オルカンを上回る伸びを見せる人気ファンドとは? みんなのNISAの利用状況
MONEYPLUS / 2025年2月3日 7時30分
オルカンを上回る伸びを見せる人気ファンドとは? みんなのNISAの利用状況
日本証券業協会が1月23日、証券会社 10社(大手5社・ネット5社)の2024年12月末時点におけるNISA口座の開設・利用状況の調査結果を公表しました。2024年(1~12月累計)のNISA口座の「成長投資枠」と「つみたて投資枠」をあわせた買い付け額は12兆8363億円で、前年の3兆4252億円に比べて3.7倍となり、勢いを感じる結果となりました。
買付額上位の業種とは?
2024年1~12月のNISA口座開設件数は約343万件で、2023年1~12月の約235万件と比較すると約1.5倍になっていることが分かりました。2024年12月の口座開設件数は前月より2万件多い14万件でした。増加数は新NISA開始直前にあたる1年前の25万件に比べると少なく感じますが、それでも多くの人が開設しているのがわかります。単月ベースでは口座開設件数は新NISA開始直後の2024年1月が73万件となり過去最も多い開設数です。
2024年1~12月における買付額は、成長投資枠で約9.1兆円、つみたて投資枠で約3.8兆円でした。2023年1~12月の買付額と比較すると、成長投資枠で約4.1倍、つみたて投資枠で約3.1倍という結果でした。
2024年1~12月のNISA買付額を2023年と比較すると、成長投資枠(一般NISA)の買付額がNISA全体の買付額に占める割合は65%→71%となり6ポイント増加しました。投資信託の買付額が成長投資枠での買付額に占める割合は29%→42%で13ポイント増加し、NISA全体の買付額に対する投資信託の割合は54%→59%で5ポイント増加しています。
2024年12月の単月ベースにおいて、成長投資枠での株式買付額上位10銘柄は国内株で占められています。業種はサービス業が2銘柄、その他では卸売業、食料品、輸送用機器、情報・通信業、不動産業、鉱業、銀行業、電気機器が各1銘柄となっています。
2024年1月から刷新した新NISAは歴史的な株高が追い風となり、口座の活用が増え個人による投資額が着々と増えています。以前に比べて、テレビCMは企業PRが増えているように感じます。商品CMはこれまで通りですが、企業が社会的に担っている活動を伝えるなど、イメージアップを主軸にしている内容も目立ちます。これだけ個人投資家が増えている現状を踏まえると、このような傾向になるのも納得です。
フジテレビ問題に見る、企業イメージの重要性
余談ですが先日、フジテレビによる一連の問題でトヨタ自動車、日本生命などを皮切りに大手企業が次々とフジテレビのCMのキャンセルや差し替えを行いました。いまだにその状況が続いていて、一部報道によると申し出は140社を超えたといいます。当初のフジテレビによる会見で説明内容に不明瞭な部分があるなどとして、CM放映を見送っています。視聴者の信頼を失ったテレビ局でCMを流すことによる企業のイメージダウンやリスクを踏まえ、一旦見送ることが懸命と考える企業が大多数だったと思われます。
すべてが投資家の目線によるものとは思いませんが、自社のイメージを大切にし、クリーンな状況を保つ為にはこのような措置を避けられなかったようです。特に今回は異性間による疑惑が発端と報じられている為、CMを流し続けることで消費者の嫌悪感が増し、SNSなどを通じて大規模な不買行為などの飛び火を警戒したのかもしれません。「株式投資は美人投票のようなもの」という言葉があります。つまり、多くの人がいい会社だと思わなければ株価は上がらないということです。逆に考えれば多くの人が嫌悪感を抱けば、暴落を招くことになりかねないということでしょう。
尚、1月30日フジテレビはCM料金の請求を取り止め2025年3月期の広告収入は233億円の下方修正、親会社のフジ・メディア・ホールディングスの連結営業利益が173億円の下方修正との内容を発表しました。
オルカンを上回る伸びを見せる人気ファンドとは?
新NISAの対象における年初の資金流入額は「オルカン」「S&P500」が他のファンドを圧倒しているというニュースを目にしました。2025年1月6〜15日(7営業日)の累計で資金流入額1位は、三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(以下、オルカン)の推計2839億円でした。
前年同時期(24年1月4〜15日)の1965億円を上回り、約1.44倍となりました。2位は同社の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」(以下、S&P500)で推計2772億円、前年同時期の1195億円と比べ、約2.31倍となり「オルカン」を上回る人気の高さがうかがえます。S&P500 は1月25日から信託報酬が引き下げられ(残高に基づく手数料)年0.07568%〜0.08140%に変更となりました。今後もさらなる人気となる可能性が高いでしょう。
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(たけぞう)
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