかも、「しまった…」というマイナス感情も避けられます)。

大容量やセット品は、確かにコスパは抜群ですが、「保存場所」「今後、他の商品が欲しくならないか」「使い切れるか」という点にも要注意。買う際に、一瞬でもいいのでこれらを考えてみて、うまくいきそうであれば手にとるとよいでしょう。

パターン2. 「着回し」のつもりが、無難すぎな自分になる

洋服を買うときに、どのように考えながら買うことが多いでしょうか。

買った洋服の出番が多ければ「コスパ」がよくなりますから、「着回しができるもの」を考えて選ぶこともあるでしょう。

しかし、「着回し」ばかりを考えて、失敗している方にもよく出会います。

例えばですが、「このグレーのニット、何でもよく似合いそう」「パンツなら、黒にしておけば出番が多いはず」と同じようなグレーのニットや黒のパンツを手に取ってしまうのです。

「自分って…いつもグレーばかり?」「着替えているはずなのに、万年黒のパンツかも?」などといった具合に、特定の色や形ばかりの自分に、ふと気づく日がくるでしょう。

もちろん、決まった色や形がその人ならではのスタイルとしている素敵な方はたくさんいらっしゃいます。そのような「狙った結果」ならよいですが、「着回しを求めた結果で、たまたま」であれば、自分の本意ではないかもしれません。

「コスパ」ばかりを考えずに、ある程度予算を立てて、その範囲で好きなもの、ワクワクするようなものにもお金を使うことで、満足感が高まるのではないでしょうか。

パターン3. 「金額比較」に精を出しすぎ、時間ばかりが取られてしまう

ネットショッピングでは、「送料込みでいくらか」について、複数のショップで購入価格の比較がしやすいですよね。

「A店は3980円以上買えば送料無料だ」「B店はメール便を選べば安い」といった具合に、さまざまなケースを比較していると、まるでちょっとした算数の問題を解いているかのようです。

しかし、ここでも要注意。どちらが安いかといっても、最終的には、30円や50円の差くらいというケースも多いのです。

確かに30円でも50円でも「コスパのよさ」として注目してもよいですが、それでは「タイパ」としてはどうでしょうか。

50円ほど安く買うために、気づけば10分、20分経ち、途中で他のサイトを見たり、よく考えないまま追加で商品を購入したりして、結局は時間をかけ、本来不要なものを買ってしまうという具合に、トータルでは損をしているかもしれません。

「金額比較が楽しい」方はよいですが、忙しくて少しの時間でも大切だという方は、細かい金額の比較まで追い求めないようにするのが得策です。

特にネットショッピングでは、サイトを見ている時間が増えれば増えるほど、買い物の追加が増える可能性があるので要注意です。

金額比較はほどほどにして、残った時間を大切にできたらいいですね。

パターン4. 割引率は高いが、そもそもが「欲しくないもの」「高くないもの」

数字のマジックですが、「半額」「80%オフ」といった数字を見ると、かなりお得に感じるのではないでしょうか。

必ず使うもの、いつも使うもの、欲しかったものであれば、“渡りに船”ですが、そうではなく、特にほしくないものや、実は割引率は高いが、本来は割引された後が適正価格というケースもあります。

SNSで「安くなっている!」とみんなが口々に言っていても、自分が欲しくなければ、安いかどうかは、あまり関係ないわけです。

割引にひかれて買ってしまうことのないように、事前に「欲しいものリスト」を作っておくことがおすすめです。割引にひかれそうになったら、リストと見比べて、「いやいや、他に欲しいものがあるからいいや」と、立ち止まれると思います。

「得した」「損した」をそれほど考えなくてもよい

今の時代は、見る情報や人とのやりとりが増えて、やることが多い時代です。日々慌ただしいなか、「コスパ」「タイパ」を考えすぎると疲弊してしまうでしょう。一度疲れてしまうと、そこから回復するには時間もかかりますし、リラックスするためにお金が必要になるかもしれません。

そうならないように、買い物での「コスパ」「タイパ」を考えることはほどほどにして、自分の時間や能力を大切に使うようにしたいですね。

(西山美紀)

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