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質実剛健な商用車からローライダーに変貌!通称“マーバン”ことトヨタ マークII バン【MOTA写真館】

MōTA / 2020年5月3日 10時40分

トヨタ マークII バン

1984年にフルモデルチェンジされ、5代目 70系となったトヨタ マークII。「コロナ マークII」から「マークII」と車種名が変わったことは5代目マークIIのトピック。また、バブル絶頂期であったことから「美しき正統」のキャッチコピーとともにデビューした。4ドアハードトップに豪華なインテリアを備えた「ハイソカー」に注目が集まる中、マークIIとして最後のラインナップとなったマークIIバンに注目してみよう。

トヨタ マークII バン

バンらしくないバン、トヨタ マークII バン

4ドアハードトップにツインターボを搭載した高性能な高級車、いわゆる「ハイソカー」がブームとなっていた1984年。トヨタ マークIIはフルモデルチェンジを行い、4ドアハードトップ、4ドアセダン、5ドアワゴン、5ドアバンのフルラインナップを取り揃え登場した。

中でも、伸びやかなスタイルと広大なラゲッジルームを持つマークII バンは、バンであることを感じさせないスタイルが特徴で、1980年代のモデルらしい四角い造形や直線基調のフォルムは、時間が経過しても飽きることのないスタイル。エンジンは、当初1800ccのガソリンエンジンだったが、自動車NOx法に適合するため、1993年に2000ccのガソリンエンジンへと変更された。

マークIIのハードトップとセダンは1988年に販売が終了したが、ワゴンとバンは1997年まで製造され、13年もの長きにわたりトヨタのミディアムサイズワゴンおよびバンのポジションを守り抜いてきた。

90年代後半以降は商用車からローライダーブームの主役に

1990年代~2000年代初頭まで、スバルレガシィツーリングワゴンを筆頭に、ステーションワゴンが大きなブームとなり、当時の若者を中心に“ローライダー”と呼ばれるカスタムが大流行。そんな中、マークIIバンは、そのクラシカルなデザインに加え、中古車として比較的に安価で流通していたこともあり、一躍ローライダーカスタムの主役に踊り出る。

街中では、メッキのアルミホイールを履き、ホワイト系のパールカラーにオールペンされたマークIIバンの姿が多く見かけられた。

スペックや価格

■全長×全幅×全高:4,610mm×1,690mm×1,475mm

■エンジン:直列4気筒 OHV 1,800cc 2Y-J型

■トランスミッション:3速AT

■駆動方式:FR

■販売期間:1984年~1997年

■価格:136万6000円~148万6000円

※スペックは1984年モデル ガソリン GL

自動車史に残る名車を振り返る【MOTA写真館】

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