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みんなの憧れ!世界初のオールアルミニウム国産スーパーカー ホンダ NSX【MOTA写真館】

MōTA / 2020年5月2日 10時40分

ホンダ NSX 1990年モデル

ホンダF1の黄金時代に「世界に通用するHondaの顔を持ちたい」という願いから、1990年に誕生したのが、ホンダのフラッグシップスーパーカーNSXだ。世界初のオールアルミニウムボディを採用し、車両重量はわずか1350kg(MT仕様)。開発には、伝説のF1ドライバー アイルトン・セナや中島悟も携わっている。

ホンダ NSX 1990年モデル

デビューと「タイプR誕生」の1型

全長4,430mm、全幅1,810mm、全高1,170mmの低くワイドなボディ、V6 3000cc DOHC VTECエンジンをミッドシップに搭載してデビューしたホンダ NSX。サイズだけ見ると現在のCセグメントモデルと同じだが、全高が低くボンネットの位置がタイヤハウス分ほどしかないためにサイズ以上にワイドに見える。また、リトラクタブルヘッドライトを採用していることもデビュー当時の特徴だ。

デビューから2年後の1992年には、エンジンの精度を高め、約120kgの軽量化をした「タイプR」がデビュー。ホンダとして初めての「タイプR」誕生とタイプR専用の赤エンブレムが装着された。

1994年にマイナーチェンジが実施され、アクセルの開度を電気信号で伝えるドライブ・バイ・ワイヤーを搭載。AT車にステアリングコラム脇のシフトスイッチで変速できる「Fマチック」を採用。さらにボディ剛性を大幅に強化も行われ、オープンモデルの「タイプT」を追加した。

MT車にV6 3200ccエンジンを搭載した2型

1997年のマイナーチェンジにより、MT車に大きな変更が加わった。V6 3200cc DOHC VTECエンジンが搭載され、トランスミッションが6速となった。また、1992年から1995年までの生産に終わった「タイプR」に代わるスポーツグレード「タイプS」が追加。一方AT車は、V6 3000ccエンジン、4速のままだった。

リトラクタブルヘッドライトの廃止と「NSX-R」の3型

2001年、衝突安全性が求められ、リトラクタブルヘッドライトから固定式のヘッドライトへ変更された。ヘッドライトのみならず、ボンネットやフェンダーなどの改良も合わせて実施。

2001年のマイナーチェンジから半年後、赤エンブレムを装着した「NSX-R」が登場。大型スポイラーの装着やバンパーまわりの変更、フラットボトム化することで空力性能を向上、カーボンを使用した軽量化も徹底されている。エンジンは、1型の「タイプR」と同様に精度の向上とバランス調整が施される。

2005年に最後の特別仕様車となる「NSX-R GT」を5台限定で発売。スーパー GT GT500クラスのホモロゲーションモデルとして販売されたが、価格はなんと5000万円と当時としても非常に高価で、実際にナンバーを取得したのはたったの1台だった。

スペックや価格

■サイズ:全長×全幅×全高=4,430mm×1,810mm×1,170mm(タイプR/タイプSは1,160mm)

■エンジン

・C30A型 水冷V型6気筒DOHC横置き 3,000cc(MT仕様 280馬力/31.0kgm)

・C32B型 水冷V型6気筒DOHC VTEC横置き 3,200cc(280馬力/31.0kgm)

■車両重量:1350kg(標準MT車)/1390kg(標準AT車)

■駆動方式:MR

■トランスミッション:4速AT/5MT(1型)/6MT(2型、3型)

■生産台数:7394台

■販売期間:1990年~2005年

■価格:800万円~

自動車史に残る名車を振り返る【MOTA写真館】

子供ころ憧れたスポーツカー、テレビドラマに出ていたあのクルマなど、実に多くのクルマたちが私たちの記憶の中に存在する。

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